ワークショップ「小樽の観光について考えよう!」

公開日 2020年10月10日

更新日 2021年02月02日

平成28年10月1日(土)午後2時から午後5時30分に運河プラザ3番庫にて開催し、25名の市民の皆さんに御参加いただきました。

開会の挨拶ワークショップの様子グループ発表

当日の内容は以下のとおりです。

1.開会

開会に際して、森井市長から「現在小樽市には海外からの宿泊客12万人の方がいらっしゃるなど国内外から非常に多くの観光客の方が来ている。今回のワークショップを通じて市民の方々からの目線から様々な意見が出ることを期待している。」と挨拶がありました。

2.小樽市観光基本計画と小樽観光の現状について

(1)小樽市観光基本計画の概略説明

事務局嶋崎主幹より、「小樽市観光基本計画について(概略)」に基づき説明があった。

  • 第2次小樽市観光基本計画の策定に向けて、委員会の中だけではなく、広く市民の皆さんの意見を聞き、反映をしたい。

(2)ホンモノの小樽とは?

小樽商科大学グローカル戦略推進センター高野先生より、「ホンモノの小樽とは?」に基づき説明があった。

  • ホンモノ(様々な観光素材、魅力、歴史、文化)に辿りつくには、そこにいくためのストーリーも構築していく必要がある。
  • 色んな人が移動、交流していくことにより色々な文化が出来ている事自体もホンモノと言えるのではないか。

3.ワークショップ〜小樽の観光について考えよう!

4つのグループに分かれて、テーマ1「観光客の皆さんに知ってもらいたい良いところと知ってほしくない悪いところ」、テーマ2「小樽のまちが観光でにぎわうためにみんなで出来ること」にそって意見を集約し、最終的にグループ毎の「小樽のキャッチフレーズ」の発表と、それに伴う高野先生からのコメント発表が以下のとおり行われた。

(以下発表グループ順に記載)

Dグループ「洗練と円熟へ」

  • 観光地に限界はない、過渡期ではなく途上段階であるという意味合い。
  • 受け入れ側の意識がまだ低いのではないかという意見が出た。
  • 市民参加型の観光受入を高めていくという感覚をもってもらう。
  • 市民ひとりひとりの知識と意識を高めて次世代につなぐ。
  • 観光客は安らぎやノスタルジーを求めているが、受け入れ側にはその意識や知識が低いのが現状。

(高野先生コメント)

  • 港の保存運動をしていた世代は、とてもインパクトが大きく観光の推進を担った。今後その流れを未来にどのように繋いでいくのかが小樽観光の課題だと感じた。

Bグループ「CityOtaru(コンパクト・コンタクト・インパクト)」

  • 小樽がコンテンツとして持っている魅力は4つある。「歴史」、「景色」、「イベント」、「食」。しかし十分に活かしきれていない。
  • 一番の問題は意識が低いという事。
  • 市民同士の距離が近い(コンパクト)、事業者がもっと情報発信をしていく必要がある(コンタクト)、行政がインパクトのある計画を打ち出していく必要がある(インパクト)
  • 観光税をとることで、観光の予算に回せるし、受け入れ側の意識を高めていくことも出来るのではないか。

(高野先生コメント)

  • 「コンパクト」というキーワードは、まさに今回の第2次計画の中で柱として挙がっている「広域連携」とも繋がる部分があると感じた。

Aグループ「もう一度、小樽へ」

  • 観光客及び、一度出て行った元住民にももう一度小樽に来てもらう(戻ってきてもらう)という意味合い。
  • 歴史にストーリーを繋げる(知る)ことで、観光客や小樽に住む若者にも愛着を持ってもらえる。
  • 資源は豊富だが活用しきれていない。その課題としてビジョンや目標がない。行政、事業者、市民間のコミュニケーションや意識の働きかけをもっと増やしていくべき。

(高野先生コメント)

  • 夢を議論、検討する機会があまりない。小樽は歴史文化が豊かなので、そこから夢やシビックプライドに繋げていくことが大事。

Cグループ「自分に合った選択のできる小樽」

  • 災害が少ない、暮らしやすい、グルメが豊富、空港からのアクセスが良い、札幌−小樽間のバスの数が多い、景色が綺麗、イベントが多いなどの魅力が多い。一方で、お店が早く閉まるなど、夜の活動分野が少ない、町に合わない(派手な)店がある。宿泊先が少ないなどの悪い点が挙がった。
  • イベントが沢山あるので、そこに観光客を呼び込む。市民も一緒に楽しめるお店を作る。情報発信のあり方をより上手に出来ないか。
  • 滞在から移住に持っていくために、特定の検索エンジンを備え付けたホームページの整備を行い、ニーズにより対応が可能なホームページ作りをしてはどうか。

(高野先生コメント)

  • 交流出来るコンテンツが少ない。人を通して得られる情報は重要であり、交流できる仕組みが今後増えれば良いと感じている。

4.開会、高野先生からの総評

  • 公共の場で皆で議論する機会があまりないので、今回、皆の意見を共有出来る場が設けられて良かった。
  • 「広域連携」についての意見や議論が具体的に出てなかったように思うが、色々なものが混ざり合ってこそ小樽らしさが出てくるのかと思う。
  • 今回出た意見を基本計画の策定にも反映していただきたいと思う。

小樽市観光基本計画

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