公開日 2020年12月04日
更新日 2021年01月06日
小樽市の職員数、給与、勤務条件などの人事に関する状況を公表します。
これまでは毎年広報2月号で市職員の職員数と給与の状況をお知らせしてまいりましたが、平成17年4月1日から地方公務員法の一部が改正され、「人事行政の運営等の状況の公表」として、これら以外の勤務条件等についても公表することが義務付けられました。
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1.職員の任免及び職員数の状況
職員数の上限は、小樽市職員定数条例で定められておりますが、実際の職員数は、【表1】及び【表2】のとおりです。
【表1】職員数、退職者数及び採用者数
平成16年4月1日現在の職員数〜A |
平成16年度中の退職者数 | 平成16年度中及び平成17年4月1日採用者数 | 平成17年4月1日現在の職員数〜B | B−A= |
2,064名 | 107名 | 70名 | 2,027名 | ▲37名 |
【表2】職員数内訳
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合 計 |
内 訳 |
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特別職 ※1 |
右記以外 | 病 院 | 消 防 | 水道局 | 委員会等 ※2 |
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平成16年4月1日 |
2,064名 | 4名 | 856名 | 601名 | 265名 | 122名 | 216名 |
平成17年4月1日 |
2,027名 | 4名 | 853名 | 584名 | 257名 | 118名 | 211名 |
(参考)増減 |
▲37名 | 0名 | ▲3名 | ▲17名 | ▲8名 | ▲4名 | ▲5名 |
※1 「特別職」とは、市長、助役、収入役及び公営企業管理者(水道局長)をいいます。
※2 「委員会等」とは、議会、教育委員会、選挙管理委員会、監査委員、農業委員会のそれぞれの事務局をいいます。
2.職員の給与の状況
職員の給与は、「小樽市職員給与条例」に基づいて支給されています。基本的には国家公務員に準じた額となっていますが、厳しい財政状況の下、平成15年度比較で、平成16年度においては3%、平成17年度においては5%の給料月額の独自削減を実施し、職員給与費の抑制を図ったところです。
職員給与費の平成16年度一般会計決算額は108億7,461万円(一般会計決算額に占める割合16.0%)、平成15年度は117億557万円(同割合17.8%)でしたので、平成16年度においては、職員数の削減と合わせ、8億3千万円程度の財政効果がありました。
ちなみに、平成16年度の特別職を除く職員一人当たりの年間給与費は、退職手当と共済費(社会保険の事業主負担分に相当するもの)を除くと、649万円となります。
ところで、職員の給料月額は、医師以外の職員については行政職給料表で、医師又は歯科医師である職員については医療職給料表で定められています。それぞれ部長職、課長職などの役職に応じ級が定まり、その級ごとに定める号俸の中で給料月額が決定されます。ちなみに、行政職給料表適用職員の平成16年4月1日現在における級ごとの平均給料月額などは、【表3】のとおりです。また、【表4】は、平成16年度における職員の初任給の一例です。
【表3】行政職給料表適用職員の平均給料月額などの状況(平成16年4月1日現在)
級 | 基本的な役職 | 平均給料月額 | 平均年齢 |
9級 | 部長職 | 476,800円 | 59.0歳 |
8級 | 450,788円 | 55.4歳 | |
7級 | 次長職 | 430,868円 | 54.3歳 |
6級 | 課長職 | 411,490円 | 51.3歳 |
5級 | 係長職 | 388,204円 | 50.9歳 |
4級 | 332,997円 | 41.5歳 | |
3級 | 係員 | 265,302円 | 34.5歳 |
2級 | 216,621円 | 28.4歳 | |
1級 | 170,149円 | 22.3歳 | |
平 均 | 329,257円 | 42.2歳 |
【表4】初任給の一例(平成16年4月1日適用)
職 種 | 学歴等 | 初任給月額 |
一般事務・技術職員 | 大学卒 | 172,000円 |
短大卒 | 149,600円 | |
高校卒 | 139,000円 | |
消防吏員 | 大学卒 | 178,800円 |
高校卒 | 149,600円 | |
薬剤師 | 大学卒 | 178,800円 |
保健師・助産師 | 大学卒 | 185,600円 |
短大3卒 | 178,800円 | |
看護師 | 短大3卒 | 178,800円 |
短大2卒 | 172,000円 |
給与とは、給料と職員手当を合わせたものをいいます。職員に対して支給される職員手当の種類とその内容、平成16年度におけるそれぞれの手当ごとの決算額は、【表5】のとおりです。
職員手当の種類 | 基本的な内容 | 決算額 (構成割合) |
管理職手当 |
課長職以上の管理職に支給する手当ですが、平成16年4月1日から部長職と次長職については13%、課長職については8%を本来の額から減額しています。平成16年度の支給月額は、部長職71,340円、次長職56,550円、課長職45,080円でした。なお、この手当の支給を受ける職員には、時間外手当、休日勤務手当と夜間勤務手当は支給されません。 |
148,236千円 (2.67%) |
扶養手当 |
年収が130万円未満の扶養親族を有する職員に支給されます。支給月額は、配偶者13,500円、配偶者以外の2人目までが6,000円(配偶者が扶養親族でない場合は1人目のみ6,500円、配偶者がない場合は1人目のみ11,000円)、3人目からは5,000円です。なお、扶養親族が16歳から22歳までの子の場合は、1人につき5,000円が加算されます。 |
270,677千円 (4.87%) |
住居手当 |
支給月額は、持ち家の場合は8,000円、借家の場合は12,000円以上の家賃を支払っているときに限り一定の計算方法による額(上限27,000円)となっています。 |
228,176千円 (4.11%) |
通勤手当 |
片道の通勤距離が2km以上で、バスや自家用車などで通勤する職員に支給しています。支給月額は、バス市内線1路線利用の場合は7,636円、2km以上5km未満の自家用車利用の場合は2,000円となっています。あくまでも実費相当額を支給するもので、上限は国に準じ55,000円となっていますが、この金額の支給を受ける職員はおりません。 |
131,855千円 (2.37%) |
特殊勤務手当 |
職員が著しく危険を伴う勤務などに従事した場合に支給されます。この手当の支給基準、金額などは、「小樽市職員特殊勤務手当支給規則」に定められていますが、平成16年4月1日から一律15%を削減した額で支給しています。 |
485,066千円 (8.73%) |
期末・勤勉手当 |
6月と12月のそれぞれ15日に支給される、いわゆるボーナスです。支給割合は、6月が2.1カ月分、12月が2.3カ月分、年間で4.4カ月分で、役職に応じた加算があります。 |
3,309,977千円 (59.59%) |
その他の手当 |
調整手当(医療職給料表適用者のみ)、時間外勤務手当、寒冷地手当などがあります。 |
980,809千円 (17.66%) |
合 計 |
5,554,796千円 |
このほか、職員が退職する際には、懲戒免職処分にされた場合など一定の事由がある場合を除き、退職手当が支給されます。退職手当の額は、勤続年数と退職理由によって異なります。【表6】は、退職手当の支給割合の一例です。
勤続年数 | 自己都合 | 定年・勧奨 |
10年 | 7.5カ月分 | 10カ月分 |
20年 | 21カ月分 | 33.705カ月分 |
25年 | 33.75カ月分 | 43.335カ月分 |
35年 | 47.5カ月分 | 60.99カ月分 |
最高限度 | 60カ月分 | 60.99カ月分 |
また、市長などの特別職の給与は「小樽市特別職に属する職員の給与条例」で、市議会議員の報酬は「小樽市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」でそれぞれ定められています。
特別職の給料月額については、平成9年10月から一部減額されていましたが、平成16年4月からは自主削減として、減額幅を市長15%、助役13%、収入役12%といたしました。また、平成17年4月からはその減額幅を市長20%、助役15%、収入役13%と、それぞれ5%、2%、1%拡大させました。
市議会議員の報酬については、平成17年10月から5%削減となっています。
平成16年度における特別職の給与と市議会議員の報酬は、【表7】のとおりです。
【表7】特別職の給与と市議会議員の報酬の状況(平成16年度)
本来の給料月額 | 削減率 | 減額後給料月額 | |
市長 | 983,000円 | 15% | 835,550円 |
助役 | 792,000円 | 13% | 689,040円 |
収入役 | 683,000円 | 12% | 601,040円 |
報酬月額 | |
議長 | 534,000円 |
副議長 | 482,000円 |
議員 | 441,000円 |
このほか、特別職には寒冷地手当と期末手当が、市議会議員には期末手当が支給されます。期末手当の年間の支給割合は、それぞれの月額に20%加算した額の4.4か月分です。 |
3.職員の勤務時間その他の勤務条件の状況
職員の勤務時間、休暇など勤務条件は、「小樽市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例」とその関係規程で定められています。
職員の1週間の勤務時間は38時間45分となっており、標準的な1日の勤務時間は午前8時50分から午後5時20分まで、休憩時間は午後0時15分から午後1時まで、週休日は土曜日と日曜日となっています。また、いわゆる手待ち時間としての「休息時間」が正午から午後0時15分までとなっていますが、これは、あくまでも勤務時間に含まれます。そして、市役所を利用される皆さんに行政サービスを提供する時間として「執務時間」があり、この時間は、午前9時から午後5時20分までとなっています。
なお、これらの1日の勤務時間などは標準的なものであり、交替勤務職場、施設などによって異なることとなります。
職員の休暇には、年次有給休暇、病気休暇、特別休暇、介護休暇と組合休暇があります。からまでは有給休暇で、とは無給休暇です。これらの具体的な内容は、【表8】のとおりです。
【表8】休暇の種類とその内容
種類 |
内容 |
年次有給休暇 |
1年ごとに20日付与され、その年に付与された日数の残日数は翌年に繰り越されます。なお、新規採用職員に対する付与日数は、20日の範囲内でその年中の在職期間を考慮した日数となります。 |
病気休暇 |
職員が負傷又は疾病のため療養する必要があると認められる場合の休暇です。一定の日数を超えると、昇給が延伸されたり、勤勉手当が減額されたりするほか、休職を命ぜられます。 |
特別休暇 |
職員に婚姻、出産、服喪など特別の理由があると認められる場合の休暇で、「小樽市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例施行規則」の中で女子職員の出産の場合など13の取得理由を定めています。 |
介護休暇 |
負傷、疾病又は老齢により日常生活を営むのに支障がある家族の介護をする必要があると認められる場合の休暇で、限度は6カ月です。 |
組合休暇 |
職員団体の構成員としてその機関の業務に従事する場合などにおける休暇です。小樽市役所職員労働組合の定期大会に出席する場合などが該当します。 |
4.職員の分限処分及び懲戒処分の状況
「分限処分」は、公務の能率の維持とその適正な運営の確保の目的から、一定の法定の事由がある場合に、職員の意に反して降任、免職又は休職とする処分です。平成16年度における分限処分の状況は【表9】のとおりで、これ以外の分限処分はありませんでした。
【表9】分限処分の状況(平成16年度)
分限処分の種類 |
処分理由 |
件数 |
休職 |
心身の故障のため長期の休養を要する。 |
7 |
「懲戒処分」は、職員に法令違反、職務上の義務違反又は職員としてふさわしくない非行があった場合に、制裁として科す処分で、戒告、減給、停職又は免職の4種類があります。平成16年度における懲戒処分の種類ごとの件数は、【表10】のとおりです。
【表10】懲戒処分の件数(平成16年度)
戒告 |
減給 | 停職 | 免職 | 合計 | |
件数 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
5.職員の休暇の取得の状況
職員に付与される休暇の種類は3.で御説明したとおりですが、平成16年中におけるそれぞれの休暇の取得状況は【表11】のとおりです。休暇は暦年で付与することとされているため、年度ではなく、平成16年1月1日から同年12月31日までの取得状況となっています。なお、特別休暇の取得職員数は、この休暇を取得した職員ののべ人数となっており、この理由ごとの取得状況は、【表12】のとおりです。
【表11】職員の休暇の取得状況(平成16年中)
種類 |
取得職員数 |
取得総日数 |
職員一人当たりの |
年次有給休暇 | 2,000人 | 22,789.1日 | 11.4日 |
病気休暇 | 783人 | 5,567.5日 | 7.1日 |
特別休暇 | 2,559人 | 12,761日 | 5日 |
介護休暇 | 0人 | 0日 | 0日 |
組合休暇 | 177人 | 22.5日 | 0.1日 |
【表12】職員の特別休暇の取得状況(平成16年中)
特別休暇の理由 |
取得職員数 |
取得総日数 |
職員一人当たりの |
女子職員出産 | 31人 | 2,752日 | 88.8日 |
つわり | 2人 | 2日 | 1日 |
生理日 | 20人 | 20日 | 1日 |
婚姻 | 20人 | 111日 | 5.6日 |
妻の出産 | 43人 | 162日 | 3.8日 |
血族危篤 | 6人 | 8日 | 1.3日 |
法要 | 43人 | 43日 | 1日 |
服喪 | 363人 | 1,137日 | 3.1日 |
夏季休暇 | 1,985人 | 7,888日 | 4日 |
子の介護 | 36人 | 101日 | 2.8日 |
育児時間 | 10人 | 537日 | 53.7日 |
ドナー | 0人 | 0日 | 0日 |
ボランティア | 0人 | 0日 | 0日 |
合計 | 2,559人 | 12,761日 | 5日 |
6.職員の研修及び勤務成績の評定の状況
昨今の地方公共団体を取り巻く状況の変化には目まぐるしいものがあり、その制度を理解し、より上質な住民サービスを提供するためには、職員の研修は欠かせないものです。平成16年度における職員研修の受講状況は、【表13】のとおりです。
【表13】職員研修受講状況(平成16年度)
区分 |
内容 |
開催回数 |
受講のべ職員数 |
基本研修 |
職員の職務に応じた必要な知識及び能力を向上させるために実施するもので、新規採用職員研修、上級研修などがあります。 |
7回 | 127人 |
特別研修 |
職員がその職務を遂行するために必要とする専門的な知識及び技術を向上させるために実施するもので、法制研修などがあります。 |
3回 | 83人 |
派遣研修 |
職員に必要な専門的かつ総合的な知識及び能力を習得させるため、北海道自治政策研修センターなどに派遣して実施するもの |
20回 | 24人 |
勤務成績の評定については、全職員について、その昇給時期と、6月と12月の勤勉手当支給時に行っています。これにより、平成16年度中に昇給を延伸された職員は13人、勤勉手当を減額された職員はのべ72人でした。
7.職員の福祉の状況
ここでは、平成16年度における職員の健康診断の受診状況と、公務災害及び通勤災害の申請状況についてお知らせします。
職員の健康診断は、小樽市職員安全衛生管理規則で定めるところにより実施していますが、その受診状況は、【表14】のとおりです。
【表14】職員の健康診断受診状況(平成16年度)
区分 |
内容 |
受診のべ職員数 |
一般定期 健康診断 |
1年に1回、全職員を対象に視力検査、胸部エックス線検査、尿検査などを、35歳及び40歳以上の職員を対象に、さらに血液検査、心電図検査などを行うもの |
1,805人 |
特殊 健康診断 |
1年に1回、有害な業務又は障害のおそれのある業務に従事する職員を対象に、眼機能検査などの必要な検査を行うもの |
934人 |
また、民間企業でいえば「労災」に当たる職員の公務災害及び通勤災害の申請状況については、【表15】のとおりです。
【表15】職員の公務災害及び通勤災害の申請状況(平成16年度)
区分 |
のべ職員数 |
職種別内訳 |
|||
事務職員 | 技術職員 | 業務職員 | 消防職員 | ||
公務災害 | 39人 | 2人 | 25人 | 4人 | 8人 |
通勤災害 | 1人 | 0人 | 1人 | 0人 | 0人 |
8.勤務条件に関する措置の要求及び不利益処分に関する不服申立て
「勤務条件に関する措置の要求」は、職員が給与、勤務時間などの勤務条件に関して不服がある場合に、審査機関に対して市が適当な措置を執るよう要求する制度です。
また、「不利益処分に関する不服申立て」は、懲戒処分などの不利益な処分を受けた職員が、その処分に不服がある場合に審査機関に対して申立てを行う制度です。
そして、これらの審査機関として、市に公平委員会が置かれていますが、同委員会から、平成16年度においては、いずれも0件であった旨の報告がありました。
以上、条例で定める項目に沿って、平成16年度における小樽市における人事行政の運営状況などについてお知らせしてまいりました。 |