おたる坂まち散歩 その名もゆかしい団子坂

公開日 2020年10月26日

更新日 2021年01月14日

おたる坂まち散歩

その名もゆかしい団子坂

花園4丁目のとある一角に、石造のお地蔵様を安置した小さな御堂があります。地形に合わせた建物で、三角堂と呼ばれています。道をはさんだ向かいにある菁園中学校は、その昔、セーラー服の女学生が通っていた伝統ある庁立高等女学校でした。このグラウンドのわきから、小樽公園の「東山」に向かって狭くとても急な「団子坂」があります。
 このあたり一帯は「青葉が丘」と呼ばれ、にぎやかな市街地に近くはありますが、とても静かな住宅地です。この坂を一

歩一歩上がるごとに市街地、そして港から石狩湾まで眺望が開け、小樽らしい景色が見えてきます。途中の左側にあるテニスコートの場所には、以前女学校の寄宿舎があり、寮生が夜になると、ござで滑り降り、しかられたとも聞きますが、真偽のほどは定かではありません。そして、もう少し上ると、右手に、現在は「こどもの国」の遊園地が見えてきます。いろいろな遊具が回り、お天気の日にはこどもたちの歓声が聞こえてくるようです。

その名もゆかしい団子坂の地図

 小樽公園は昔から、春はお花見、夏は運動会や野球、秋は会社・団体の観楓会、そして冬はスキーと市民の憩いの場所でした。茶店も数軒あって、どこもにぎわっていたのです。「東山」にも、大正〜昭和初めには茶店があって、そこの名物に「桃太郎団子」がありました。2センチほどの団子にみつをつけ、きな粉をまぶしたその味を今も知っている方はいるでしょうか。
 この団子をお目当てにした人々にとってのひどく急な近道は、いつの頃からか「団子坂」と呼ばれるようになったのでした。

協力:小樽史談会

 

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