FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和7年12月15日放送分

公開日 2025年12月17日

更新日 2025年12月17日

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FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和7年12月15日放送分 - YouTube

【前半】

  • 新子育て支援センター「おやこの集いの場」オープン
  • 小樽市都市景観賞

【後半】

  • 「観光がもたらす恩恵とオーバーツーリズム対策」について

放送の内容

前半

(FMおたるパーソナリティー)
12月も半ばとなりまして、令和7年も、あとわずかとなってまいりましたが、「明日へ向かってスクラムトライ!」は、令和7年最後の放送となります。
迫市長、本日もよろしくお願いいたします。

(市長)
よろしくお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
さて、今日は、ウイングベイ小樽に新しくできる、「おやこの集いの場」の話題から伺っていきたいと思います。
親子で遊んだり、子育て相談もできる、「おやこの集いの場」をウイングベイ小樽にオープンするということですが、オープンはいつでしょうか。

(市長)
今週、20日(土曜日)の午前10時30分にオープンします。
場所は、ウイングベイ小樽1番街4階の、保健所などがあるフロアになります。

(FMおたるパーソナリティー)
今週の土曜日にオープンということですが、1番街というのは、小樽築港駅に近い方で良かったでしょうか。

(市長)
はい。1番街は、小樽築港駅に一番近い部分となります。

(FMおたるパーソナリティー)
今回、小樽市が作った「おやこの集いの場」の特徴について教えていただけますか。

(市長)
「何度でも気軽に訪れることのできる居心地の良い施設」をコンセプトにしておりまして、広々とした空間の中に、すべり台ですとか、クッションブロックなどの遊具で、のびのびと体を動かすスペースもあるほか、お子さんと一緒に読書をしたり、持ってきたごはんを食べられる飲食スペースもあります。

(FMおたるパーソナリティー)
何度でも、気軽に、ということですが、利用にはお金がかかりますか。

(市長)
利用料金は無料です。

(FMおたるパーソナリティー)
無料ですか!それは何度でも足を運びやすいですね。予約は必要でしょうか。

(市長)
一部の子育て講座では予約が必要なものもありますが、運動スペースなどは予約不要ですので、お気軽にお立ち寄りいただきたいと思っております。

(FMおたるパーソナリティー)
子育て講座以外は予約なしで利用できるということで、ますます利用しやすいですね。

(市長)
混雑時は、時間や入場に制限をかける可能性がありますので、ご了承いただければと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
「おやこの集いの場」は、どのような方が利用できるのでしょうか。

(市長)
小学校にあがる前の就学前のお子さんと、その保護者の方に御利用いただけます。

(FMおたるパーソナリティー)
小さなお子さんがいらっしゃる御家庭が使えるということですが、例えば、3歳の子と、小学生の7歳の子が、保護者と一緒に出掛けているときなどは、小学生の子はどうすれば良いでしょうか。

(市長)
保護者と就学前のお子さんと一緒にいらっしゃった小学生であれば御利用いただけます。
「保護者と小学生の子だけ」のように、就学前のお子さんがいらっしゃらない場合や、「小学生の子と3歳の子だけ」のように、子どもだけでの御利用は御遠慮いただきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
あくまでも就学前のお子さんとその保護者に向けて整備した施設、ということですね。
休館日や、開館時間について教えていただけますか。

(市長)
休館日は、水曜日と木曜日となりますが、祝日は開館いたします。
開館時間は、午前10時30分から午後4時30分までですが、年内は、午後3時30分までとなります。

(FMおたるパーソナリティー)
祝日も開館しているのは、ありがたい御家庭も多いかもしれませんね。
年末年始の休館日はありますか。

(市長)
年末年始は、12月29日から1月3日まで休館日としまして、新年は1月4日(日曜日)から開館いたします。
休館日やイベントなどのスケジュールにつきましては、「おやこの集いの場」のホームページを御確認いただきますようお願いいたします。

(FMおたるパーソナリティー)
1月4日の日曜日から開館しているのもうれしいですね。
ウイングベイ小樽の中ということで、季節や天候を気にせず、時間を過ごせる場所となりそうですね。

(市長)
季節や天候に比較的左右されませんし、駐車場もありますし、JRやバスでお越しの方にも便利にお使いいただけると思っております。

(FMおたるパーソナリティー)
今週、土曜日にオープンする「おやこの集いの場」についてお話を伺いました。
ぜひ、小さなお子さんがいらっしゃる御家庭は、足を運ばれてはいかがでしょうか。

(市長)
ぜひお越しいただきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
変わりまして、小樽市都市景観賞についてお話を伺いたいと思います。
12月24日(水曜日)に表彰式が開催されるということですが、都市景観賞というのは、どのような賞なのか教えていただけますか。

(市長)
小樽市都市景観賞は、小樽の歴史と風土に調和した都市景観をつくり出している建築物やイベントなどを表彰して、都市環境の向上と、まちづくりへの関心を高めていただくために贈呈している賞です。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽の歴史と風土に調和、というのは、小樽らしさを生み出している建築物やイベント、ということですね。
毎年、表彰を行っているのでしょうか。

(市長)
現在は2年に1度、表彰を行っておりまして、昭和63年の創設から、今回で26回目となりました。

(FMおたるパーソナリティー)
26回目と、歴史を重ねてきた賞ですが、今回はどのような建築物やイベントなどが受賞されたのでしょうか。

(市長)
まず、都市景観賞が、『群青(ぐんじょう)』と『小樽港観光船ターミナル』、そして『小樽住ノ江火の見櫓(ひのみやぐら)とまもる会の活動』という3件です。
そして、都市景観奨励賞は、『歴史ある建造物群とその保存・利活用を目指すプロジェクト「裏小樽モンパルナス」の活動』の1件です。

(FMおたるパーソナリティー)
都市景観賞と、それに準ずる都市景観奨励賞という、2つの賞があって、今回は、都市景観賞が3件と、都市景観奨励賞が1件ということですが、受賞された建築物や活動について、特徴をお聞かせいただけますか。

(市長)
まず『群青』ですが、築100年を超す古い家屋を、風合いを残しながら改修して、カフェやショップとして、昨年8月にオープンした建物です。

(FMおたるパーソナリティー)
築100年の家屋ですか。風合いを残しながら、ということは、素材もそのまま使ったものもあるのでしょうか。

(市長)
大正時代の建物になりますが、再利用した素材もあると聞いております。
小樽の歴史をずっと見届けてきた古民家が、令和の今、素敵なお店として生まれ変わったのですが、審査では、歴史的な価値と、現代的な価値を融合させた丁寧な空間づくりが評価されました。

(FMおたるパーソナリティー)
大正からの歴史に思いを馳せながら、ほっとする時間を過ごすというのも、ぜいたくな時間ですね。
次は、『小樽港観光船ターミナル』ということで、これは第3号ふ頭に新しくできた建物ですね。

(市長)
第3号ふ頭の再開発の一環として、今年7月に第3号ふ頭に完成した建物です。審査では、港の新たなランドマークとして、周囲の風景と調和しながら小樽の海辺に新たな魅力を加える点が評価されました。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽市では、現在、小樽港観光船ターミナルの周辺に、イベント広場の整備も行っているんですよね。

(市長)
親水空間を整備する予定でして、来年4月には、市民の皆様にイベントなどで活用いただけるように工事を進めております。

(FMおたるパーソナリティー)
第3号ふ頭は、国際インフォメーションセンターなどもできて、利便性が高まりましたよね。

(市長)
クルーズ船でお越しになった方々を、新しく整備したふ頭で歓迎できることをうれしく思っています。
市民の皆様にも、イベントなどを通して、ますます親しまれるエリアとなることを期待しております。

(FMおたるパーソナリティー)
観光客の方にも市民の皆さんにも、親しまれる場所なることを願っております。
そして、3件目が、『小樽住ノ江火の見櫓(ひのみやぐら)とまもる会の活動』ということですが、これは櫓(やぐら)自体と、それを保存する活動が表彰されたということでしょうか。

(市長)
はい。住ノ江の火の見櫓(ひのみやぐら)は、昭和2年に建てられたもので、令和3年に解体の話がありましたが、令和4年に、小樽住ノ江火の見櫓をまもる会が設立されまして、補強や改修の工事が行われました。
櫓(やぐら)自体、ランドマークとしての存在感と歴史的価値がありますし、また、まもる会の継続的な保存活動は、景観資産を地域で継承していく、非常に意義がある活動だとして評価されました。

(FMおたるパーソナリティー)
歴史的建造物を地域で守っていくという選択肢があることに気付かされますが、私たち、普通の市民であっても、「小樽らしさ」を守っていく一人になれる、という勇気をもらえる気もしてきますね。
さて、都市景観奨励賞は、『歴史ある建造物群とその保存・利活用を目指すプロジェクト「裏小樽モンパルナス」の活動』ということですが、こちらは、どのような点が評価されたのでしょうか。

(市長)
はい。審査では、街並みを構成する建造物群の個性を生かした保全と利活用を通じて、文化の発信の場として再構築され、新たな価値を地域に生み出している点が評価されました。

(FMおたるパーソナリティー)
裏小樽モンパルナスは、梁川通りにある建物ですが、いろいろなイベントが行われていますよね。
印象に残っているのは、著名な芸術家を招いてトークイベントも行っていましたよね。

(市長)
ダンスや映画、美術など、様々な芸術文化が、裏小樽モンパルナスから発信されております。
建物には宿泊もできるなど、運営にも創意工夫が重ねられており、これからの活動にも期待したいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
建物としても味わい深いですが、小樽駅の近くにこうした街並みが残されているというのも、小樽らしい風景と言えるかもしれませんね。

(市長)
今回は都市景観奨励賞ということで、今後、地域の活性化や、文化的魅力を高めるプロジェクトとして、裏小樽モンパルナスの活動が、新たな景観形成につながる取組として展開されていくことを期待しております。

(FMおたるパーソナリティー)
表彰式は12月24日ということで、これを機会に、「小樽らしさ」を生んでいる建物や活動について改めて注目したいですね。
前半は、迫市長にお話を伺いました。
ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティー)
後半は、市職員の方にお話を伺っていきます。
今日は、観光がもたらす恩恵と、観光客増加によるオーバーツーリズム対策について、産業港湾部観光振興室入江主査にお話を聞いていきたいと思います。
簡単に自己紹介をお願いできますか。

(入江)
はい!観光振興室の入江と申します。普段は、小樽フィルムコミッションを担当していて、テレビ番組や映画、CM、動画などの撮影支援を通じて小樽をPRしています。
今日は、昨今の観光客の増加による課題、いわゆるオーバーツーリズムの観点で、観光が地域経済に与える影響や、観光客が増えることで生じる課題についてお話しさせていただきます。観光は小樽にとって大事な産業ですので、市民の皆さんにもその恩恵を身近に感じてもらいたいと思っています。観光による恩恵と市民の安心快適な暮らしの両立を目指した対策についてもお話しできればと思いますので、よろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
入江さんどうぞよろしくお願いします。普段は、フィルムコミッションの仕事をされているということですが、本日は、オーバーツーリズム対策の観点でのお話ということで、色々と幅広い業務をご担当されているんですね。

(入江)
はい、オーバーツーリズムの問題は、観光客の急増に伴って、今年に入ってから急激に表面化した問題なので、現在、専門の職員がいるわけではないんです。なので、それぞれ別の業務を持ちながら、職員一丸となって対策に取り組んでいます。

(FMおたるパーソナリティー)
なるほど。確かに、今年に入って急に問題が出てきた感じがしますよね。そんな中、様々な対策に取り組んでいるということで、今日は、詳しくお話を聞いていきたいと思います。

(FMおたるパーソナリティー)
早速ですが、まず、「観光の恩恵」について伺っていきたいと思います。よく、「観光が地域の経済や暮らしを支えている」ってお話を聞きますけど、具体的にどういった恩恵があるのか、教えてもらえますか?

(入江)
観光客が1年間に市内で使った金額は、令和5、6年度に行った調査では約1,062億円となっていて、これは市民の年間消費に換算すると約7万8千人分になります!直接的な経済効果を生んでいるのはもちろんですが、宿泊や飲食、お土産店、交通機関など幅広い分野で雇用を生み出しています。例えば、令和2年度の調査では、約1万3千人の雇用に繋がっているんです。

(FMおたるパーソナリティー)
1年間の観光客の消費額が1,000億円以上とは、観光がもたらす経済効果はかなり大きいんですね!

(入江)
さらに、直接的な消費だけではなく、色々な産業にも経済効果はあるんです。例えば宿泊施設で考えると、お客さんが泊まることで、ベッドメイクや館内の清掃が必要になったり、ホテルでご飯を提供するためには、食材の仕入れを行うので、地元の食品加工業者や農業・水産業にも影響があるかもしれません。
このように、観光が活性化することで観光以外の産業にも大きく影響していきます。少し古いデータとなりますが、平成30年度に観光客が1年間に直接使った金額898億円に加えて、関連産業への波及効果は893億円という結果になりました。

(FMおたるパーソナリティー)
消費額とほぼ同じ額の波及効果があるんですね!すごい!確かに、普段暮らしていると、“観光客の経済効果って観光業者だけのもの”だと思いがちですけど、実際は、色々な業種に好影響があるんですね。一見、観光と全く関係無いようなお仕事も、もしかしたら、回りまわって、観光客の恩恵を受けているかもしれないということですね。

(入江)
そうなんです。ほかにも、経済効果以外の例では、公共交通機関でも、今年の4月には小樽発着の新千歳空港へのバスの運行が開始され、市民の皆さんの利便性向上にもつながっています。

(FMおたるパーソナリティー)
小樽発着の新千歳空港へのバスは我々小樽市民にとっても、便利ですよね。たくさんの観光客が小樽を訪れてくれているから、バスや電車の本数が増えたり、維持されたりしているということは、観光客の皆さんのおかげで、私たちの暮らしが便利になっている面が、実はたくさんあるということですね。こうやって、改めて考えると、「観光客の皆さんありがとう」という気持ちになりますね。
さて、観光の恩恵と言えば、前回の放送でも市長からお話がありましたが、先日、新聞折込で小樽観光についてのパンフレットが配布されましたね。町内会での回覧や市内中学校・高校での配布をお願いされていて、幅広く周知されていると感じています。これはどういった狙いがあるんですか?

(入江)
観光が活性化することによる恩恵というのは、市民の皆さんにとってはなかなか実感しにくいものと考えているので、少しでもお伝えできればと思いこのパンフレットを作成しました!
パンフレットの中では、先ほど説明した数字で示す経済効果のほか、栗原蒲鉾店さんや都通り商店街さんなどの、私たちのくらしに身近な事業者さんのインタビュー記事を通じて、観光客を含む市外からのお客様による地元企業への効果についてのお話や、海外の方との異文化交流についてもお話ししていただきました。

(FMおたるパーソナリティー)
確かに、小樽は観光地として有名ですが、観光によって私たち市民にどのような恩恵があるかは感じにくいところでしたので、パンフレットや今回入江さんにお話しいただいたことで少し身近に感じることができました。

(FMおたるパーソナリティー)
ただ、観光が盛り上がる一方で、観光客が増えすぎることによる問題もありますよね。
小樽のような人気観光地では、観光客が多く訪れることによって交通渋滞や混雑、さらには市民の生活に影響を与えるような事象が発生することもあると思います。オーバーツーリズムと呼ばれる問題に対してどのように取り組んでいるのか教えてください。

(入江)
はい、オーバーツーリズムは、観光地に観光客が集中することによって生じるさまざまな問題です。
この問題に対応するため、小樽市では国や北海道のほか小樽警察署や交通事業者、市民団体などで構成する「小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会」を今年の2月に発足しました。この協議会で対策を協議し、国の補助金を活用したいくつかの取り組みを行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
さまざまな団体と連携して対策を協議されているんですね。では、実際にどのような取り組みを行っているか教えていただけますか。

(入江)
それでは、「混雑対策」と「マナー対策」の2つに分けてお話しいたします。
「混雑対策」についてですが、まず、観光客が集まる時間帯や場所を分散させる取り組みを行っています。先日実証事業として「おたるモーニングツアー」を実施しました。これは朝7時に集合して観光地を巡りながら朝ごはんを食べるというツアーで、メディアにも取り上げていただき、参加者からは好評をいただきました。
ほかにも小樽観光協会では「朝活マップ」や「ナイトマップ」を作成していて、朝や夜の時間帯に営業している店舗や観光施設を紹介しています。観光客が訪れる時間帯を分けることで、ピーク時の混雑を避けるようにしています。
そのほかに小樽市では人流データを活用して混雑状況の把握を行い、今後必要な対策を協議していく予定です。

(FMおたるパーソナリティー)
なるほど、観光の時間帯や場所を分散させることが、オーバーツーリズムの解消には重要なポイントなんですね。
ほかにはどんな対策が取られているのでしょうか?

(入江)
民間事業者さんが行う対策事業もたくさんあります。例えば、小樽駅と水族館、小樽駅と天狗山ロープウェイを結ぶ直行バスが運行される予定です。ほかにも、バスターミナル等での多言語化の推進や、JR駅に警備員を配置することも進められています。キャリーケースなどの大きな荷物を持ってバスやJRに乗らない「手ぶら観光」の実証事業なども行っています。

(FMおたるパーソナリティー)
「手ぶら観光」の実証事業というのはどのような取り組みですか?

(入江)
新千歳空港と市内の宿泊施設との間で荷物を輸送する取り組みです。お客さんは、空港で荷物を預けたら自動的に宿泊するホテルに荷物が届いているというサービスで、手ぶらで観光を楽しむことができます。これで移動中の荷物を減らせるので、公共交通機関の車内も広く使うことができ、乗車しやすくなるんです。

(FMおたるパーソナリティー)
手ぶらで観光しやすくなるだけでなく、観光客の方が移動する際の荷物分のスペースが必要無くなるということで、一般の利用者も乗車しやすくなるありがたいサービスなんですね!
ちなみに昨年度の1月末から3月末まで、船見坂に警備員を配置して混雑対策やマナー対策を実施したと聞きましたが、こちらについても教えてください。

(入江)
「マナー対策」にも通じる取り組みですが、他人の敷地に無断で入る行為や、道路上で写真を撮って車の通行を妨げる行為、ごみのポイ捨て行為などへの対応を行いました。この警備員配置の取り組みは来年1月10日からも地域を拡大して実施する予定です。

(FMおたるパーソナリティー)
なるほど。事故や地域住民への迷惑行為が無いよう、警備員の配置は地域を拡大して今年度も行われるということですね。
「マナー対策」のそのほかの取り組みについても教えてください。

(入江)
「マナー対策」の取り組みとして、昨年度に作成した、外国語の注意喚起ポスターを継続して発信しているほか、今年度は市内中心部で観光客に向けた外国語によるマナー啓発街頭放送を実施します。

(FMおたるパーソナリティー)
街頭放送も行っているんですね!外国語とは、何語なんですか?

(入江)
英語、中国語、韓国語です!

(FMおたるパーソナリティー)
英語圏以外の方も対象としているんですね。

(入江)
このほかにも、旅行を計画している段階でのマナー啓発を実施することを目的として、海外インフルエンサーを活用したSNS動画作成も実施しています。

(FMおたるパーソナリティー)
旅行中だけでなく、旅行の前から観光マナーについて発信を行っているんですね。インフルエンサーを活用したSNS動画発信とは、今の時代に合わせている感じがしますね!

(入江)
そうなんです。インフルエンサーの動画を見て、同じところに旅行したいという方も多いようです。ちなみに動画発信でいうと、OtaruNext100実行委員会という市内有志の方々で構成される団体が、マナー啓発の動画を作成してくれています。
どちらの動画も、これはダメです!あれはダメです!という注意動画ではなくて、小樽観光PRの中に、マナーを守りましょうね、という内容を含ませている動画となっています。

(FMおたるパーソナリティー)
注意喚起だけの動画だとあまり見てもらえないという点を工夫されているんですね。

(入江)
色々と工夫しながら対策を進めています。ただ、このオーバーツーリズムという課題は、「この問題にはコレ!」という特効薬があるものではないので、地域の皆さんからの意見を聞きながら「小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会」でより効果的な対策を引き続き考えていきます。
はじめにお話しした「観光の恩恵」についても、市民の皆さんにもっと実感してもらえるように、今後も発信していきたいと思っています。少しでも、「これって観光の恩恵かも?」と思っていただけたら嬉しいですね!

(FMおたるパーソナリティー)
入江さんありがとうございました。
迫市長、観光の振興と市民生活の調和が重要だということがわかりました。最後に、市民の皆さんに向けてメッセージをいただけますか?

(市長)
小樽市にとって観光は、地域経済を支える重要な柱となっており、観光による地域経済の活性化は、ひいては市民の皆さんの生活向上にも繋がっていると言えるかと思います。しかし、残念ながら、今年の1月の中国の春節の時期、さっぽろ雪まつりの時期には、特定の時間・場所に観光客の皆さんが集中してしまう、オーバーツーリズムの問題が顕在しました。そうした中で、国の観光庁もこの問題に大変理解を示し、補助金の活用を促していただいているので、先ほどお話に出てきた対策協議会での議論を通じまして、オーバーツーリズム対策に万全を期していきたいと思っているところです。「観光がもたらす恩恵」と「市民の安心快適なくらし」の両立による、持続可能な観光地域づくりを市民の皆さんと力を合わせて実現してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

(FMおたるパーソナリティー)
迫市長、ありがとうございます。
本日は、迫市長、そして、産業港湾部観光振興室入江主査にお話を伺いました。
迫市長、入江さん、どうもありがとうございました

(市長、入江)
ありがとうございました。

(市長)
視聴者の皆さんには、今年一年、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお聞きいただき、心から感謝を申し上げます。また来年もどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

エンディング

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォームからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、12月17日(水曜日)、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、1月5日(月曜日)です。どうぞお楽しみに。

 

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