｢小樽市ふるさとまちづくり協働事業｣事業報告書　小樽てくてく広場（仮）

　NPO小樽ワークス

　『「小樽てくてく広場（仮）」開設プロジェクト』

• 小樽市内の歴史的建造物の観光を、運河沿いだけではなく、山手側に存在する建物にもスポットを当て、保存再生への活性化を図る。
• 坂牛邸を拠点として、歩いて廻るツアーを企画、市民や観光客に提供する。
• 坂牛邸内に、「れきけん広場」を開設し、観光紹介をする。

事業費

485,000円

助成額

250,000円

◆てくてく広場開設事業★

1. 坂道と山手(市内中心部の南方山側)の歴史的建造物の所在地を調査し、観光ルートのモデルツアーの検討を行なう
   • 所在地とオーナーへの見学確認と挨拶（木村邸、秋野邸、幸愛硝子工房など他）
   • モデルツアー4種類の検討（天狗山周遊散策コース、緑・山手街道散策コースなど、休憩を入れて、概ね2〜3時間のコースで設定）
2. モデルツアーの実施
   • 10月8日、15日午前午後と分けて、モデルツアー4コースを実施。
   • 札幌、小樽から、街歩きメンバー5名で、時間とコースを確認し、再検討。
3. 「れきけん広場」の検討と図面の作成、工事の実施
   • 8から12月、復元ソファと棚の見積もり、図面素案の検討と作成、布の選定、坂牛氏や北大角教授への確認作業など。
   • 1から2月、詳細図面の作成、工事の実施。工事は、1月末か2月初旬。
     1. 広場のパンフや展示、及びツアーマップの作成
        • ツアー用マップの依頼、地図のデータ化（トムトム24さんへ）
        • 旅行代理店への協力依頼（シィービーツアーズさんとの協力体制が決定）
     2. (２)広場の開設オ−プンとイベントの実施
     3. 3月初旬に「れきけん広場」のオープンイベント

※　★印は助成対象事業

　所在地とオーナーへの見学確認と挨拶、ツアーコースの検討作業

　モデルツアーの実施、コースの再検討

　ツアーパンフの素案作成、企画検討、旅行代理店との折衝

　復元ソファと棚の見積もり、図面の作成と計画の調整、布や材料の選定など

　現況の棚の撤去、工事の実施、情報提供のための整備（展示や飾り付け）

　ツアーパンフレットの作成・印刷、広場の写真撮り、パンフの作成・印刷

　イベント準備、イベント実施

山手ツアーの4コースを協議・設定できたこと、旅行代理店との協力により、実際に事業化に向けて、具体的な前進があったことで大きな成果があった。取りあえず4コース設定したが、今後は更にメニューの充実を図り、積極的にPR、事業化していきたい。市民の手づくり感を大事にした、観光を提供することができると、大きな手ごたえを感じた。
ツアーを企画する際にも、歴史的建造物のオーナーへの協力依頼へ廻ったことで、オーナーとのネットワークが出来た。
広場の整備で、市民や観光客への情報提供や交流の場、ゆったり出来る空間ができた。

市民感覚で、ツアーを実施してくれることへの興味、まだ知らない小樽への探求心などが、呼び起されるとの意見が多かった。またツアーに手づくり感があるので、いろいろなニーズに対応してくれそうとの意見もあった。旅行代理店は、ツアー客の公募や取りまとめ作業を担ってくれることとなったが、今後は、更に興味深いツアーが実施できそうだと、NPOと企業とのコラボへの期待もあった。
広場は整備が終わったばかりなので、今後は、広場を活用した情報提供やＰＲを実施したい。

今後は、れきけん広場と田上義也記念館がある「坂牛邸」を山手の観光拠点として、より多くの情報提供ができるよう、チラシや各種パンフレットを展示し、市民や観光客へPRしていきたい。
ツアーについては、4コースではなく、まだまだ知られていない小樽を掘り起こせるよう、建物のオーナーへ働きかけ、連携し、新しいツアーや見学箇所を増やしていきたい。