｢小樽市ふるさとまちづくり協働事業｣事業報告書　北海製罐第３倉庫アートプロジェクト

北海製罐（株）第3倉庫アートプロジェクト

小樽運河周辺には、明治・大正・昭和の歴史的建造物が多く遺る貴重な街並を形成しております。
一方で、旧三井銀行はじめ現在使われていない貴重な歴史的建造物も多く、老朽化が進む前に新たな再生活用が求められています。
過去2年間旧三井銀行・旧小樽商工会議所でアートプロジェクト･建築見学会・アートフォーラムを開催し、歴史的建造物の魅力と価値を多くの市民の方と考える場を提案してきました。
今回もアート・建築見学会・フォーラムと過去の実績を踏まえ、「歴史的財産」の活用と文化としての生きた歴史的街並の魅力と大切さを多くの市民と考えます。
確かな質と豊かな時間を求める現代社会に対応し歴史的建造物を活用した、小樽にしかない固有の文化を考える場を提案致します。

事業費

440,449円

助成額

 300,000円

※★印は助成対象事業

◆アートプロジェクト開催◆　★

1. 準備
   • 6月初旬から会場下見アート展示の計画策定、実寸模型制作
   • 6月中旬からアート製作開始
   • 7月初旬から広告宣伝・会場整備開始
2. アートプロジェクト
   • 7月21日（土）〜29日（日）　アートプロジェクト開催
3. アートフォーラム（30人参加）
   • 7月26日（木）19：00〜21：00
     出演　　山田良・萩原由美乃・藤田元輝・遠藤謙一良（敬称略）
     会場　　坂牛邸

小樽運河に面する建物の外壁でのアートプロジェクトということもあり、来場者数約1万人と予想を大幅に超える来場者が訪れ、運河の環境と歴史に呼応した作品を通して北海製罐第3倉庫の建築的魅力と、小樽の過去を偲ぶ深みのある作品に多くの方から評価を頂きました。
またアートが環境を変え、独自の"場所"を創造する可能性を示すことができ、事業の目的を十分達成することが出来ました。

昼の風景と夜のライトアップされた風景を見るため、市民や市外の方々に何度も訪れて頂き、一時の歴史の景観の魅力を再確認してもらう事により、来場された方からは高い評価を頂きました。

来年度も新たな小樽の歴史的景観の魅力を引き出すアートプロジェクトを実施したいと考えていることから、各関係機関の協力を得ながら検討・協議に入っています。