伝染性紅斑(りんご病)について

公開日 2020年10月17日

更新日 2025年07月15日

伝染性紅斑(りんご病)とは

 伝染性紅斑は、頬にできる蝶のような形の紅斑が特徴の病気です。両頬がりんごのように赤くなることから、別名「りんご病」とも呼ばれます。

 子どもを中心に流行しますが、大人がかかることもあります。また、妊娠中に初めて感染した場合、流産や胎児の異常が生じることがあるため、感染予防や感染した際の経過には注意が必要です。

 伝染性紅斑の流行状況については、小樽市ホームページ「市内の感染症発生状況について(感染症発生動向調査)」 を御覧ください。

感染経路と予防法

【原因】 ヒトパルボウイルスB19による、流行性の発しん性疾患です。潜伏期は4~14日(最大21日)とされています。

【感染経路】 飛沫感染、接触感染

【感染しやすい期間】 多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。

発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。

※伝染性紅斑は、状況によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患です。

 詳しくは、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年版、2021年 8 月一部改訂)(厚生労働省)」(外部サイト)

 「学校において予防すべき感染症の解説(令和5年度改訂)」(文部科学省)(外部サイト)を御覧ください。

【予防法】

 ・手洗い、うがいを徹底しましょう。

 ・咳や鼻水が出る場合はマスクをするなど、咳エチケットを心がけましょう。

 ・原因となるウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは次亜塩素酸ナトリウムを薄めた消毒液で消毒しましょう。

 ※保育所・幼稚園や学校など、周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるか、マスクを着用しましょう。また、ご家族の風邪症状に注意し、食事や食器の共有やキスをすることは避けましょう。

症状と治療

【症状】 軽い風邪症状に続き、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。関節炎、溶血性貧血、紫斑病を合併することもありますが、通常、予後は良好です。中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

【症状がある場合の対応】マスクを着用しましょう。医療機関を受診し、自宅で安静にしましょう。

【治療】 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

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お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0008 小樽市築港11番1号 ウイングベイ小樽1番街 4階
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
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