FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和7年2月17日放送分

公開日 2025年02月19日

更新日 2025年05月30日

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音声データダウンロード(2月17日放送分)29分(外部サイト:YouTube)

【前半】

  • 日本遺産認定について
  • オーバーツーリズム対策について
  • ネーミングライツ取得企業募集について

【後半】

  • 小樽市の防災啓発について

放送の内容

オープニング

毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆様に小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆様からも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆様にご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

前半

(FMおたるパーソナリティー)
前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。市長よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて今日、まずはうれしいお話からいきたいと思いますが、小樽市が単独で申請していました日本遺産が認定されたという話題からお聞きしていきたいと思います。まずは、日本遺産認定おめでとうございます。

(市長)
はい、ありがとうございます。

(FMおたるパーソナリティー)
今回認定された日本遺産のタイトルは、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~「民の力」で創られ蘇(よみがえ)った北の商都~」と聞いています。迫市長、認定されたお気持ちはいかがでしたか。

(市長)
このたびの単独での、日本遺産の認定は長年の悲願でもありましたし、関係者の皆様の努力と情熱のたまものだと思っています。経済団体、それから大学、市民団体、そして市など多様な関係者により構成された、小樽市日本遺産推進協議会を中心に、一丸となって取り組んできました。今回の認定は、小樽の歴史と「民の力」による再生の物語が、評価されたものだと考えていますので、私としても大変うれしく思っていますし、また誇りに思っています。認定に向けてご尽力をいただいたすべての皆様に、改めて感謝申し上げたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
改めてこの日本遺産というのはどのようなものなのか教えていただけますか。

(市長)
日本遺産は、この地域の歴史的な魅力や特色を通じて、日本の文化伝統を語り伝えるストーリーを文化庁が認定する制度なのですね。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市はすでに他の自治体と連携した日本遺産として、北前船と炭鉄港という、2つの日本遺産の一部を構成していましたので、3つ目の日本遺産認定ということになりました。このたび認定されたそのストーリーの概要について教えていただけますか。

(市長)
明治以降に港と鉄道の大動脈により、急速に発展していく小樽は、未来を夢見た人々の「民の力」によって、北日本随一の商都となりました。「北海道の『心臓』」と小説家の小林多喜二が、表現したまちには多くの歴史的な遺産が生まれていきました。やがて高度経済成長期に勢いを失った小樽は、荒廃した運河の埋め立て計画を契機に、忘れ去られていた遺産を民の力により保存、再生する道を選んでいくことになります。重厚な銀行建築、にぎわう運河とともに、路地のあちらこちらに、近代日本の姿を守り、活かす小樽市民の物語を、見ることができます。これがストーリーの概要になっていますね。

(FMおたるパーソナリティー)
日本遺産として認定されたポイントとしてはどのようなところにあったとお考えですか。

(市長)
サブタイトルにあります「民の力」。すなわち、市民の皆様の力というのがやはりポイントになってるのではないかなと思っています。小樽はかつて北海道経済の中心として栄えましたが、時代の流れの中で、一時期は斜陽の町とも言われ、まちは大きく変化していきましたが、そうした中にあって、運河保存運動に代表されるように、市内に残る歴史的建造物などを保存し、活用してきた「民の力」、市民の皆様による取り組みが、ストーリーの核を構成しているという点が、特徴的だと考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽のまちづくりに関係してきた皆さんの情熱や力が認められたということですね。このたびの認定をきっかけに今後はどのようなまちづくりを進めていきたいとお考えですか。

(市長)
認定というのはもうゴールではありませんので、まさにこれからがスタートだと思っています。特色ある歴史は小樽にとっての宝ですので、歴史を活かしたまちづくりにこれからも引き続き取り組んで参りたいと思っています。今回の日本遺産認定がきっかけとなりまして、小樽の魅力を国内外の多くの方々に伝えていきたいと考えていますし、次の世代に貴重な財産を、引き継いでいくためにも、しっかりと取り組んでいきたいなと思っています。

(FMおたるパーソナリティー)
さらに多くの皆さんに小樽の魅力を伝えるきっかけになることを願っています。さて変わっては、オーバーツーリズム、最近はよく聞くようになりましたが、こちらについてお話を伺っていきたいと思いますが、1月23日にJR朝里駅近くの踏み切りで、列車と接触した外国人観光客が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。迫市長はどのように受けとめていらっしゃいますか。

(市長)
大変痛ましい事故だったと思っていますし、お亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思っています。事故が起こったのは朝里駅近くの踏み切りでしたが、最近では特に船見坂において、車道上で写真を撮影するなど、車の通行を妨げる行為ですとか、他人の敷地に無断で入る行為、またごみのポイ捨てなども見られることから、小樽警察署とも協議しまして、注意喚起の対応を強化しました。

(FMおたるパーソナリティー)
注意喚起の強化といいますと、具体的にはどのような取り組みなのか教えていただけますか。

(市長)
まず1月28日から、3月末をめどとしまして、警備員3人を、午前10時から午後4時までの時間帯に、船見坂に配置しました。警備員は注意事項を記載した看板を持ち、路上に出て撮影する方への注意喚起を行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
私も実際に船見坂に行ってみたのですが、警備員の方がいらっしゃる目の前で道路に出て写真撮影をしようとしたりとしてるんですが、警備の方が声かけをされていらっしゃいますので、もうこれ以上事故が起こらないことを願いたいと思いますがね。そもそもですが、このオーバーツーリズムというのはどのようなものなのか教えていただけますか。

(市長)
平成30年度版の、観光白書に規定されていますので、それをちょっと読んでみたいと思いますが。「特定の観光地において、訪問客の著しい増加等が、市民生活や自然環境、景観等に対する負の影響を受忍できない程度にもたらしたり、旅行者にとっても満足度を大幅に低下させたりするような観光の状況は、最近では『オーバーツーリズム』と呼ばれるようになっている。」と説明が、この観光白書の中でされています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽はすでに国内有数の観光地等もいえるかと思いますが、多くの観光客が来ることによって、市民生活に影響があるようなことは、以前からありましたでしょうか。

(市長)
本市ではこれまでも、おたる潮まつりのような大きなイベントの際に、祭りの期間中に交通渋滞が発生するようなことはありました。潮まつりの際には実行委員会が警察や、交通事業者と事前に協議をすると同時に、市民の皆さんに交通規制などへ理解をいただきながら、市外からお越しの方にも、小樽のお祭りを楽しんでいただけるよう取り組んできています。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに潮まつりのときは、多くの市外の方が、いらっしゃいますので、朝里駅ですとか船見坂見ますと、ちょっと潮まつりのときとはやはりこう大きく状況が異なるように思うんですが、最近のこのオーバーツーリズムと呼ばれる傾向にはどのような特徴がありますか。

(市長)
やはりイベントではない時期に多くの方がいらっしゃることで、乗り物や場所などに人が密集するという点ですとか、私有地や、危険なエリアへ立ち入りしたりということですとか、マナーの面が関係しているというのが特徴的ではないかと思っています。国内外の皆様にお越しをいただいているため、案内ですとか注意喚起では、多言語を用いて対応させていただいています。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、個人の敷地内に入ってくるなど、これは市民の方もちょっと不安に思う方もあるかもしれませんが、小樽市では今後、オーバーツーリズムについて、どのような取り組みを進めていかれますか。

(市長)
小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会というものを、2月10日に立ち上げまして、あわせて会議も行ったところです。小樽市をはじめ、小樽警察署、交通事業者、それから地域DMOなどが集まり、対策について協議したいと考えています。まずは市民の皆様が日常生活をスムーズに送れること、市民の皆様の安全安心が守られることが、まず第1だと考えています。またそれと同時に、観光でお越しになる方々の経済的な消費が、本市の経済活性化には欠かせないということも認識をしながら、市民生活、経済、観光の満足、これらが調和した、持続可能な、観光地の実現を目指していきたいと考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
市民生活への影響が抑えられつつ、観光にいらした方が安全に楽しい思い出を作ってくださるように期待したいところですよね。さてかわりましては、第3号ふ頭で建設中の小樽港観光船ターミナルについて、施設の愛称をつける権利、ネーミングライツの取得を希望する企業の募集が開始されたことについてお聞きしたいと思います。

(市長)
第3号ふ頭では現在、今年の夏の供用開始を目指して、小樽港観光船ターミナルの建設工事を行っています。この施設について、ネーミングライツ、つまり施設命名権、を取得するスポンサー企業を募集することにしました。ネーミングライツ料として年300万円以上を希望しており、5年間、施設に企業名や商品名を含めた愛称をつけることが可能となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
年300万円で5年間、施設に愛称をつけることができるんですね。小樽市内でネーミングライツを利用して、施設の愛称募集するのは初めてとお聞きしましたが、導入する背景にはどのようなことがあるんでしょうか。

(市長)
小樽市の財政におきまして、人口が減少していますので、財源が縮小していく中、新しい自主財源を確保するということが課題だと思っています。そこで他の自治体の取り組みも参考にしながら、財源確保のための施策として、ネーミングライツ取得企業の募集に取り組むこととしました。ネーミングライツ料といたしましては、財源を確保できれば、この施設を持続的に管理運営するための安定的な財政基盤となると考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
施設を管理するためにも費用はかかりますからね。市民や企業にとってもよい点というのはありますか。

(市長)
ネーミングライツを取得した企業と連携協力することで、施設の魅力が高まり、利用者へのサービス向上につながると考えています。第3号ふ頭はクルーズ船の乗客が多く目にする場所ですし、おたる潮まつりのときには多くの方々の目に触れる場所に立地していますので、多くの観光客や市民の皆様に、施設の愛称が浸透していくのではないかと期待しています。

(FMおたるパーソナリティー)
市にとっても、市民にとっても、そしてスポンサー企業にとっても利点のある取り組みだということですよね。では、応募方法や選考方法について教えていただけますか。

(市長)
応募は3月31日までに、必要書類を産業港湾部港湾室までご持参をされるか、郵送でご提出をいただきたいと思っています。必要書類はホームページをご確認いただければと思っています。選考は、募集期間終了後、ネーミングライツ選定委員会におきまして、希望契約金額、愛称案、施設の魅力を高める自由提案内容、こういったものを総合的に勘案いたしまして、優先交渉権者を決定し、契約を締結することになります。詳細につきましてはホームページに掲載をしている募集要項をご確認くださいますよう、お願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
では、ネーミングライツの取得をお考えの企業に向けて、一言お願いできますか。

(市長)
新しくできる小樽港観光船ターミナルは、小樽港内クルーズや運河クルーズなど、年間20万人を超える、利用者を見込んでいます。ぜひネーミングライツの取得をご検討の上、ご応募くださいますようお願いをいたしたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽港観光船ターミナルのネーミングライツの取得をお考えの方はぜひ3月31日までにご応募ください。前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
後半は、市職員の方にお話を伺っていきます。今日は、小樽市総務部災害対策室の安藤斉(あんどうひとし)さんにお越しいただいております。安藤さん、よろしくお願いします。

(安藤)
よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、安藤さんは、令和2年4月に市役所に入庁されて、この番組には、令和2年と令和4年に出演していただいています。今回は、2年ぶり3回目のご出演となりますが、この間の小樽市役所での勤務についてはどんな印象をお持ちですか。

(安藤)
私が陸上自衛隊を退官し、小樽市総務部の災害対策室で勤務を始めた令和2年は、新型コロナウイルス感染症拡大が始まった時期で、各種の行動制限などがあり、防災訓練や各種研修にもいろいろな制約がありました。前回出演した令和4年でも、各種のイベントや研修に際して感染症対策を考えなければいけない時期で、町内会や学校主催の集会や研修も少なめでした。しかし、令和5年5月に新型コロナウイルスが感染症の5類に指定されて以降、各種の防災啓発のイベントの回数も増えてきて、令和6年度には防災講話などの回数が30回を超えました。月平均で言うと2.5回程度ということになりますが、今年度は朝里中学校や長橋中学校、望洋台小学校校区の小中学校でのコミュニティスクールを支援したり、市内の高校・大学でも防災を授業や部活動で取り上げていただいたほか、市内の事業者さんからも防災講話の依頼をいただく機会が増えました。これには、昨年1月1日の能登半島地震が小樽と同じ日本海沿岸で、厳冬期の災害であったことも影響していると思われます。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、まさか元日からあんな大災害が起こるとは、誰も予想していなかったでしょうし、私自身もお正月気分でゆったりとしていたところに、あんな災害が起きてしまって、やはり自然災害は怖いなと思いましたね。

(安藤)
そうですね。私が防災講話を行う際に、必ず触れているのは、大きな災害が発生した時に、消防・警察・自衛隊などが被災者の救援に当たりますが、例えば被災地に通じる道路が崩落したり、家屋や電信柱が倒壊して道路が使用できなくなった場合、消防や自衛隊の車両や重機材などが現地に進入できないことになるため、公的な救援隊が到着までの間、まずは自助と共助で、自分と家族、近所の人の命を守るための行動が重要となります。過去の阪神大震災などの経験から、自助・共助・公助の比率は、7対2対1と言われており、まずは自分と自分の家族を見守るための自助の備えを進めてください、と強調しています。

(FMおたるパーソナリティー)
7対2対1ですか。自助と共助の合計で9割ということですよね。そういうお話を聞くと、やはり各家庭での「備え」の重要性というのを改めて感じられますよね。

(安藤)
一言で「備え」と言っても、何を、どう備えなければいけないかがわからないという方もいらっしゃると思いますが、令和5年の11月頃に「もしもの備え、十分ですか?」というタイトルの「防災啓発チラシ」を、町内会を通じて各戸に配布しており、その内容は、小樽市の公式ホームページでもダウンロードできますので、確認いただければと思います。また、町内会や、マンションの管理組合、市内の事業所などで防災講話を希望される場合、広報広聴課で受け付けている「まち育てふれあいトーク」の中に、防災に関するメニューがありますので、そちらにお申込みいただければ、知りたい内容や日時に合わせて防災講話をさせていただきますので、まずは災害対策室か広報広聴課にお問い合わせください。

(FMおたるパーソナリティー)
そうですね。わからないことは専門家に聞いてみるというのは一番かもしれませんね。さて、安藤さん、今日はどのようなお話をしていただけるのでしょうか。

(安藤)
今お話しした内容とも関連しますが、防災啓発の一環として「防災マップ」を更新し、各町内会等を通じて各世帯に配布しますので、その概要を紹介します。

(FMおたるパーソナリティー)
「防災マップ」といいますと、これはいわゆる「ハザードマップ」みたいなものですか?

(安藤)
はい、現在、小樽市では津波・洪水・土砂災害の各災害種別ごとのハザードマップと、それらをまとめて表示した防災マップを紙媒体で作成・配布し、公式ホームページ上にも掲載しています。ただ、現行の防災マップの発行以降、土砂災害警戒区域が大幅に増加したり、市内の2級河川の洪水浸水想定区域が指定されたため、内容が古くなっていたのと、現行の防災マップは市内を3分割で作成したため、地図の縮尺の関係で、どこが警戒区域に指定されているのかが分かりづらい、などという意見があったため、市内を17分割し、それぞれの地域ごとに想定される災害の発生地域と避難場所・避難所などを表示したものを紙媒体で作成し、町内会等を通じて各世帯に配布するとともに、今月中に市のホームページ上に掲載する予定です。

(FMおたるパーソナリティー)
3分割であったものが17分割になるということで、かなり見やすくなりそうですね。

(安藤)
マップ上でもそれぞれの建物の位置まで確認できるサイズになっており、今までの防災マップよりはかなり見やすくなっているほか、市の指定避難場所、指定避難所の他にも、各町内会で管理している町内会館なども一時避難場所として表示しているため、使い勝手はかなり向上していると思います。また、防災マップの公式ホームページ掲載以降は、現在の津波・洪水・土砂災害のハザードマップの配布や掲載は終了し、新しい防災マップに一本化されますので、ご承知おきください。

(FMおたるパーソナリティー)
今、私は、エフエム小樽があります「入船・松ヶ枝地区」、9番の防災マップを拝見していますが、これを見ますと、やはり小樽は「坂のまち」というだけあって、土砂災害に対する警戒が必要なまちなのだなというのが理解できますね。

(安藤)
はい。先日、防災マップ合計10万部が納品されましたので、これから各町内会等を通じて配布し、地域の防災マップが、3月から4月に各世帯に配布されますので、もうしばらくお待ちください。

(FMおたるパーソナリティー)
はい、わかりました。その他にも小樽市として防災啓発のための施策というのは何か行っているのですか。

(安藤)
冒頭で紹介した「防災講話」、「防災啓発チラシ」、「防災マップ」の配布の他、例えば最近、小樽市内に居住する外国人の方が1000人を超えたとの報道がありました。こうした外国人の住民の方にも災害に備えていただこうということで、「防災啓発チラシ」の英語版を作成し、小樽市の公式ホームページに掲載しています。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに最近は、観光客以外にも外国人の住民の方も増えているそうですね。

(安藤)
はい。昨年の秋に小樽市内のイスラム教のモスクで防災講話の依頼を受けたこともあり、今後は外国人の住民の方に対する防災啓発も必要になってくると考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、日本語を母国語としない外国人の方には、ひらがなや漢字で書かれた防災啓発チラシでは、ちょっと理解が難しいでしょうから、そうした対応も必要になってきますよね。

(安藤)
はい。防災啓発チラシの英語版では、外国人旅行者用のスマートフォンアプリであるSafety Tipsを紹介するなど、日本語版とは若干内容も変えて、外国人の方にとって必要な情報を盛り込みたいと考えていましたが、先日、とある外国籍の方に直接英語版をお渡ししたところ、「こういうものが欲しかったんです」と大変喜んでいただいたので、今後も内容を更新しながら、啓発を図っていきたいと考えています。

(FMおたるパーソナリティー)
外国人の方でも住みやすい街という評価は、いろいろな面で小樽市にとってプラスになるでしょうから、今後ともぜひ続けていただきたいところですよね。さて、ちなみに最近は新型コロナウイルス感染症の影響で減っていた外国人観光客もかなり増えてきて、雪あかりの路なども盛況だったようですが、外国人観光客に対する防災啓発については何かお考えでいらっしゃいますか。

(安藤)
はい。これは、小樽市が、というよりも、小樽潮陵高校の生徒さんと先生が取り組んでいらっしゃる内容なのですが、「小樽観光防災プロジェクト~もしもの時も安心!潮陵生が小樽を紹介~」というタイトルで、小樽潮陵高校の文化部が合同で、クラウドファンディングで30万円の資金を集めて、堺町商店街を訪れる外国人観光客向けのパンフレットを配布したいということで、小樽市も観光振興室と災害対策室が作成に協力しています。私も何回か潮陵高校の生徒さんに講話や質疑応答をしましたが、なかなか鋭い質問があったりして、真剣に取り組んでいただいているのが伝わってきますので、若者の感性が反映された、いいパンフレットができるのではないかと期待しています。

(FMおたるパーソナリティー)
高校生がクラウドファンディングで自ら資金を集めて、外国人観光客に無料で配布すると、大変素晴らしい取り組みと思いますし、そういう若い方たちが小樽のために頑張ってくださっているという話を聞きますと、なんだか私たちもうれしくなりますね。

(安藤)
そうですね。小樽の高校生が自分達で問題点を見つけて、解決しようとする姿は、小樽の未来にも、いい影響を与えてくれるのではないかと期待できますし、私もパンフレットの完成が楽しみです。

(FMおたるパーソナリティー)
安藤さん、いいお話をご紹介いただきまして、ありがとうございました。そういえば、迫市長も確か小樽潮陵高校の卒業生でいらっしゃったと思いますけども。市長の後輩の高校生の活躍も踏まえて、防災啓発についてどのようにお考えでいらっしゃいますか。

(市長)
先ほども説明があったとおりですけども、実際に大規模な災害が発生した場合、小樽市としても関係機関と連携して、必要とされている支援をできるだけ速やかに、市民の皆様に提供できるように、平素からの「備え」を進めていきたいと考えていますが、災害発生当初は、まずは、自分と自分の家族、近隣の方々の身の安全を確保していただくことが最も重要ですので、自助と共助の備えを進めていただくためにも、今後とも市民に対する防災啓発は継続していきたいと考えています。また、市民の皆さんにも、防災を「自分ごと」として捉え、備えていただきたいと考えています。

(村岡さん)
ありがとうございます。今日は迫市長、そして、小樽市総務部災害対策室の安藤さんにお話をお伺いしました。迫市長、安藤さん、どうもありがとうございました。

(市長、安藤)
ありがとうございました。

エンディング

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この番組の再放送は、2月19日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、3月3日月曜日です。どうぞお楽しみに。

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