公開日 2025年06月04日
更新日 2025年06月19日
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■音声データダウンロード(6月2日放送分)29分(外部サイト:YouTube)
【前半】
- リスナーからのメッセージについて
- 令和6年度観光入込客数について
- 和を遊ぶについて
- 介護予防サポーター養成講座について
【後半】
- 移住政策~おたる「ひと旗」クラブについて
放送の内容
オープニング
毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。
前半
(FMおたるパーソナリティー)
前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いします。迫市長よろしくお願いします。
(市長)
よろしくお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
6月になりまして、緑も深くなってきました。今日は、リスナーの方からメッセージをいただいていますので、ご紹介したいと思います。ラジオネーム「桜町にお住まいのまめっち」さん。「迫市長、市役所の職員の皆さんこんにちは。私は小樽市民歴48年目で、現在桜町に在住しています。小樽の市政・暮らしなどの情報を聴いております。」というメッセージをいただきました。
(市長)
いつもお聞きいただきまして、ありがとうございます。これからもわかりやすく、市政をリスナーの皆様にお伝えをしていきたいと思っていますので、今後ともぜひお聞きくださいますよう、お願いします。
(FMおたるパーソナリティー)
続きまして、2つ目のメッセージは、ラジオネーム「裕次郎命」さんです。「市内のいくつかの道路で、横断歩道が消えています。横断歩道を引いてください」というご意見をいただきました。
(市長)
メッセージありがとうございます。横断歩道につきましては所管をしているのは、市ではなくて公安委員会になりますので、日頃より、小樽市から塗り直しについて要望させていただいています。これからも市民の皆さんの安心安全のために、小樽市から要望を継続していきたいと思っていますのでご理解いただきたいと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
貴重なご意見、メッセージ、ありがとうございます。
(市長)
ありがとうございます。
(FMおたるパーソナリティー)
では今日は、令和6年度の観光入込客数についてのお話から聞いていきたいと思います。昨年度の観光入込でしたが、いかがでしょうか。
(迫市長)
800万人を超えまして、コロナ禍前の水準以上となりました。
(FMおたるパーソナリティー)
800万人ですか。コロナ禍のときの歩いている人がいないという小樽運河の光景が、まだ記憶にありますが、ここ数年でまた多くの方が小樽にいらっしゃってくださるようになりましたね。
(市長)
800万人を超えたのは平成29年度以来、実に7年ぶりということになります。コロナ禍以降においては初めての800万人越えとなりますので、コロナ禍からの脱却を、力強くアピールできる結果になったのではないかと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
苦しかったコロナ禍から完全に回復したということですよね。7年前の平成29年度頃と最近の傾向ですと、何か違いはありますでしょうか。
(市長)
やはり宿泊客数が特徴的で、平成29年度は75万人でしたが、令和6年度は98万人まで伸びており、この令和6年度の宿泊客数は統計開始以来、過去最多となりました。
(FMおたるパーソナリティー)
確か令和5年度の宿泊客数も過去最多だったと思いますが、では2年連続での記録更新ということですね。この宿泊客数の中には外国人の方も含まれてるということですか。
(市長)
もちろん含まれています。令和6年度は、外国人宿泊客数も過去最多となり、28万人でした。
(FMおたるパーソナリティー)
外国人の宿泊客数も過去最多だったんですね。観光客数が7年ぶりに800万人を超えまして、全体の宿泊客数と外国人の宿泊客数においても過去最多を記録するなど、この要因ですが、どのようにお考えですか。
(市長)
2024年は、日本全体でも、外国人旅行者の数が過去最多となっていますので、まず全体の底上げがされたと思っていますが小樽市におきましては、ホテルや民泊など幅広い宿泊施設が開業されておりまして、宿泊客を受入れるキャパシティが増えたということと、あるいはクルーズ客船の寄港増加、また、円安傾向、こういったことが要因としては考えられるのではないかと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
もう1つ、ロケ地としての人気の高まりなどもあるんではないかなと思いますが、今年の冬は市内の一部地域で、いわゆるオーバーツーリズムが話題となりましたが、日本人、外国人にかかわらず、観光でいらしていただくという方が増えますと、その分、まちの安全対策も必要になってきますよね。
(市長)
はい、おっしゃる通りだと思います。観光でいらしていただく方々を歓迎しつつ、市民の皆様の生活の質を大切にするために、国の補助金、あるいは令和8年度に導入予定していますが、宿泊税も活用しながら、オーバーツーリズム対策をしっかり進めていきたいなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
令和6年度は観光入り込みが800万人を超えまして、そして宿泊客数が最多だったということですが、その傾向は令和7年度も続く見込みでしょうか。
(市長)
今は円安傾向で、外国人旅行者が増えていますが、観光入り込みといいますのは、こうした為替の状況などもそうですが、さまざまな要素の影響を受けますので、今から見込むということは難しいとは思っていますが、今年度は、運河周辺に新たな観光施設ですとか宿泊施設の開業も予定されていますので、多くの皆さんに小樽観光を楽しみいただきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
今年度も多くの皆さんに楽しい思い出を、小樽で作っていただきたいですよね。
(市長)
ぜひお待ちしています。
(FMおたるパーソナリティー)
変わりまして、6月8日、小樽市民会館で開催される小樽伝統文化の会、第14回「和を遊ぶ」についてお聞きしたいと思います。今年もいよいよ近づいてきましたね。
(市長)
そうですね。伝統文化を後世に伝えるためとして、小樽伝統文化の会と市民会館が共同で開催していますが、今年で14回目を迎えることになります。
(FMおたるパーソナリティー)
私も3回目になりますが、日本舞踊のメンバーとして出演させていただきます。迫市長もお琴の演奏に出演を予定されているんですよね。
(市長)
そうですね。村岡さんと一緒に頑張りたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
恐れ入ります。この「和を遊ぶ」についてですが、迫市長はどのような魅力を感じてらっしゃいますか。
(市長)
やはり日本舞踊ですとか、お琴、それから詩吟など、さまざまなジャンルの伝統文化に1日で触れられるということも魅力ですし、若い世代の皆さんの日頃のお稽古の成果を発表する場でもありますので、伝統文化が次世代につながっていくことを実感できるということも魅力ではないかなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうですよね。当日は会場にも大変熱気がありますし、どの団体の演目も伝統文化でありながら、また、エンターテイメント性も大切にしてるということを感じますよね。
(市長)
そうですね。伝統文化は、今を生きる、この私たちが楽しみながら継承していくことが大切ではないかなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
海外の方にも伝わるように、英語でのアナウンスというのもされてるんですよね。
(市長)
そうですね。前回からだったかと思いますが、海外の方にも楽しんでいただけるように、今回も英語のアナウンスを取り入れると伺っています。
(FMおたるパーソナリティー)
皆さんに楽しんでもらえるように演出を考えたり、ご指導に当たられる、指導者の皆さんの熱意があって、こうして14回も続く催しになっていますが、小樽には本当に多くの指導者の皆さんがご活躍されていますよね。
(市長)
伝統文化に限らず、バレエですとかピアノですとか、合唱など、さまざまな分野・ジャンルで、指導者の皆さんの熱意というのも感じています。伝統文化につきましても、次世代に継承されているのは、村岡さんがおっしゃられたように、指導に当たられる皆様の熱意の賜物だとも感じています。現在ご活躍の指導者の方からは、かつては名立たる多くの師匠がおりまして、小樽はまさに芸どころだったともお話として聞いています。
(FMおたるパーソナリティー)
師匠と呼ばれる方も、その方の師匠から芸を引き継いで、そして熱意を持って、若い世代に伝統文化を伝えているということですよね。
(市長)
そうですね。ご来場の皆様には、日本の伝統、芸術の奥深さ、あるいは豊かさ、そして楽しさを感じていただきながら、ここ小樽で若い世代に伝統文化が継承されている姿を、ぜひ見ていただきたいなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
小樽伝統文化の会第14回「和を遊ぶ」は6月8日日曜日、小樽市民会館で、開場11時、開演12時30分、全席自由席です。チケットの販売所など、詳細につきましては、ホームページなどご覧いただきたいと思います。変わりまして、介護予防サポーター養成講座のお話についてお聞きしたいと思います。今年度も養成講座が開講されるということですが、介護予防サポーターについて教えていただけますか。
(市長)
まず介護予防サポーターについてですが、介護予防教室の運営をボランティアとして、支えていただいている方々のことなんです。現在市内で119名の方が、介護予防サポーターとして、活動されています。
(FMおたるパーソナリティー)
介護予防サポーターは、介護予防教室を支えるボランティアの方ということですが、介護予防教室というのはどのようなものでしょうか。
(市長)
介護予防教室は、健康の維持を目的といたしまして、地域の皆様が、月に2回から4回集まって、ストレッチですとか、脳トレ、レクリエーションなどを通して、交流する場所となっています。
(FMおたるパーソナリティー)
いつまでも健康で過ごすためには、1人ではなくて、誰かと一緒に過ごすということが大切ですよね。
(市長)
おっしゃる通りだと思います。年齢とともに、心身の活力が低下すると、介護が必要になりやすい状態になることがありますが、そうした予防のためには、こうしたイベントへの参加など、社会とのつながりを持つということが、効果的だと言われていますね。
(FMおたるパーソナリティー)
介護予防教室の運営を支える介護予防サポーターは、これからますます求められる人材ということですよね。このサポーターには、養成講座を受ければなれるということでしょうか。
(市長)
はい。講座を受講いただきましたら、介護予防サポーターとして活動いただけることになります。
(FMおたるパーソナリティー)
この講座ですが、どちらで開かれますか。
(市長)
朝里中央病院1階の多目的ホールで開かれます。
(FMおたるパーソナリティー)
この講座ではどのようなことを学ぶことになるんでしょうか。
(市長)
実際に介護予防教室で使える運動、それからレクリエーションをはじめ、認知症などについても基礎的な知識を学んでいただくことになっています。
(FMおたるパーソナリティー)
では、今年度の養成講座の日程について教えていただけますか。
(市長)
6月19日から7月24日まで、毎週木曜日に開講することになっています。午後1時30分から3時30分までの2時間の講座を全6回受講いただくことになります。
(FMおたるパーソナリティー)
受講の申し込みですが、どのようにするとよろしいでしょうか。
(市長)
受講の申し込みは、本日6月2日から13日金曜日までの間に、電話やFAXで福祉総合相談室へお願いしたいと思います。スマートフォンをお持ちの方は、広報おたる6月号に掲載しています、申し込みフォームのQRコードからもお申し込みいただけます。皆さんのご参加をお待ちいたしております。
(FMおたるパーソナリティー)
介護予防教室をボランティアとして支える介護予防サポーターですが、ご高齢の方が多くなった小樽にとって大変意義ある活動ではないでしょうか。前半は、小樽市長、迫俊哉市長にお話をお伺いしました。迫市長ありがとうございました。
(市長)
どうもありがとうございました。
後半
(FMおたるパーソナリティー)
後半は小樽市役所職員の皆さんにお話を伺っていきます。今日は、移住者コミュニティ「おたる『ひと旗』クラブ」について、小樽市総合政策部企画政策室の渡邊(わたなべ)さんにお話を伺っていきます。渡邊さん、よろしくお願いします。
(渡邊)
よろしくお願いします。
(FMおたるパーソナリティー)
はじめに、移住者コミュニティ「おたる『ひと旗』クラブ」とはどのようなものか、教えていただけますか。
(渡邊)
「おたる『ひと旗』クラブ」は、小樽に移住してこられた方への情報発信や、移住者同士のつながりを深めることを目的に、今年4月に立ち上げたLINEアカウントになります。LINEの友だち登録をしていただくことで入会することができます。友だち登録に必要な二次元コードは、市役所HPに掲載していますので、「おたるひと旗クラブ」で検索してください。登録していただくと、定期的に移住者向けの情報やイベント情報を受け取ることができます。
(FMおたるパーソナリティー)
LINEの友だち登録をするだけであれば、気軽に参加できますね。移住者向けの情報というのは、一般的な市政情報とは違うんでしょうか。
(渡邊)
はい。「ひと旗クラブ」でお伝えする情報は、ホームページや広報誌などで発信する市政情報とは違って、小樽で暮らしていくために役立つ情報を、「移住者目線」で発信していきます。我々にとっては当たり前で慣れ親しんだことでも、移住者にとっては新鮮であったり、知らなかったりすることがあるかと思いますので、そういった視線で情報発信していきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
観光客向けの情報でもなく、市民向けの市政情報でもなく、移住者目線での情報発信なんですね。例えば、どういった情報になるんでしょうか。冬の雪かきの仕方とかでしょうか。
(渡邊)
そうですね。雪の情報は、特に道外から移住してきたばかりの方にとっては重要な情報ですので、お伝えしていきたいと思っていますし、そのほかにも、季節の情報や、何気ない日々の暮らしの情報なども発信していきたいと思っています。例えば、これからのシーズンで言いますと、毎週、小樽市内どこかの神社でお祭りが行われます。潮まつりのような大きなお祭りでなくても、そういった地域に根差したイベントなど、日々の暮らしに身近な情報を発信して、移住してきたばかりの方はもちろん、小樽での暮らしに慣れた方にも、新たな発見をしてもらいたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住者が小樽で暮らしていくのに必要な情報であったり、新たな発見につながる情報が、LINEという手軽なツールで得られるんですね。移住者自身が、この「ひと旗クラブ」のコミュニティを通して、ほかの移住者とつながることもできたりするんでしょうか。
(渡邊)
「ひと旗クラブ」は、友だち同士が通信する「LINEグループ」ではなく、「LINE公式アカウント」といって、管理者からの情報を受け取るためのものになります。ですので、気軽に、安心して友だち登録していただくことができます。コミュニティへの参加という意味では、移住者の交流イベントを企画して、「ひと旗クラブ」のLINEを通じてご案内をお送りしていく予定です。
(FMおたるパーソナリティー)
移住者の交流イベントですか。どんなイベントを予定されているんですか。
(渡邊)
はい。今年度は、「市内散策ツアー」を2回と、「移住者ミーティング」を1回予定しています。市内散策ツアーは、来月、7月6日日曜日に1回目を開催します。北運河地区で、日本遺産の構成文化財を巡る散策をして、散策した後には、交流会も行う予定です。移住者ミーティングは、移住者が営むお店などで開催して、お茶を飲んで、軽食をとりながら、小樽の良いところや悪いところについて話し合ったり、普段の生活の買い物のことや、病院のこと、子どもの遊び場のことなど、自分が気になる「小樽のこと」について情報交換することができる、カジュアルな交流会イベントになります。交流が深まった方同士で連絡先を交換される方もいらっしゃいます。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなんですね。地元のイベントに飛び込んでいくのはちょっと勇気がいるかもしれませんが、移住者同士のイベントであれば、ハードルが低く感じられるかもしれませんね。移住者の「あるある」で盛り上がったりもしそうですね。移住者が営むお店というのは、市内に結構あるんでしょうか。
(渡邊)
はい。カフェですとか、パン屋などの飲食店をはじめ、美容室、ガラス工房、雑貨屋など、移住者が営むお店はたくさんあります。コーヒー豆と駄菓子を売っているユニークなお店なんかもあります。近いうちに、「移住起業者マップ」として、移住者が営むお店の情報を掲載したWEBページも公開予定です。そちらも、「ひと旗クラブ」でご案内していきます。
(FMおたるパーソナリティー)
それは私も見てみたいですね。地元民とはまた違ったセンスのお店なんかもありそうですよね。ところで、この「ひと旗クラブ」、ちょっと変わった名前かなと思いますが、ネーミングの由来というのは何かあるんでしょうか。
(渡邊)
はい。小樽市では、移住相談だけでなく、事業を始める相談もあわせたワンストップ窓口として、「おたる移住・起業ひと旗サポートセンター」というものを小樽商工会議所に委託して、開設しています。
「ここが、ひと旗あげる場所。小樽市」をスローガンに掲げたワンストップ窓口で、今日ご紹介している「ひと旗クラブ」も、この「ひと旗サポートセンター」が運営しており、名前もそこからとっています。
(FMおたるパーソナリティー)
たしかに、小樽は、インバウンドの追い風もあって、さまざまなビジネスチャンスがある気がしますよね。「ひと旗あげる場所」のスローガンは、ぴったりじゃないでしょうか。移住や起業の相談を受けておしまいでなくて、移住したあとのフォローも行うのが、この「ひと旗クラブ」という訳ですよね。「ひと旗クラブ」は今年の4月から始まったばかりということだそうですが、どのような経緯で、この取り組みを始めることになったのでしょうか。
(渡邊)
私たちは、小樽の魅力を発信することで、小樽に興味を抱いてもらい、また、小樽のリアルな暮らしをきちんとお伝えして、移住を検討されている方に、小樽を移住先の選択肢の一つにしてもらうための取り組みをしています。でも、それだけではなくて、移住してきた方たちが、小樽のまちでの暮らしに幸せを感じていただき、移住してきてやっぱり正解だったな、と思ってもらうことも同じくらい大事だと思っています。「ひと旗クラブ」を通じて、移住者が小樽のまちに、より愛着を抱いていただき、また、移住者の先輩・後輩であったり、いろいろなジャンルの職業の方たちが知り合って、コミュニティの輪が広がる機会になれば、といった思いで始めた取り組みです。
(FMおたるパーソナリティー)
移住してきたけれど、友だちがなかなかできなかったら、移住してきた方も、迎え入れた側にとっても悲しいですもんね。移住者の交流の場ができて、それが結果として、小樽のまちを盛り上げることにもつながるといいですよね。ここまでは「ひと旗クラブ」について伺ってきましたが、そもそも、「移住」というのは、昨今、多くの自治体で力を入れていると感じますが、ここ10年、20年くらいでしょうか。
(渡邊)
そうですね。自治体が移住に力を入れるようになった大きな契機として、今から18年前になりますが、いわゆる「団塊の世代」が一斉退職を迎える「2007年問題」というのがありました。団塊の世代が退職後の「第2の故郷探し」を始めるようになり、各自治体は、団塊の世代を招き入れようと、移住施策を積極的に展開するようになりました。それが一つ、大きなムーブメントだったと思いますが、今は、地方の人口減少・少子高齢化が急速に進展しており、「消滅可能性都市」なんていうショッキングな言葉も皆さん耳にされたことがあるのではないかと思います。その状況を克服するために、国は、「地方創生」を掲げ、地方への新しい人の流れを生み出す移住支援施策を推進していて、地方自治体は、地方経済とまちづくりを守り、持続するために、人口対策の一つとして、各々が工夫を凝らし、移住施策を展開しています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなんですね。でも、ちょっと意地悪な言い方かも知れませんが、どこの自治体も移住の取り組みに力を入れますと、結局、自治体の間で人口の奪い合いをしているということになりませんか。
(渡邊)
おっしゃるとおりです。「移住」というのは、人口が増える自治体があれば、当然、逆に、人口が減る自治体があります。それが、地方と地方の間で起きるのは好ましいとは思いませんが、東京圏への過度な一極集中を是正するのが「地方創生」の考え方であり、テレワークの普及や、二地域居住など、新たな働き方やライフスタイルが進展していますので、それに乗り遅れることなく、「選ばれるまち」になるための取り組みは常に考えなければいけないと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
移住の取り組みの必要性が、分かったような気がしますね。さて、迫市長、ここまで移住者コミュニティ「おたる『ひと旗』クラブ」についてお話を伺ってきましたが、いかがでしょうか。
(市長)
はい。小樽市には、年間3000人を超える方々が転入してきているんですね。自分の意志で小樽を選んでくださった方もいれば、転勤だったり、あるいは結婚や子育てを機に地元へ帰ってくる方など、その理由は様々だと思いますが、どのような理由であっても、ご縁があって小樽市民になっていただいた皆さんだと思っています。移り住んでいただいたのはいいのですが、仕事や家事、子育てに追われて、なかなか地域に出ていけない、という方もいらっしゃるかと思いますが、そういった皆様にも、気軽にLINEで会員になることができますので、ぜひ、「おたる『ひと旗』クラブ」に参加していただき、新たな「ご縁」を作っていただいて、日常が充実するきっかけの場としていただければと思っています。市としましても引き続き、移住政策は進めていきたいと思っていますが、移住した後のフォローも大切だと思っていますので、移住者目線で役立つ情報をこれからも発信していきたいと思っていますので、ぜひ会員となっていただければなと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
どうもありがとうございます。後半は、移住者コミュニティ「おたる『ひと旗』クラブ」について、お話を伺いました。ご興味のあるリスナーの皆さん、「おたるひと旗クラブ」で検索していただいて、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。迫市長、渡邊さん、今日はどうもありがとうございました。
(市長・渡邊)
ありがとうございました。
エンディング
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォームからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、6月4日水曜日、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、6月16日月曜日、午後2時からの放送です。どうぞお楽しみに。