市長記者会見記録令和7年1月7日

公開日 2025年01月07日

更新日 2025年01月07日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見 令和7年1月7日 - YouTube

■会見資料1:HPVワクチン キャッチアップ延長[PDF:546KB]

■会見資料2:R6年度上期 観光入込客数[PDF:1.17MB]

■会見資料3:キャッシュレス決済導入窓口の拡充について[PDF:117KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時~)

(総務部次長)
定刻となりましたので、これより令和7年最初の市長定例記者会見を開催します。それでは、市長、よろしくお願いします。

(市長)
新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。まず、昨年を振り返ってみたいと思っています。第3号ふ頭および周辺の再開発については、確かな効果を実感した一年でした。昨年の動きとしては、3月に小樽国際インフォメーションセンターが開業し、4月には大型クルーズ船対応岸壁が供用を開始しました。また、同じ月には、市民が参加するクルーズ船の歓迎や、おたる潮まつりの会場であることなど、地域振興の取り組みが行われていることが認められて、国に「みなとオアシス小樽」として登録されました。クルーズ船は、過去2番目となる32回の寄港があり、その全てを市内中心部に近い第3号ふ頭で受け入れたことで、新しい人の流れが見られるなどの変化を感じたところです。港が観光地に近いという強みが生かされるよう、今後も取り組みを進めていきたいと考えています。また、小樽の歴史を見守ってきた北海製缶株式会社旧小樽工場第3倉庫が10月に竣工100周年を迎えました。100周年の際には、空き缶を利用したワークショップやマルシェなど、今後の本格活用に向けた市民ニーズを把握するための社会実証実験として、さまざまなイベントが行われ、約3200人の来場者がありました。運河と一体となった景観は、小樽に無くてはならないものであり、また、旧日本郵船のリニューアルに併せて、北運河の回遊性を高めるためにも重要な施設であることから、今後も多くの皆さんのご意見をお聞きしながら、活用案の検討を進めていきたいと考えています。市政の最重要課題である人口減少対策としては、転入・転出にかかわる社会動態に主眼を置きながら、子育て世帯の暮らしやすさを目指し、取り組んできました。家計負担の軽減としては、こども医療費助成の対象を18歳まで拡大し、実質無償化するとともに、子育て世帯からのニーズを踏まえ、放課後児童クラブの利用手数料を無料としました。また、教育環境の整備としては、まずは危険な暑さから子どもたちの健康を守り、学習環境を整えるという思いから、学校の暑さ対策を重要課題と位置付け、道内でもいち早く、市内の全ての小・中学校の普通教室などに冷房設備の設置を行ったところであり、一斉に配備できたことは良かったと思っています。
次に、本年の取り組みについてですが、平成30年11月から保存・耐震補強工事のため、長期休館していた旧日本郵船株式会社小樽支店が、工事の終了に併せて展示物の整備などを行い、この4月下旬にリニューアルオープンします。新たに指定管理者制度を導入し、物販事業など民間のノウハウを生かした形で、北運河の人の流れを増やす中心的な施設になっていくことを期待しています。また本年は、小樽の貴重な歴史文化遺産を後世に継承することを目的とした歴史的風致維持向上計画の認定に向けて、国に申請することとしています。認定されると、国の補助金を活用して歴史的建造物を修理・保全することが可能となるため、関係者と連携を図りながら、歴史的景観を守り、育てていく取り組みを進めていきたいと考えています。
その他の取り組みとしては、小樽観光を支えるための安定的な財源確保を目的とする「宿泊税」について、昨年の第4回定例会で条例を議決いただいたことから、来年4月からの導入に向け、事業者の皆さんなどへの周知を図っていきます。新総合体育館については、本年1月9日から、設計・建設を担う事業者の募集を開始し、令和11年度中の開館に向け、取り組みを進めていきます。さらに、公共施設のウイングベイ小樽への移転については、昨年12月の保健所、こども家庭課に引き続き、この4月には総合福祉センター、勤労女性センターが移転することになっています。人口減少と高齢化が急速に進む中、持続可能な都市経営を可能とするための立地適正化計画の策定を進め、その周知に努めていきたいと考えています。本市のまちづくりにおける課題は多岐に渡りますが、本年も、関係する団体や企業、そして、市民の皆さんと対話を重ねながら、「選ばれるまち」を目指して、しっかりと取り組みを進めていきたいと考えています。
それでは、本日の項目に移りたいと思います。一つ目は、令和7年のクルーズ船の寄港についてです。中心市街地に隣接する第3号ふ頭で船を受け入れたことにより、船会社や旅行代理店から、乗客が徒歩の観光が可能な港として高い評価をいただいており、昨年12月には、市民や観光客、乗客の交流空間として、港周辺のにぎわいの創出に貢献したとして、日本外航客船協会が主催するクルーズ・オブ・ザ・イヤー2024「特別賞」に選出されました。本年の寄港数は現段階で、昨年より多い33回となる見込みであり、9月には飛鳥IIによる初の北海道でのフライ&クルーズとなる、小樽港発着クルーズが新たに実現することになっています。私も昨年11月に、首都圏の船会社の訪問と併せて、都内で実施した小樽港クルーズ・プロモーションを通じて港のPRをしてきましたが、本年は7隻の初寄港が予定されていることや、昨年12月には、冬季として初めての寄港もあり、成果を実感しているところです。小樽港のアクセスが良好であるということに加え、第3号ふ頭の再開発による利便性の向上が評価されていることから、引き続き、満足度の高い受け入れ体制を整えていきたいと考えています。
次に、令和6年度上期観光入込客数についてです。本市の令和6年度上期の観光入込客数は、396万3100人となり、対前年度比31万3700人増の108.6%となりました。コロナ前の令和元年度と比較すると99.8%の水準となっています。それぞれの具体の数字は、資料でご確認いただきたいと思いますが、私からは大まかな傾向について、お話しします。道内・道外客別、また、日帰り・宿泊客別については、いずれも、前年度と比較して増えており、宿泊客数は上期の統計データが確認できる平成元年度以降、最多の記録となりました。修学旅行宿泊客数については、人数は前年度と比較して減少しましたが、学校数は増加したところであり、外国人宿泊客数は、統計を開始した平成9年度以降、最多の記録となりました。なお、海水浴客数は、気温が低く推移したなどから前年度と比べ減少しています。調査の概要は以上となりますが、地域別では、道外客より道内客が、旅行の形態では宿泊客より日帰り客が伸びているほか、過去最多を記録した宿泊客については、外国人の割合が、全体の約17%から約20%と増えている結果となっています。国内全体の傾向としては、日本人の旅行客は、宿泊料を含む物価上昇などから、前年同期は上回るものの、コロナ前の水準までには回復していない状況になっています。一方、訪日外国人旅行客は、円安傾向や国際線運行便数の増加を背景に、韓国、台湾など多くの国で訪日需要の高まりが見られています。本市としては、国の観光戦略などを踏まえつつ、今後も、市内関係団体や観光事業者と連携し、官民一体となった観光振興施策を進めていきたいと考えています。
次に、小樽市観光ポスターのデザインの決定についてです。小樽市では、令和6年度に小樽市観光ポスターデザインを一新するため、11月に審査会と市民投票を実施し、デザインを決定しました。現在、事業者と微調整などを行っている段階であり、完成は2月中旬以降の予定となっていますので、完成品については、改めてお知らせします。
次に、HPVワクチンのキャッチアップ接種についてです。子宮頸がんを予防するHPVワクチンについては、以前の積極的勧奨の差し控えにより、接種の機会を逃した方を対象に、令和4年4月からの3年間、公費による無料接種である「キャッチアップ接種」を実施してきました。この無料接種は、本年3月末で終了となる予定でしたが、さらにもう一年、令和8年3月31日まで延長することとなりましたので、お知らせします。接種については、期待される有益性と副反応などのリスクを十分理解した上で、自らご判断いただくものですが、子宮頸がんは、ワクチン接種により「がん」の原因となるウイルスの感染から最大90%の予防効果があるとされていますので、市としては、公費による無料接種が延長となったこの機会に、できるだけ多くの市民の皆さんへ、HPVワクチンの接種を勧奨したいと考えています。なお、キャッチアップ接種の対象者や接種時期など、ご注意いただきたい点については、お手元の資料に記載しているほか、詳細は保健所へお問い合わせください。
最後に、キャッシュレス決済導入窓口の拡充についてです。本市では、令和4年度から戸籍住民課などの窓口でキャッシュレス決済が利用可能となっていますが、1月4日からは市立小樽文学館・美術館および小樽市総合体育館の窓口でも、キャッシュレス決済を利用できるようになりました。取り扱い可能なキャッシュレス決済方法などについては、資料にてご確認をお願いします。
私からは、以上です。


出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

(総務部次長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
観光入込客数について、令和6年度上期で396万3100人、コロナ禍以前の99.8%ということで、市長の感覚としては、コロナ禍以前の水準には…

(市長)
もう達していると感じています。

(北海道新聞)
第3号ふ頭の整備や小樽国際インフォメーションセンターの開設が、観光客数の伸び・後押しになっているということだと思います。コロナ禍以前に戻った今、この上期の数字を見ながら、次なる施策はどのように考えていますか。

(市長)
インバウンドが中心ではありますが、年末年始にも多くの観光客の皆さんにお越しいただいて、特にアジア系の皆さんにとっては、冬の小樽の観光といいますか、雪の観光というのを楽しんでいただいているのかなと思っていて、改めて、雪といいますか、冬といいますか、こういったものが小樽の重要な観光資源の一つになっているなと感じているところです。一つには、宿泊客数が増えてきているのは好ましい状況だと思っています。従来から通過型観光だということで、滞在型観光を目指していたわけです。ホテルの建設も進んでいますので、ようやくここに来て滞在型観光に移行しつつあるなと感じています。昨日の新年交礼会でも触れましたが、夜の魅力づくりといいますか、夜の観光づくりといいますか、観光客の皆さんにとって、食事も含めて、夜の観光をどう充実させていくのかということが大きな課題、これからの課題だと思っていますので、しっかりと観光事業者の皆さんと連携を図りながら取り組んでいきたいと思っています。ポートマルシェotarue(オタルエ)ですとか、ルタオさんも営業時間を遅くまでしていただいていますが、こういったものが契機になって、全体的に営業時間が延びていくことが望ましいと思っていますので、このあたりは事業者の皆さんたちと引き続き協議しながら、食事を含めた夜の時間を充実できるように取り組んでいきたいと思っています。

(北海道新聞)
滞在型観光に移行しつつあるという話がありましたが、令和6年度に新規オープンした宿泊施設はありますか。

(市長)
6年度にはありませんが、コロナ禍のときに、グリッズプレミアムホテルさんやOMO5さんもそうですが、宿泊施設ができていますので、その効果がコロナ禍後に現れてきているのではないかと思っていますし、今まさに建設中のホテルもありますので、さらに宿泊増に期待したいと思っています。

(北海道新聞)
市長としては、宿泊施設数は需要に対して追いついていないという印象ですか。

(市長)
追いついているか追いついていないかはわかりませんが、宿泊施設があると、宿泊者は増えていくのではないかと思っています。

(北海道新聞)
まだまだ拡大の余地はあるだろうということですか。

(市長)
今の状況を見ていると、あると思います。

(読売新聞)
クルーズ船について、昨年32隻ということですが、人数は何人でしたか。

(産業港湾部港湾振興課長)
乗客乗員合計6万3200人です。

(読売新聞)
過去と比較するとどういう傾向がありますか。

(産業港湾部港湾振興課長)
最も寄港回数が多かった2014年は、寄港回数41回に対して乗客乗員の数が5万8580人でした。コロナ禍前の2019年の寄港回数は、直近10年では過去最多の29回で、乗客乗員の数は3万7300人でした。2024年の寄港数は、それを超えて、過去2番目に多い32回となり、過去最多の乗客乗員数になりました。

(読売新聞)
乗客乗員は過去最多ということですね。その過去というはいつからですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
クルーズ船の寄港が始まってからです。

(読売新聞)
12月に冬の寄港がありましたが、今年の冬の寄港は何隻を予定していますか。

(産業港湾部港湾振興課長)
2月と3月に1回ずつ予定しています。

(市長)
小樽のクルーズ船の寄港時期は、これまでは大体4月の下旬から10月の下旬くらいまでですが、昨年の暮れに1隻入りました。冬に寄港できるということは、クルーズ船の受け入れ期間が延びるということになりますので、期待はしています。ただ一方で、天候に左右されるという面は避けては通れない問題ですし、駐車場の確保ですとか、ターミナルの中には暖房機が設置されていませんので、職員が各職場からストーブを集めて持っていっています。そういった課題が残されていますが、受け入れ期間が延びることは好ましいことだと思っています。

(読売新聞)
これまで冬に来なかったのは、クルーズ船のシーズンではないからとか、海が荒れるからという理由ですか。

(市長)
一般的にはそう認識していますが、一つには、船舶の大型化というのがあるのではないかと思っています。

(読売新聞)
船が大型化していけば、小樽に限らず、冬でも全国のあちこちに…

(市長)
行けるとは思います。

(読売新聞)
冬の対策は、ターミナルの暖房の問題もありますが、観光客を受入れる側として何か課題はありますか。

(市長)
まず駐車場の除排雪が必要になりますし、歓迎行事は夏よりも天候に左右されますし、場合によっては、いわゆる抜港と言って、寄港できないケースもありますので、いろいろな対応に狂いが生じるという課題があるのではないかと思っています。

(読売新聞)
今年の寄港回数は33回ということですが、人数の見込みは出ていますか。

(市長)
定員を積み上げていけば人数は出ますが、実際に乗ってくるお客さんは直前にならないとわかりませんので、今の時点で人数はお話しできないと思います。

(読売新聞)
全体としての課題は、昨年、キャッシュレス対応できるお店を増やすと話していましたが。

(市長)
昨年も臨時の観光案内所で両替所がパンクしたり、長い行列ができたりっていうことを聞いています。朝に入って夕方には出てきますので、滞在時間を十分とってあげたいと思いますので、そういった時間をできるだけ省くとすれば、キャッシュレス対応は必要だと思っています。それがどういった形でできるのか、新年度予算の中で出てくるかわかりませんが、どういった支援ができるのか考えていきたいと思っています。それから、多言語表示も必要になってくると思っています。必ずしも看板つけていろいろなことやっていく必要はないと思いますが、よくあるのは、QRコードを使って誘導していくというやり方もありますし、乗船客の皆さんは、スマホを見ながら自分たちで情報を収集しながら、市内を回っているというお話もありますので、そういった部分の充実はさらに必要になってくると思っています。

(NHK)
小樽市観光ポスターはいつぶりに刷新されたのですか。

(産業港湾部観光振興室主幹)
前回は令和2年1月に作成して公表しています。

(NHK)
新しいポスターに対する市長の印象を教えてください。

(市長)
どちらかというと奇をてらったものではなくて、オーソドックスな形のポスターではあると思うのですが、小樽を象徴する小樽運河と、その背景にある歴史的な建造物がモチーフされていますので、私としては、オーソドックスではありますが、多くの方に好感を持っていただけるデザインではないかと思っています。

(NHK)
このポスターはどこに掲載されるのでしょうか。

(市長)
ポスターは、市内各所もそうですし、私も時間があれば回っていますが、全国の百貨店で開催される物産と観光展の会場や、JRの駅にも掲示させていただきながら、小樽のPRに努めていきたいと思っています。

(NHK)
市内だけではなくて市外にも掲示するということですか。

(市長)
もちろん市外にも掲示します。市外だったら例えば、

(産業港湾部観光振興室主幹)
道内の空港やフェリーターミナル、道内の道の駅、主に札幌ですがホテルのほか、JRさんに協力いただいて、主要な駅に置けるところには置いていただいています。姉妹都市にも送付しています。前回はできなかったのですが、今回は旅行代理店にもお配りしたいと考えています。

(NHK)
最終的に応募された作品は何点ありましたか。

(産業港湾部観光振興室主幹)
11の事業者から25の作品の応募がありました。

(NHK)
どのように決まったのですか。

(産業港湾部観光振興室主幹)
審査会を開催して、応募のあった25作品を8作品まで絞りました。その8作品を市民の皆さんに投票をしていただき、この作品に決定しました。

(北海道新聞)
クルーズ船の話ですが、今年33回予定していて、2月と3月に入るということは、今年一番は2月に入ってくるということですか。

(市長)
暦年でいうと、一番ということになります。

(北海道新聞)
2月の何日かわかっていますか。

(産業港湾部港湾振興課長)
2月6日が今年初寄港になる予定です。

(北海道新聞)
今年33回入るものは全て第3号ふ頭に入るのですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
その予定です。

(北海道新聞)
小樽に初めて寄港するクルーズ船は7隻ですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
7隻です。

(北海道新聞)
そのうち最初に入ってくるのは何月ですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
3月29日の予定です。

(北海道新聞)
初寄港のときに式典はやりますか。

(市長)
私が歓迎訪船をして、ご挨拶をさせていただきながら記念品の交換、それからコンシェルジュが花束贈呈、そういったセレモニーを行うことになっています。

(北海道新聞)
飛鳥IIの小樽発着クルーズは夏場ですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
9月7日の予定です。

(市長)
商船三井さんがこれまで「飛んでクルーズ」をやっていますが、前泊後泊も期待できますので、非常に経済効果の期待できるフライ&クルーズだと思っています。

(北海道新聞)
市長がここ数年取り組んできたクルーズ振興が一つ実を結んだということですね。

(市長)
そうですね。消費につながっていくという面では期待できると思っています。

(北海道新聞)
飛鳥IIの小樽発着クルーズは初めてですか。

(産業港湾部港湾振興課長)
小樽港から出発するというクルーズ商品が初めてです。北海道から発着のクルーズ商品が初めてです。北海道の寄港はもちろん、これまでもありますが、発着が初めてとなります。

(北海道新聞)
小樽を出発し、小樽に帰ってくるクルーズということですね。

(産業港湾部港湾振興課長)
そうです。

(読売新聞)
小樽市観光ポスターについてですが、投票数は公にできますか。

(産業港湾部観光振興室主幹)
長崎屋と市役所で市民投票をしたのですが、2日間で合計301票でした。

(読売新聞)
今回決定したポスターには何票入ったのですか。

(産業港湾部観光振興室主幹)
それについては公表していません。

(北海道新聞)
北海道新幹線の札幌延伸時期について、国交省が2038年度を軸にしているという報道が一部ありましたが、それを受けて函館や札幌の各首長がそれぞれ再開発への影響などについての話がありました。小樽市として、新駅周辺の開発を北海道と一緒に行う部分もあると思いますが、その辺のまちづくりへの影響についてどのように受け止めていますか。

(市長)
国の見解ではないですし、新聞報道にもあったので承知していましたが、2038年度ということになりますと、当初より8年先になるので、それぞれの沿線自治体にとって新幹線の開業というのはまちづくりと少なからず関わりがあると思います。小樽市もそういった意味では新駅ができますので、並行在来線との関係もありますが、開業時期に併せて整備をすることになると、我々としては北海道新幹線の開通というのは、札幌まで延伸されて初めて開業効果が期待できると思いますので、その開業効果という恩恵を受ける時期が先送りされてしまうということについては、市内経済への影響が一定程度あると考えています。そうは言っても、羊蹄では岩塊、道南では軟弱地盤ということで、なかなか先が読めない中で、今、有識者会議で議論が行われていると聞いていますので、その結果が早く出ることを期待しています。

(北海道新聞)
基本的に市長の考え方としては、開業時期はまだわからないが、開業時期に併せて周辺整備をするということですか。

(市長)
その辺はこれから協議していかなければなりません。先送りすればするほど、今の資材等の物価高騰を考えると、費用負担につながっていくことが考えられますので、その辺を見極めながらどのタイミングで整備を進めていくのが一番良いのかは、これからのテーマになってくると思います。特に小樽市で言えば駐車場ですね。

(北海道新聞)
従来よりも遅くなる可能性も、それは検討次第ということですね。

(市長)
開業時期に併せてということにはなりますが、先ほども言ったように、物価高騰の状況を見ながら、どのタイミングで着手するのが一番良いかどうかについては、どこかの時点で判断しなくてはいけないと思っています。

(読売新聞)
保健所とこども家庭課が12月に移転して1カ月が経ちました。市民から移転して良かったという声や、困ったなどの意見は届いていますか。

(市長)
私もまだ現場には行っていませんが、開業後よりもある程度人の流れが生まれてから行ったほうが良いと思いますので、どこかのタイミングで現場を見てみたいと考えています。何点か担当から聞いていますが、一つは駐車場の問題がありましたので、駐車場は確保できていますので、その点については利便性が確保できていると思います。また、元々保健所はフロアが分かれていましたが、すべての部署がワンフロアにあって、バリアフリーになっていますので、階段を使わないで移動できる部分については、便利になったという声を聞いています。また、イメージとして明るくなったということや、トイレがきれいになったというような比較的良い評価をされているのではないかと感じています。こども家庭課についても、こちらも明るくきれいになったという点や、授乳室が個室になっていることなどの利便性が図られているということについて、評価をされていると聞いています。

(読売新聞)
マイナスな話はありませんか。

(市長)
今のところ聞いていないです。

(読売新聞)
ルタオ運河プラザ店についてですが、運河プラザのときと比べて、利用者数や、市民と観光客の比率・雰囲気は、どんな変化があって、どのように評価されていますか。

(市長)
10月1日にオープンして、約3カ月経過しました。実際にどのぐらいのお客さんがお見えになっているかという数については把握していませんが、担当から聞きますと、連日多くの観光客でにぎわっているということと、それから、かねてから市民の皆さんからご要望のありました公共スペースなども多くの皆さんに利用いただいていると聞いています。それから、夜の魅力づくりという面から言いますと、一番庫に開設されているバーは夜10時まで営業していますが、このバーについても多くの皆さんに利用いただいていると聞いていますので、初期の目的に沿った形で活用がなされていると認識しています。これをきっかけに、多くの店の開業時間が延長されていって、夜の時間を観光客の皆さんに楽しんでいただけるように、これからも観光関係事業者の皆さんと協議を進めていきながら、夜の観光の充実に努めていきたいと思っています。

(読売新聞)
実数はわからないかもしれませんが、肌感覚として、増えているかなという感じはありますか。

(市長)
多くの観光客でにぎわっているという感じは受けていますし、私も実際、足を運んでいますし、いろいろ方々からお聞きする中では、大変多くの方に利用いただいている。それは観光客も市民も含めてということですが、利用いただいていると思っています。

(北海道新聞)
新年度予算の編成時期、2月ぐらいから市長ヒアリングも始まるかと思いますが。

(市長)
いえ、もう間もなく始まります。今日、事前の説明を受けることになりますから、そういう意味では今日から予算編成が始まっていくということになります。

(北海道新聞)
昨年は暑さ対策だったり、子育て世帯への暮らしやすい環境整備だったりいろいろやられていましたが、新年度は、どういうところが軸になったコンセプトというか、キーワードになってきそうな感じですか。

(市長)
比較的、大事なハード整備があると思っています。第3号ふ頭の再開発についても最終年度を迎えますので、これが一つ。それから、これまで長い間議論いただきましたが、新総合体育館の事業者募集がもう間もなく始まっていきますので、本格的に動き出すことになります。それから、小樽公園の整備が、これはかねてから子育て世代の皆さん方から要望の多かった大型遊具ですとか、あるいは水に親しめるだとか、冬も遊べるだとか、こういった要望があったわけですが、そういった要望をかなえる形で整備していくことになりますので、比較的市民の皆さんが待っていたハード整備にこれから着手していけるのかなと思っています。また、ソフト対策としては、引き続き、子育て支援には取り組んでいかなければいけないと思っていますが、いつも申し上げていますが、子育て支援策というのは、家計的な、金銭的な負担の軽減と、精神的な負担の軽減という二つの考え方があると思うのですが、保護者の皆さんは仕事をされていますので、放課後児童クラブの開設時間を延長してほしいという要望がありましたので、これから新年度予算の編成の中で、放課後児童クラブの開設時間の延長なんかにも取り組んでいきたいと思っています。お子さんの問題だけではなくて、高齢化社会を迎えて、お亡くなりになる方も多いですし、一方では、相続の問題など、いろんなご懸念されることもありますので、これは議会議論を踏まえてやっていくのですが、お悔やみ専門の専用の窓口の開設に向けても、新年度に開設する方向で、今、検討させていただいているところです。

(北海道新聞)
お悔やみ専門の窓口というのは。

(市長)
お悔やみに関わる手続きっていろいろありますよね。それをワンストップで受けるとか、例えば家があるので、それをどうしようかとかっていう相続の問題にもなってくると思いますので、幅広く終活を支援できるような窓口を開設したいと思っています。制度設計についてはこれからになりますが、何とか新年度に間に合わせたいと思っています。そんなことで考えていますが、テーマとしては一言で言うと、やはり重要なハード整備に着手していくという年になるのかなと思っています。ただ、見せ方としては、例えば新総合体育館などで言うと、総事業費は表に出て行きますが、決してそれをすべて市が負担するわけではありませんので、市としての実質負担はどのぐらいになっていくのかということは、我々としても縮減に努めていかなければなりませんし、そのことは市民の皆さんにもしっかり周知をしていきながら理解を求めていく、そういった必要性も感じています。

(総務部次長)
他になければ、以上をもちまして本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。次回については、令和7年1月31日(金)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いいたします。

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