公開日 2025年01月31日
更新日 2025年01月31日
市からのお知らせ
■動画データ:小樽市長記者会見 令和7年1月31日 - YouTube
■会見資料1:小樽港観光船ターミナル ネーミングライツ募集[PDF:1.37MB]
下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時~)
(総務部長)
定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を開催します。それでは、市長、よろしくお願いします。
(市長)
よろしくお願いします。始めに、ポート・オブ・ザ・イヤー2024の受賞について報告します。この度、小樽港が公益社団法人日本港湾協会主催の「ポート・オブ・ザ・イヤー2024」に選定され、1月22日に東京で行われた表彰式に出席してきました。昨年は「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」の特別賞も受賞しており、これまでの「みなとまちづくり」の取り組みを広く評価いただいたものと大変光栄に思っています。「ポート・オブ・ザ・イヤー」は、全国のおよそ1000の港湾の中から、最も優れて「みなとの元気」を高めた港湾、1港のみが選定されるもので、日本港湾協会が発行する情報誌「港湾」の読者投票により小樽港が選ばれたものです。受賞理由としては、中心市街地や小樽運河に近接した第3号ふ頭を再開発し、大型クルーズ船対応岸壁を整備したことにより利便性が向上したこと、官民が連携して「みなとオアシス小樽」など、新たな観光の拠点形成に取り組んだことにより、港に市民や観光客の新しいにぎわいと交流の場を創出したこと、こうした取り組みにより、「みなとの元気」を大きく向上させたことが評価されものと思っています。今回の受賞により、先ほど申し上げた情報誌「港湾」の2月号では、小樽港が表紙を飾るなど、広くPRしていただけることになっています。今回の受賞を飛躍の契機と捉え、今後も官民が連携して小樽港の強みを生かしたまちづくりを進めるとともに、更なるクルーズ客船の誘致に努めていきたいと考えています。
次に、小樽港観光船ターミナルのネーミングライツ・スポンサーの募集についてです。お手元に資料を配布しています。本市では、小樽市中長期財政収支計画における新たな財源確保策として、ネーミングライツの導入に取り組むこととしていますが、その第1弾として、小樽港観光船ターミナルのネーミングライツ・スポンサーの募集を、昨日1月30日から開始しました。愛称の使用期間は5年間、ネーミングライツ料の希望額は300万円以上と設定し、3月31日までの募集期間としています。スポンサーとして決定すると、建物の正面などに、企業名や商品名を含む愛称の看板を設置できるほか、本市としても、市ホームページや広報紙などで愛称の普及、定着に努めていきます。また、市で開催されるイベントや報道を通じ、愛称が多くの人の目に触れることで、宣伝効果が期待されるとともに、企業や商品のイメージアップにつながることが期待されるものです。この小樽港観光船ターミナルは、第3号ふ頭の周辺再開発の一つとして現在整備中ですが、小樽運河の近くにあることもあり、港内クルーズや運河クルーズなどの観光船は、年間20万人を超える利用者が見込まれます。これまでも、第3号ふ頭周辺では大型クルーズ船の乗客や、国際インフォメーションセンターの利用者などでにぎわいを見せていますが、観光船ターミナル完成後は、周辺一帯が、これまで以上のにぎわい空間になるものと考えています。ぜひ、この小樽港観光船ターミナルに、観光客はもとより、たくさんの市民の皆さんに親しまれる素晴らしい愛称が付きますよう、多くの応募をお待ちしています。
次に、船見坂への警備員配置についてです。国内外の観光需要が急激に回復し、市内においても、観光客が集中する一部地域などでは、マナー違反による住民生活への影響、いわゆるオーバーツーリズムが生じています。本市では、これまでも市ホームページやポスターの掲示などにより、注意喚起やマナー啓発に努めてきましたが、特に船見坂では、車道上で写真を撮影するなど、車の通行を妨げる行為や、他人の敷地に無断で入る行為、ごみのポイ捨てなどが見られることから、小樽警察署とも協議し、今月28日から注意喚起の対応を強化しました。時間帯は午前10時から午後4時まで、警備員3名を配置し、期間は3月末をめどとする当分の間です。また、去る1月23日には、JR朝里駅近くの踏切で列車と接触した外国人観光客が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。ここも船見坂同様、映画のロケ地として人気のスポットであり、本市における多言語での注意看板の設置や、JR北海道による駅敷地内への警備員の配置などの対応を行っていたところですが、今後の対策につきましては、改めてJRや警察などの関係機関と協議していきたいと考えています。
最後に、第27回小樽雪あかりの路についてです。第27回小樽雪あかりの路が、2月8日(土)から15日(土)まで、8日間の日程で開催されます。今回もボランティアとして、韓国や台湾など海外からは約90名、国内からも小樽商科大学をはじめとした多くの方々が集まって、イベントに協力していただけると聞いており、大変ありがたく思っています。メイン会場は、小樽運河、旧国鉄手宮線、小樽芸術村の3カ所とし、オープニングセレモニーは小樽芸術村会場で、また、運河会場では、4年ぶりにチームオブジェコンテストを開催します。雪不足の影響もあり、準備に苦慮しているとお聞きしていますが、開催を来週に控え、実行委員会やスタッフの皆さんの準備作業にも熱が入っているものと思いますし、是非、多くの市民や観光客の皆さんに、小樽の冬の風物詩であるイベントを楽しんでいただきたいと考えています。
私からは、以上です。
出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。
(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。
(北海道新聞)
船見坂への警備員の配置について、今、全国各地でオーバーツーリズムが問題になっています。小樽では、船見坂もそうですし、JR朝里駅周辺での事故もありました。船見坂の警備員は、配置からまだそれほど時間が経っていませんが、その効果や、地域の方からはどのような反応がありましたか。
(市長)
まだ配置したばかりですので、そのようなことは確認していませんが、効果の検証は、これからも定期的に、市、警察、警備会社の3者で意見交換をして、今の対策で十分なのか、警備を増強する必要性があるのか、ということについて検討していきたいと思っています。
(北海道新聞)
増強というのは、船見坂に限らず、他の観光スポットも有り得るということでしょうか。
(市長)
今のところは船見坂だけの対応と考えていますが、今、春節を迎えて、雪まつりも始まりますので、その状況を見ながら、どういった状況になっているのかも十分検証しながら、改めて対応を考えていく必要があると思っています。
(北海道新聞)
JR朝里駅で事故がありましたが、銭函の周辺も観光客が多く、オーバーツーリズムに悩まされています。銭函周辺への対応は何か動きはありますか。
(産業港湾部観光振興室主幹)
銭函の海岸の景色を見るために、海岸線付近の私有地に無断で入る行為が散見されると、住民からお声をいただいていますので、注意喚起のポスターを配布したりして、対応しています。
(読売新聞)
朝里駅では、今のところJRが警備員を配置しているということで、今後の対策も考えていきたいということですが、今の段階で、そのJRや、警察とも連携しながら、市としても何か新たな施策などを検討しているのでしょうか。
(市長)
担当の方には、いわゆる対策連絡協議会、イメージしているのは道路管理者ですとか、警察、それから交通事業者、もちろん行政も含めてですが、そういった関係者で協議をする場を設けるようにと指示しています。当面は行政と警察で連携しながら対応を考えていきたいと思っていますが、近いうちに発足させたいと思っています。当面の対応としては、警備員を配置する、あるいは掲示板を掲げるといった程度にとどまっていますが、オーバーツーリズム対策というのはそれだけに限らないと思っていますので、今後は関係機関のご意見をいただきながら、オーバーツーリズム対策をしっかり考えていかなければいけないと思っています。
(北海道新聞)
それは、民間事業者を含めたオーバーツーリズム対策協議会みたいなものを近く立ち上げたいということですか。
(市長)
そういうことです。できれば2月中ぐらいには立ち上げたいと考えていて、担当の方で準備作業を進めていると思います。今申し上げたように、市、道路管理者、交通事業者はもちろん警察も入ってというような形で、今、人選も構成も考えています。先ほどお答えしたように、今の対応で十分なのかどうかということも含めて、その協議会の中で、関係機関からご意見をいただきながら、体制を強化していきたいと思っています。一つには、市民の生活を守っていくという役割がありますが、お越しになった観光客の皆さんの満足度を損なうようなこともできないと思いますので、そのバランスも見ながら、対策をしっかり考えていきたいなと思っています。
(NHK)
オーバーツーリズムで、駅の利用と併せてバスの利用も増えていて、特におたる水族館や天狗山に行くバスに乗れないということがあります。対策を強化するなど、何か考えがあれば教えてください。
(市長)
一昨日、中央バスの二階堂社長と意見交換しました。バス事業者としては、通常のバスダイヤに比べて、かなりバスの増便をしていただいていますので、当面はこのバスの増便で対応していきたいと思っています。少しずつ混雑が収まりつつあるようなことも伺っていますので、当面はそのバスの増便での対応を注視していきたいと思っています。
(NHK)
バスに関して、市民から困っているという声はありますか。
(市長)
担当部署には入っているかもしれませんし、バス事業者さんの方にもある程度ご意見が届いているのではないかと思っています。私が聞いている限りでは、起点から、観光客の皆さんが乗車して、満員でスタートしていきますので、途中で市民の皆さんが乗車できないというケースについては、何件かご意見としてお寄せいただいていると認識しています。それを踏まえて、中央バスさんの方でも増便で対応いただいているという現状です。
(北海道新聞)
昨日今日はだいぶ雪が降ってきましたが、札幌では、少ない降雪量の影響で、除排雪事業者が赤字になりそうだという話もあり、少雪による除雪事業への影響が聞かれ始めています。小樽市では、雪あかりの路などのイベント以外で、事業者から待機料を上げてほしいだとか、このままでは困るという声はありますか。
(市長)
特に私の耳には入っていません。一昨日までは本当に少雪でしたので、いろいろな意味で懸念はしましたが、昨日今日で40センチくらいの降雪があったと思いますので、当面しばらくは様子を見たいと思っています。契約上は、最低保障制度がうたわれていまして、大体7割程度の補償をすることになっていますので、その枠組みの中で、少雪の場合は対応することになると思っています。
(北海道新聞)
出動しなくても7割が保障され、出動した分だけ加算されていくということですか。
(市長)
終わってからの精算になりますからね。
(北海道新聞)
昨年は除雪費が足りなくて、国に増額を緊急要望しましたが、今のところはいかがですか。
(市長)
基本的には今の制度の中で、人件費の相当額や機械の固定費相当額は保障することになっていますので、特段、今のところ要望はないのではないかと思っています。
(北海道新聞)
除雪費はかなり執行残が出るのではないでしょうか。
(市長)
最近は地球温暖化による冬期間の天候が非常に予測しづらくなっていて、昨日今日のようにある程度まとまった雪がボンボンと降るケースが多くなっているような感じがします。おしなべて降るのに比べて、一気に雪が降ることは、人手も費用もかかることになりますので、これからまだまだ油断はできませんし、場合によっては、一昨日までは少雪であったけども、また補正しなければならないケースもなくはないわけですので、様子を見ていくしかないのかなと思っています。これだけ降ると少雪とは言えないなという感じはしますけど。
(北海道新聞)
現状では除雪費はまだ十分確保できている状況だが、今後の状況を見て・・・
(市長)
現場では、絶えず予算の執行を把握しています。何割執行しているかどうかを絶えず検証していますので、それを見ながら、降る雪とそれに見合った対応を考えていくことになると思います。
(朝日新聞)
虐待の件で伺います。12月末に市教委が会見をしましたが、本日が母親の鑑定留置の期限ということで、今日の午後か夕方に起訴か不起訴か手続きが進みます。10月の会見で、ある程度見通しがたったら会見をすると言っていましたが、2月以降になると思いますが、そのめどと、この件を受けて、例えばスクールカウンセラーを増やすとか、何か新しい施策を新年度予算や補正予算に組むのでしょうか。
(市長)
詳しくは教育委員会に確認いただきたいと思いますが、いわゆる不登校対策として、これまでもスクールカウンセラーなり、外部の専門家を増強してきた経過はあります。最終的には、再発防止策をしっかり考えていかなければなりませんので、総合教育会議などを開催して、その中でご議論いただいて、その結果については、報道機関の皆さん方にもお知らせするということについては、当初お話したとおりですので、そのとおり進めていきたいと思っています。
(北海道新聞)
埼玉県八潮市で大規模な道路陥没が起こっていて、報道によると、国交省が下水道事業者に緊急の点検指示を要請したということもあり、今回の件を受けて、小樽市で検討していることがあれば教えてください。
(市長)
対象の汚水管については後で担当の方から説明します。本市では、平成25年度に自走式のカメラ車による調査を実施し、異常がないことを確認しています。日常の点検とその方法については、ほぼ毎日、市内巡回を実施し、舗装やマンホール周りの状態を目視で点検をしていると聞いています。
(水道局下水道事業課長)
対象の汚水管については、国からの通知では、7都府県13施設の流域下水道が対象で、北海道は対象外となっており、今後出てくると思われる北海道からの指示を仰ぐ形で終わっています。
(市長)
小樽市が対象になるものはあるか。
(水道局下水道事業課長)
管の口径が2m以上の管きょが対象になっており、小樽市の場合1.8mまでしかないため、対象外になります。
(市長)
平成25年度に自走式カメラによる調査を実施したというのは、どういう内容か。
(水道局下水道事業課長)
当時の状況がわからないのですが、当時もどこかで陥没があったと思われ、それで全国的に調査の指示があった時に行ったものです。
(市長)
今回の対象管きょとは違うということか。
(水道局下水道事業課長)
はい、違います。
(北海道新聞)
日常点検はしていて異常はなく、今回の国の通知の対象外ということで、それに伴って特にやらなくてはならないことは今のところはないということですか。
(市長)
はい、そういうことです。
(総務部長)
他になければ、次回の定例記者会見についてですが、令和7年2月18日(火)午後2時からを予定しています。次回は、令和7年度予算についての会見ということで予定しています。よろしくお願します。それでは、以上をもちまして本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。