公開日 2020年10月01日
更新日 2020年11月16日
妊娠後期(妊娠22週)から出生後7日未満までを周産期とよび、母体、胎児、新生児の健康・生命に関わる事態が発生する可能性が高くなる時期になります。産科と小児科の双方から、周産期の母体、胎児、新生児に一貫した総合的な医療を提供し、母子の健康を守るのが周産期医療です。
日本は急速に少子化が進んでおり、後志も例外ではありません。地域の皆さんが安心して出産を望める医療環境は、少子化対策の観点からも非常に重要な課題であり、周産期医療体制の整備と安定的な維持が求められています。
しかし、周産期医療を取り巻く環境は、産科及び小児科医師、分娩取扱施設等の医療資源の減少や高い医学的管理を要する低出生体重児の増加等により厳しい状況が続いており、平成27年7月、地域周産期母子医療センターである北海道社会事業協会小樽病院(以下「小樽協会病院」という。)での分娩が休止となりました。
北後志の周産期医療の維持には、小樽協会病院の機能が必要と考えた積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村、小樽市の6市町村と北海道、小樽市医師会、余市医師会等は、平成28年に北後志周産期協議会を設置し、分娩再開へ向けた活動を開始しました。
小樽協会病院が分娩を休止している間は、市内で唯一、分娩を取り扱っていた、おたるレディースクリニックが地域の分娩を支え、また、平成28年12月には、手稲渓仁会病院の協力を得て、小樽協会病院で助産師外来を開設することが出来ました。
こうして多くの方の協力のもと、平成30年7月、小樽協会病院は分娩を再開しましたが、今後も、北後志周産期医療協議会は、医療関係者等と連携しながら、安心して子どもを生み育てる地域を目指して活動していきます。
〇委員
(1)小樽市医師会長
(2)余市医師会長
(3)社会福祉法人北海道社会事業協会理事長
(4)社会福祉法人北海道社会事業協会小樽病院長
(5)積丹町長
(6)古平町長
(7)仁木町長
(8)余市町長
(9)赤井川村長
(10)北海道保健福祉部地域医療推進局地域医療課医療参事
(11)北海道後志総合振興局保健環境部長
(12)小樽市長
(13)小樽市副市長
(14)小樽市病院事業管理者
(15)小樽市保健所長
〇これまでの活動
平成27年
7月北海道社会事業協会小樽病院での分娩休止
平成28年
6月第1回北後志周産期医療協議会
8月第2回北後志周産期医療協議会・第1回財政支援ワーキンググループ(WG)
9月第1回医師確保WG
10月第1回施設改修WG
11月第2回財政支援WG・第3回北後志周産期医療協議会
12月手稲渓仁会病院の協力を得て、北海道社会事業協会小樽病院で助産師外来開設
平成29年
3月第2回施設改修WG
6月第2回医師確保WG
7月第3回施設改修WG・第4回北後志周産期医療協議会
9月第3回医師確保WG
11月第3回財政支援WG
12月第5回北後志周産期医療協議会・北後志地域における周産期医療の確保に関する協定書締結
平成30年
4月北海道社会事業協会小樽病院LDR(『陣痛Labor』『分娩Delivery』『回復Recovery』の略で、お産に関わる期間を移動なく1室内で過ごす施設)2室の完成
7月北海道社会事業協会小樽病院での分娩再開
8月第4回財政支援WG
平成31年
2月第5回財政支援WG
令和元年
7月第6回北後志周産期医療協議会
- 参考北後志周産期医療協議会設置要綱 [PDF:154KB]