公開日 2026年07月22日
更新日 2026年07月22日
「明日へ向かってスクラムトライ!」を視聴する
■FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和8年7月20日放送分 - YouTube
【前半】
- 潮まつり
- がらす市
- 能楽堂夏季公開・能楽堂100周年
- ウイングベイ小樽自習室整備
- ポイ捨て防止ポスターコンクール
【後半】
- 障がい者への合理的配慮
- ほほえみフェスタ
- デコ活(ゼロカーボン普及啓発)
- こども誰でも通園制度
放送の内容
オープニング
毎月第1第3月曜日のこの時間は、「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見、ご感想をお待ちしています。
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。
前半
(FMおたるパーソナリティー)
さて、小樽の夏の一大イベント、「おたる潮まつり」の開催が近づいてきました。今年は60回目の開催ということですが、日程や見どころを教えていただけますか。
(市長)
今年の「おたる潮まつり」は、7月24日(金)から26日(日)までの3日間、開催されます。節目の60回目となり、なかでも多くの市民の皆さんが参加される、25日(土)の潮ねりこみは、踊る方々にとっても、見る方々にとっても、祭りの熱気を感じる場面ではないかと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
潮ねりこみは、昭和42年の第1回の開催から続く伝統の行事ですよね。見るだけでなく、踊ってみることで感じる熱気もありますが、今年も、誰でも参加できる梯団はありますか。
(市長)
今年も、どなたでも飛び入り参加できる「とびいりDE踊り隊」がありまして、午後2時頃と、6時頃に、サンモール一番街を出発する予定と聞いております。事前申込は必要ありませんし、服装も自由ですので、見よう見まねで、楽しんで梯団に加わっていただけることを期待しております。
(FMおたるパーソナリティー)
多くの皆さんに御参加いただけると良いですね。
最終日の花火大会を楽しみにされている方も多いかと思いますが、今年の花火大会について教えてください。
(市長)
26日(日)の夜は、午後8時頃から花火大会が行われます。今年は、約5,000発の花火が打ち上がると聞いております。
(FMおたるパーソナリティー)
今年も有料で観覧できるエリアは設けられる予定でしょうか。
(市長)
はい。今年も、有料観覧エリアが設けられますので、観覧エリアのチケットの購入をお考えの方は、おたる潮まつり公式サイトから購入方法を御確認いただきますようお願いいたします。
(FMおたるパーソナリティー)
FMおたるでも実況しますので、聞いていただければと思います。さらに今年は60周年という記念すべき節目ということもあり、特別なイベントがあるそうですね。
(市長)
25日(土)に荒牧陽子さんのものまねショー、26日(日)には8年ぶりとなるヒーローショーを企画しております。
(FMおたるパーソナリティー)
今年のおたる潮まつりもとても盛り上がりそうですね。
(市長)
皆さんにお楽しみいただけるように準備を進めておりますので、ぜひ多くの皆さんに来場していただければと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
続きまして、今月開催される「小樽がらす市」についてお話を伺います。こちらも小樽の夏の恒例イベントですが、まず開催概要を教えてください。
(市長)
今年の小樽がらす市は、7月24日(金)から26日(日)まで、旧国鉄手宮線で開催します。時間は正午から午後8時までで、最終日のみ午後6時終了となります。
(FMおたるパーソナリティー)
昨年は夜の時間帯も開催していましたが、今年も続けるのですね。
(市長)
はい。涼しい夕方以降にゆっくり会場を楽しめますし、ガラスならではの光の美しさも味わっていただけます。
(FMおたるパーソナリティー)
会場の雰囲気づくりにも力を入れていると伺っています。
(市長)
会場には風鈴トンネルや大きな風鈴などを設置し、見て楽しく、涼しさも感じられる空間を演出します。夏の思い出づくりにぴったりの会場になると思います。また、今年は20店舗が出店します。ガラスを製作している工房等が集まり、さまざまなガラス製品を直接見て購入できます。
(FMおたるパーソナリティー)
ガラス製品を見るだけでなく、参加型の企画もあるそうですね。
(市長)
はい。お子さん向けのクイズラリーを実施します。会場内のクイズに答えていただき、当たりが出るとガラス製品のプレゼントがもらえます。ご家族で楽しんでいただければと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
毎年注目されるグラスデザインコンテストについても教えてください。
(市長)
小学4年生以上の市民の皆さんから応募いただいたデザインの中から、入賞作品を選び、市内のガラス作家が実際のグラスとして制作します。作品は会場に展示され、その後、受賞者へ贈呈されます。
(FMおたるパーソナリティー)
自分がデザインしたグラスがリアルに出来上がるというのは嬉しいことですね。地域の学生も参加されるそうですね。
(市長)
小樽商科大学の学生団体がブースを出店します。ガラス製品の制作過程でどうしても生じてしまう廃ガラスを活用した作品を販売する予定で、新しい視点でガラスの魅力を発信してくれます。
(FMおたるパーソナリティー)
今年も見どころが盛りだくさんですね。
(市長)
小樽がらす市は、ものづくりの魅力と小樽らしさを感じられるイベントです。昼と夜で異なる表情も楽しめますので、ぜひご家族やご友人と旧国鉄手宮線会場へお越しいただきたいと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
変わりまして、小樽市能楽堂夏季公開について伺います。能楽堂は、小樽市の歴史的建造物に指定されているんですよね。
(市長)
大正15年(1926年)に建てられ、今年でちょうど100年を迎えた能舞台で、昭和60年に小樽市の歴史的建造物として指定されました。
(FMおたるパーソナリティー)
今年で100年を迎えた建物なんですね!
(市長)
歴史的建造物としての正式の名称は、「旧岡崎家能舞台」といいますが、建物自体は、最初から今の場所にあった訳ではなく、大正15年当時、入船町在住の岡崎謙(おかざき けん)氏が、邸内の中庭に建築したものが、昭和29年に岡崎家から小樽市に寄贈され、昭和36年に、現在の場所に移転したという経緯があります。公会堂は昭和36年以前は、現在の市民会館の場所に立っていましたが、能舞台の移転と同時に公会堂も移転し、現在のように一体的な活用をするようになりました。
(FMおたるパーソナリティー)
それぞれの建物で、そうした建設の歴史があった訳ですね。
今年も夏の間、一般公開されますね。
(市長)
すでに5月30日から一般公開が始まっておりまして、9月23日まで、有料イベントが無いときであれば、どなたでも無料で入館いただけます。
(FMおたるパーソナリティー)
夏季公開の期間中は有料イベントも開催されるとのことですが、イベントがあると、初めての方なども足を運んでみるきっかけになりますね。
(市長)
6月中にも、土曜日や日曜日に3つほどイベントが開催されておりました。6月13日(土)の「狂言鑑賞会」は、翌日の新聞記事にも掲載されておりましたが、市内の方々だけでなく、札幌からのお客様もいらっしゃったとのことで、市外の方々も含め、初めての方が足を運ぶきっかけとなるものだったと感じております。また、海外の方にも知っていただくという面では、今年の4月、能楽堂の一般公開前の時期でしたが、ドイツの地方議会の方々が北海道を視察にいらして、小樽にも立ち寄られた際に、公会堂で能面師の外沢照章(そとざわ てるあき)さんと懇談される機会があり、数々の能面について詳しく解説をいただいたと聞きました。また、この時には、能を生かす会の代表の遠藤友紀雄(えんどう ゆきお)さんをはじめ、メンバーの皆さんにも御協力いただき、「すり足体験」や、謡い(うたい)の体験をされ、海外の方々は大変関心を示されたと伺っておりまして、文化を通じて歴史に触れる体験となったものと思います。
(FMおたるパーソナリティー)
文化を通じて歴史に触れる、ということもまた興味深い取組ですね。
能面というのは、なかなか私たちも触れる機会が無いと思いますが、日本の歴史的なアートと言えますよね。
(市長)
また、能楽堂の一般公開終了後にはなりますが、9月26日から30日までは、公会堂の和室を使って、能面虫干し展としまして、外沢さんが42年間に制作された100点を超える能面を展示します。こちらも無料で御覧いただける展示となります。また、10月にはカフェの開催が予定されていまして、これはキロロリゾート様が、施設の歴史的価値に着目し、令和5年度と7年度に、それぞれ数週間にわたって開催しているもので、歴史的な雰囲気をゆっくりと堪能いただける機会として好評をいただいております。過去2回は、夏場の開催でしたが、今回は、涼しい時期の10月開催の予定となっています。様々な機会を通じて、ぜひ多くの皆さんに歴史ある能楽堂を御覧いただきたいと思っております。
(FMおたるパーソナリティー)
公会堂も、能楽堂も、小樽の歴史を伝える建造物ですので、ぜひ活用して、次の世代にも引き継いでいきたいですよね。
(FMおたるパーソナリティー)
それでは続いて、市長に新年度の事業についてお話を伺います。今回は、ウイングベイ小樽内にある学生さん向けの自習室についてです。
(市長)
はい。この自習室は昨年8月に開設し、学生の皆さんが気軽に学習できる場所としてご利用いただいています。現在は約25名が利用できるスペースとなっています。
(FMおたるパーソナリティー)
利用者の皆さんからも好評だと聞いていますが、一方で課題もあったそうですね。
(市長)
そうなんです。オープンスペースであることから、廊下を通る人の声や足音が気になるというご意見をいただいていました。また、試験前などは満席になることも多く、「席が足りない」という声も寄せられていました。まず騒音対策として、一部にガラスを使用した遮音壁を設置しました。音を抑えながらも中の様子が見えるため、安全性や開放感を確保できるのが特徴です。
(FMおたるパーソナリティー)
利用しやすさと安心感の両立を図るわけですね。席数についてはいかがでしょうか。
(市長)
利用者の要望に応え、現在の席数に加えて14席増設しています。これにより、これまで以上に多くの学生の皆さんに利用していただける環境を整えていきます。未来を担う学生の皆さんが、安心して集中できる学習環境づくりを進めてまいりますので、ぜひ新しくなる自習室をご活用ください。
(FMおたるパーソナリティー)
最後に、「ポイ捨て防止ポスターコンクールの作品募集」について、お話を伺います。まず、この「ポスターコンクール」はどういったものなのですか。
(市長)
はい。環境美化に関心を持ってもらうことを目的として、市内に住んでいる、または、通学している小・中学生に「ごみのポイ捨て防止」をテーマとしたポスターを描いてもらうコンクールです。
昨年に引き続き2回目の開催であり、最優秀賞、優秀賞、優良賞に選出された方には、賞状と図書カードを贈呈します。
(FMおたるパーソナリティー)
ポスターは、どのように応募すればいいのでしょうか?
(市長)
応募の締め切りは、8月25日(火)必着となります。作品の裏面に必要事項を記入した応募票を貼り付けた上で、郵送や宅配便、持参などの方法で、生活環境部ごみ減量推進課へ提出してください。応募票は、市のホームページからダウンロードして印刷できます。また、応募票を印刷できない場合は、必要事項を作品の裏面に直接記入して応募することもできます。詳しくは市のホームページをご確認ください。
(FMおたるパーソナリティー)
表彰されるということですが、表彰式はいつでしょうか。
(市長)
はい。表彰式については、9月13日(日)にウイングベイ小樽で開催される「みんなのデコ活フェスタ㏌小樽」で行う予定となっています。受賞作品につきましては、会場に展示します。また、10月31日(土)から11月5日(木)まで、長崎屋1階の公共プラザで展示会を開催します。後日市のホームページでも公開しますので、是非、ご覧ください。
(FMおたるパーソナリティー)
ポスターコンクールは、2回目とのことですが、前回の作品は、どのように利用されているのでしょうか。
(市長)
はい。各部門の最優秀賞に選ばれた3作品を、看板にし、市内20か所に51枚設置し、「ポイ捨て防止」の啓発に活用させていただいています。
(FMおたるパーソナリティー)
そうなのですね、それは文字だけの看板より、目を引きそうですね。ポイ捨てを減らすために、たくさんの皆さんに応募いただきたいですね。
(市長)
はい、ポイ捨て防止ポスターコンクールを通じて、市内の環境美化の普及啓発に繋げたいと考えておりますので、皆さんの応募をお待ちしています。
(FMおたるパーソナリティー)
前半は、迫市長にお話を伺いました。
ありがとうございました。
(市長)
ありがとうございました。
後半
(FMおたるパーソナリティー)
後半は、「小樽ほほえみフェスタ2026と合理的配慮」について、福祉保険部 福祉総合相談室の梶山龍威(かじやま りゅうい)さんにお話を伺います。梶山さん、よろしくお願いします。
(梶山)
よろしくお願いします。
(FMおたるパーソナリティー)
まず、梶山さん。今のお仕事について、教えてもらえますか。
(梶山)
はい。私は令和6年の4月に入庁と同時に、この部署に配属になりました。障害福祉の分野は、市民の方と接する機会が多く、制度の難しさはありますが、やりがいのある業務だと感じています。今は3年目ですが、最初は正直、覚えることが多くて大変だと感じていました。しかし、徐々に制度の理解などが深まり、窓口での経験を重ねていくうちに、市民の方に感謝されることも多くなり、障害福祉の奥深さを感じています。
(FMおたるパーソナリティー)
なるほど。経験を重ねる中で、やりがいや奥深さを感じられているんですねそれでは、本日のテーマの一つ目「小樽ほほえみフェスタ2026」についてお聞きしたいと思います。まずはどのようなイベントなのか、概要を教えていただけますか。
(梶山)
はい。ほほえみフェスタは小樽市、障害者団体・施設、ボランティア団体等で構成する「小樽市「障害者週間」・ほほえみフェスタ実行員会」が主催して、小樽市「障害者週間」啓発事業として実施しているものです。障がいのある方々の社会参加の促進と、障害福祉への理解を広げることを目的とした啓発イベントです。
(FMおたるパーソナリティー)
「障害者週間」啓発事業という言葉が出てきましたが、これについても教えてもらえますか。
(梶山)
障害者基本法では、障害者福祉について国民の理解を深めるとともに、障害者の社会参加への意欲を高めるため、12月9日は「障害者の日」とされていましたが、平成16年の同法の改正に伴い、12月3日から12月9日までが「障害者週間」とされました。この趣旨に基づいて、平成3年度から小樽市「障害者の日」啓発事業実行委員会が発足し、「共に生きる 小樽ほほえみフェスタ」を開催してきましたが、法律改正に伴い平成17年度からは小樽市「障害者週間」・ほほえみフェスタ実行委員会と名称を変えて活動しています。
(FMおたるパーソナリティー)
長い歴史がある事業なんですね。では、今年の内容について詳しく教えてください。
(梶山)
はい。1回目は7月23日(木)と24日(金)、時間は11時から午後3時までで、会場は小樽市築港にあります商業施設ウイングベイ小樽5番街1階のネイチャーチャンバーです。内容としては、障がいのある方が制作した授産製品の展示や即売、啓発パネル展などを行います。続いて2回目は、8月27日(木)と28日(金)時間は11時から午後3時まで、同じくウイングベイ小樽5番街1階のネイチャーチャンバーで開催します。こちらも同様に、製品の販売や展示、啓発パネル、障がい者作品展示などを通じて、多くの方に活動を知っていただく機会となっています。そして3回目は、12月3日(木)と4日(金)で、会場は小樽市稲穂の長崎屋小樽店です。この回はちょうど障がい者週間の期間にあわせて実施され、より啓発色の強い展示や交流の場になる予定です。障がいへの理解を深めるためのポスター展示や、障害福祉施設の物販販売を行います。
(FMおたるパーソナリティー)
障害福祉への理解を深めてもらうということですね。7月23日と24日の1回目の開催はもうすぐですね。
(梶山)
はい。そうなんです。目的は、できるだけ多くの方に来てもらって、障害者団体や施設の取組や、支援の内容など視覚的に理解していただくことです。まずは、来て、見ていただきたいですね。
(FMおたるパーソナリティー)
授産製品の展示即売会ということですが、具体的にはどのようなものが並ぶのでしょうか。
(梶山)
障がいのある方が施設などで制作された手作りの製品が中心です。例えば、手工芸品のようなものや焼き菓子といったものがありますが、単なる販売ではなく、障がいのある方が「働くこと」「社会とつながること」を感じることができる場でもあります。
(FMおたるパーソナリティー)
このイベントを通じて、どのようなことを市民の皆さんに感じてほしいと考えていますか。
(梶山)
一番は「障害は特別なものではなく、社会の中に共にある」ということを知っていただくことです。障害のある方々が地域の中で生活し、働き、表現する活動を知っていただくことで、自然なつながりが生まれると考えています。また、障がいのある方々の作品や製品を通じて、その人の個性や努力にも触れていただきたいと思っています。
(FMおたるパーソナリティー)
それでは、ほほえみフェスタに来場を検討されている方へメッセージをお願いします。
(梶山)
ぜひ、気軽に会場へ足を運んでいただきたいと思います。買い物として楽しんでいただくだけでなく、展示や交流を通じて、新しい気付きのあるイベントです。多くの方のご来場を心よりお待ちしております。
(FMおたるパーソナリティー)
ありがとうございます。楽しみなイベントですね。市民の皆さんもぜひ、会場に足をお運びください。改めてお知らせしますが、1回目の開催は7月23日(木)と7月24日(金)の2日間。時間は11時から午後3時です。会場はウイングベイ小樽5番街1階のネイチャーチャンバーです。この機会に、障がいのある方の活動を知ってください。それでは、次に「合理的配慮」についてお話してもらえますか。最近はさまざまな場面で耳にするようになりましたが、実際にはどのようなものなのでしょうか。
(梶山)
「合理的配慮」とは、障がいのある人が他の人と同じように社会生活に参加できるよう、一人ひとりの状況に応じて、対応する側が必要な調整や工夫を行うことです。ただし、対応する側に過度な負担が生じない範囲で行うという点も大切です。
(FMおたるパーソナリティー)
つまり、特別扱いをするということではなく、公平な機会を確保するための調整ともいえるということですね。
(梶山)
そうです。例えば、車いす利用者が段差のために建物に入れない場合、スロープを利用できるようにしたり、別の入り口を案内することが考えられます。また、聴覚障害のある方への筆談や字幕対応、外出時の手話通訳や要約筆記者の派遣、視覚障害のある方への音読や、音声データの提供なども合理的配慮の例です。
(FMおたるパーソナリティー)
合理的配慮という考え方は、どのような経緯がきっかけとなって広まったのでしょうか。
(梶山)
2016年4月に成立した障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法の役割が大きいですね。当初は国の機関などに合理的配慮が義務付けられ、民間事業者は努力規定でのスタートでした。
(FMおたるパーソナリティー)
そして現在は、民間事業者にも対応が求められているのですね。
(梶山)
はい。2024年4月からは、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されました。企業や店舗などが障がいのある人から申し出を受けた場合には、過重な負担とならない範囲で対応を検討することが求められています。
(FMおたるパーソナリティー)
なるほど。義務化になったといっても、「どこまで対応すればよいのか分からない」という声もありそうです。
(梶山)
そうですね、例えば、利用者から要望があった場合でも、施設の構造上すぐには対応できないこともありますし、費用面で難しい場合もあります。そうしたときに重要となるのが「建設的対話」です。
(FMおたるパーソナリティー)
「建設的対話」ですか。それは、どのようなものなのでしょうか。
(梶山)
障がいのある人と事業者などが、お互いの状況を伝えあいながら解決策を探る話合いです。「合理的配慮」は要望されたら必ずその通りにするという仕組みではありません。
一方で「できません」と一方的に断ることでもありません。双方が対話を重ね、実現可能な方法を見つけていくことが大切なのです。
(FMおたるパーソナリティー)
なるほど。例えばどんなケースがあるのでしょうか。
(梶山)
例えば、車いす利用者が飲食店を利用したいとします。しかし店内が狭く、大規模な改修は難しい場合があります。そのとき、「工事は無理だから利用できません」で終わるのではなく、「席の配置を変えられないか」「スタッフが移動をサポートできないか」といった代替案を一緒に考えるのです。他にも、聴覚障害のある社員が会議への参加に不安を感じている場合も、「参加は難しいですね」で終わらせるのではなく、「文字起こしアプリを使えないか」「資料を事前に共有できないか」「オンライン会議の字幕機能を利用できないか」といった方法を話し合うことが考えられます。
(FMおたるパーソナリティー)
合理的配慮というと、設備やお金の問題だと思われがちですが、対話の中で別の方法が見つかる可能性があるわけですね。
(梶山)
まさにその通りです。同じ障害でも必要な支援は人により異なります。ですから、まず本人が何に困っているのかを聞くことが重要です。そして事業者側も、何ができて何が難しいのかを説明する。そのやり取りの中で、お互いが納得できる方法を探していくのです。
(FMおたるパーソナリティー)
そう考えると、合理的配慮の本質は「対話」にあるように感じます。
(梶山)
私もそう思います。法律は枠組みを示していますが、実際の現場では個別の事情がたくさんあります。そのため、画一的な正解があるわけではありません。だからこそ、相手を理解しようとする姿勢と、解決策を一緒に考える建設的対話が欠かせないのです。その対話が共生社会の実現につながる一歩だと考えます。
(FMおたるパーソナリティー)
合理的配慮を実現するためには、一方的な要求や拒否ではなく、お互いに理解しし合いながら解決策を探る建設的対話が重要だということですね。
それでは、全体を振り返って、迫市長にもお話を伺いたいと思います。迫市長、いかがでしょうか。
(市長)
今日は「ほほえみフェスタ」と合理的配慮についてお話ししましたが、どちらにも共通しているのは、“特別なことをする”というより、“一人ひとりの違いを前提に、どうすれば一緒に過ごしやすくなるかを考えること”だと思います。
フェスタのような場では、作品や交流を通じて自然に理解が広がり、障がいのある方々の社会参加を後押しし、市民の理解を深める大切な機会となります。併せて、合理的配慮はその理解を日常の暮らしに生かす具体的な工夫です。障がいのある方が他の人と同じように社会参加できるよう、過度な負担にならない範囲で、環境や対応の調整をすることです。こうした取り組みが積み重なることで、誰にとっても暮らしやすい地域である共生社会に近づいていくのではないでしょうか。
(FMおたるパーソナリティー)
本日は、「小樽ほほえみフェスタ2026」と、合理的配慮についてお話を伺いました。梶山さん、迫市長、ありがとうございました。
(市長)・(梶山)
ありがとうございました。
エンディング
「明日へ向かってスクラムトライ!」では、番組をお聞きいただき、市政に対するご意見ご感想をお待ちしています。
留守番電話・ファクスは0134-21-2000、E-mailは763@fmotaru.jp、またFMおたるのメッセージフォームからもお寄せいただくことができます。 はがきでという方は、郵便番号047-0021、小樽市入船4-9-1、FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」宛までお送りください。
この番組の再放送は、7月22日(水)、午後7時からお送りします。また、次回の放送は、8月3日(月)です。どうぞお楽しみに。