黄熱について

公開日 2020年10月16日

更新日 2025年07月31日

黄熱とは

 黄熱はサル及びヒトを宿主とし、ヒトにはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、死に至ることもある病気ですが、黄熱には有効な予防接種があり、発症を防ぐことができます。

原因と感染経路

【原因】フラビウイルス科フラビウイルス属に属する「黄熱ウイルス」。潜伏期間3-6日(多くは2-7日)

【感染経路】蚊を媒介した感染

症状と治療

【症状】発熱、悪寒、筋肉痛、背部痛、悪心・嘔吐が主な症状です。感染して全員が発症するわけではなく、多くは不顕性感染です。症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。しかし、発症した場合、重症になるリスクの高い感染症でもあります。症状を呈した患者のうち15%が重症になり、高熱、黄疸、出血傾向などを来たし、重症になった患者のうち20-50%の患者が死亡するといわれています。

【治療】黄熱に対する有効な薬は見つかっていません。対症療法が中心となります。

予防と対策

1.黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に黄熱ワクチンを接種しましょう。

2.蚊に刺されないように注意しましょう。

海外の流行地域で蚊に刺されたら

 すべての蚊が黄熱ウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過度に心配する必要はありません。心配な場合は、帰国した際、空港等の検疫所で御相談ください。なお、黄熱は、発症した後数時間から一日程度の寛解期を経て、重症化する例もあります。早期治療で体力を保つことが重要です。帰国後、発熱などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

関連リンク

医療機関の皆様へ

 黄熱は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の4類感染症です。黄熱患者及び無症状病原体保有者を診断した場合には、直ちに「感染症サーベイランスシステム」より届出をお願いします。届出基準及び届出票については、下記を御覧ください。

黄熱|厚生労働省ホームページ(外部サイト)

感染症法に基づく医師の届出について | 小樽市ホームページ

お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0008 小樽市築港11番1号 ウイングベイ小樽1番街 4階
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
このページの
先頭へ戻る