クマ肉による旋毛虫(トリヒナ)食中毒について

公開日 2020年10月10日

更新日 2020年12月07日

平成28年12月、茨城県内の飲食店において加熱不十分なクマ肉を喫食したことによる旋毛虫(トリヒナ)の食中毒が発生しました。クマ等の野生鳥獣は、家畜と異なり、飼料や健康状態等の管理がなされていないため、以下の注意事項を守る必要があります。

1.十分な加熱

野生鳥獣肉による食中毒の発生を防止するため、中心部の温度が摂氏75度で1分間以上又はこれと同等以上の効力を有する方法により、十分加熱して喫食すること。

2.器具の使い分けや消毒

肉眼的異常がみられない場合にも高率に微生物及び寄生虫が感染していることから、まな板、包丁等使用する器具を使い分けること。また、処理終了ごとに洗浄、消毒し、衛生的に保管すること。

 

旋毛虫(トリヒナ)について

特徴

豚や馬などの家畜や多くの野生動物に寄生する寄生虫です。旋毛虫の幼虫が寄生する動物の肉を生又は加熱不十分な状態で摂取した場合に感染します。

※ただし、日本では、通常流通している食肉(豚肉・牛肉等)の旋毛虫汚染事例の報告はありません。

潜伏期間

18日から43日です。

主な症状

旋毛虫症の症状は多様ですが、虫体の発育に関連して以下の3段階に分かれます。

(1)感染後1週から2週:腹痛、下痢、発熱、好酸球増加など

(2)感染後2週から6週:眼瞼浮腫、筋肉痛、発熱など

(3)感染後6週:顕著な眼瞼浮腫、重症例は全身浮腫、貧血、心不全など

原因食品

野生動物や家畜の肉です。(日本での感染事例はクマ肉が原因)

 

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