公開日 2020年10月01日
更新日 2024年09月04日
平成26年10月1日より、水痘(水ぼうそう)の予防接種が定期接種となり、対象の方は無料で接種できるようになりました。
水痘の予防接種の対象者は生後12か月〜36か月未満のお子さんで、3か月以上の間隔をあけて合計2回接種します。
ただし、過去の水痘ワクチンの接種歴によっては、対象者でも無料で接種できない場合があります。
詳細は、以下を御覧ください。
水痘(水ぼうそう)について
水痘とは、いわゆる「水ぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。
空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。
発疹の出現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水泡)を経てかさぶたになり、治癒するとされています。
一部は重症化し、近年の統計によれば、我が国では水痘は年間100万人程度が発症し、4,000人程度が入院、20人程度が死亡していると推定されます。
水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。
水痘の感染経路や予防法等については、小樽市保健所ホームページ「水痘(水ぼうそう)について」を御覧ください。
水痘ワクチンについて
現在国内では乾燥弱毒生水痘ワクチン(以下、水痘ワクチン)が用いられています。
これは、水痘帯状疱疹ウイルスを弱毒化してつくった生ワクチンです。
水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
副反応について
まれに報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病等があります。
その他、一定の頻度で見られるとして報告されている副反応は以下のとおりです。
・過敏症:接種直後から翌日に発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱等が現れることがあります。
・全身症状:発熱、発疹が見られることがあります。一過性で通常、数日中に消失するとされています。
・局所症状:発赤、はれ、しこり等が現れることがあります。
水痘ワクチンの対象者
小樽市にお住まいの、生後12か月〜36か月未満(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日まで)のお子様
ただし、対象者でも平成26年10月1日より前に任意接種として接種した水痘ワクチンについては、定期接種を受けたものとみなして、それ以降の定期接種を受けることになります。
具体的には、
生後12か月以降に、
- 水痘ワクチンを3か月以上の間隔をおいて、既に2回接種をしている方・・・既に定期接種は終了しているものとみなされ、定期接種の対象とはなりません。
- 水痘ワクチンを2回接種しているが、その間隔が3か月未満の方・・・1回の定期接種を行っているものとみなされます。過去の1回目の接種から3か月以上(2回目の接種から27日以上)の間隔をおいて、あと1回接種します。
- 水痘ワクチンを1回接種した方・・・1回の定期接種を行っているものとみなされます。過去の1回目の接種から3か月以上の間隔をおいて、あと1回接種します。
※既に水痘にかかったことのあるお子さんは、水痘に対する免疫を獲得しているものとみなされ、定期接種の対象とはなりません。
接種回数・間隔などについて
水痘ワクチンの標準的な接種開始時期は、生後12か月〜15か月までの間となっております。
1.接種回数・・・合計2回
2.接種間隔・・・3か月以上(標準的には、1回目の接種から6か月〜12か月まで経過した時期に行います。)
無料で接種できる委託医療機関
基本的には、市内の委託医療機関で接種していただくこととなっております。
事情により市外で接種を御希望される場合は、必ず事前に下記までお問合せください。
場合により、自己負担が生じることがあります。