公開日 2020年11月05日
更新日 2023年12月27日
事業継続計画(BCP)とは
事業継続計画(BCP)とは、企業が自然災害、大火災、感染症の蔓延、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
BCP・・・BusinessContinuityPlan
事業継続計画(BCP)の必要性
大規模災害等が発生した場合、直接的な被害はもとより、サプライチェーンに大きな影響が出ることや、被害が小さくても、復旧が遅れ製品等が供給できず、その結果顧客が離れ、事業縮小のため、従業員を解雇しなければならないケースも過去の災害で見受けられました。
緊急事態はいつ発生するかわかりません。BCPはこうした緊急事態への備えとして必要です。
また、BCPを策定することは、危機管理能力を高め、事業活動の継続・早期復旧等により、取引先への製品等の供給責任を果たすことで、顧客の維持・獲得、企業信用の向上が効果として期待されます。
事業継続計画(BCP)の策定支援
中小企業庁が、BCPの策定・運用の手順を詳しく解説した「中小企業BCP策定運用指針」を公開しています。
この指針は、BCPの策定・運用に必要な事項を、事例なども入れながらわかりやすく解説した支援ツールです。
BCPに初めて取り組む方でも容易に策定できる内容となっている「入門コース」から、徐々にレベルを上げた「基本」、「中級」、「上級」の4コースを用意しています。
事業継続力強化計画の認定制度
中小企業が策定した防災・減災対策に関する取組を「事業継続力強化計画」として取りまとめ、経済産業大臣が認定する制度です。
認定を受けた中小企業は、税制優遇や金融支援、補助金の加点などの支援策を受けることができます。
事業継続力強化計画の認定企業への支援措置
- 税制優遇
認定計画に従って取得した一定の設備等について、取得価額の20%の特別償却を受けることができます。
- 金融支援
日本政策金融公庫の低利融資、信用保証の別枠など、計画の取組に関する資金調達について支援を受けることができます。
- 予算支援
計画認定を受けた事業者は、ものづくり補助金等の一部の補助金において審査の際に、加点が受けられます。
認定ロゴマークの使用…事業継続力強化計画の認定を受けた企業については、経済産業省で公認している事業継続力強化計画の認定ロゴマークを使用できます。