公開日 2020年10月16日
更新日 2025年07月31日
クリミア・コンゴ出血熱とは
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる出血熱を特徴とする、致死率の高い感染症です。
原因と感染経路
【原因】クリミア・コンゴ出血熱ウイルス。潜伏期間2-9日程度
【感染経路】ウイルスは哺乳動物とマダニの間で維持されていますが、ヒトはウイルスを保有したマダニに咬まれたり、感染動物(特にヒツジなどの家畜)を解体する作業中に血液等に接触したりして感染します。患者体液との直接的接触でも感染することがあります。
草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けましょう。また、家畜などにはむやみに触れないようにしましょう。
症状と治療
ダニに咬まれてから通常1-3日、感染性の血液に触れてから通常5-9日で、突然の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、発疹、血便、鼻血などの出血症状がみられ、意識障害を呈することもあります。症状出現後2週間程度で約30%が死亡します。回復する場合には、症状出現後9-10日で症状が改善します。特別な治療法はありません。症状を軽くするための補液と対症療法を行い、生存の確率を高めるための治療を行います。
関連リンク
クリミア・コンゴ出血熱|国立健康危機管理研究機構(JIHS)ホームページ(外部サイト)
クリミア・コンゴ出血熱について|厚生労働省ホームページ(外部サイト)
クリミア・コンゴ出血熱(Crimean-Congo hemorrhagic fever)|厚生労働省検疫所ホームページ(外部サイト)
医療機関の皆様へ
クリミア・コンゴ出血熱は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の1類感染症です。クリミア・コンゴ出血熱患者を診断した場合には、直ちに「感染症サーベイランスシステム」より届出及び最寄りの保健所へ御連絡をお願いします。届出基準及び届出票については、下記を御覧ください。