FMおたる「明日へ向かってスクラムトライ!」令和元年8月19日放送分

公開日 2019年08月26日

更新日 2021年01月06日

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【前半】

  • 北照高校夏の甲子園出場について
  • 市内中学生の全国大会出場について
  • 第5回全国ふるさと甲子園出場について
  • 市長就任一年を振り返って

 

【後半】

  • 小樽市の認知症の取り組みについて

 

放送の内容

オープニング

(FMおたるパーソナリティ)
毎月第1・第3月曜日のこの時間は「明日へ向かってスクラムトライ!」をお送りします。
市民の皆さんに小樽市の取り組みを知っていただくとともに、市民の皆さんからも市政に対するご意見・ご感想をお待ちしています。

「明日へ向かってスクラムトライ!」では、小樽市長迫俊哉さんのほか、小樽市役所の職員の皆さんにご出演いただき、さまざまなジャンルの暮らしに役立つ情報をお届けします。

 

前半

(FMおたるパーソナリティ)
「明日へ向かってスクラムトライ!」、お送りしていきます。前半は迫俊哉市長に最近の出来事や市政にまつわるお話を伺っていきます。迫市長、よろしくお願いします。

 

(市長)
よろしくお願いします。

 

(FMおたるパーソナリティ)
8月も半ばということで、お盆も過ぎて、夏休みももうすぐ終わるということで、通常の生活に戻っている方が多いんではないかと思います。

 

(市長)
とても暑い夏でしたね、今年は。

 

(FMおたるパーソナリティ)
北海道も大変蒸し暑い日が多かったと思います。さて、暑いと言いますと、スポーツの話題で小樽は特に熱かったんではないかと思いますが、地元の北照高校が2年連続で甲子園出場を果たしまして、悲願の夏1勝を目指して最後まで粘りを見せてくれたんですが、岐阜県代表の中京学院大中京に3対4で惜しくも敗れるということになりましたね。

 

(市長)
とてもいい試合だったと思います。私も甲子園に応援に駆け付けまして、スタンドで応援していましたが、その後の中京学院大中京、皆さんご存じのように東海大相模、それから作新学院だったでしょうか、いずれも強豪校を破って勝ち残っていますので、いかに北照が善戦したか、健闘したかということになるんではないかと思っていますし、9回には、もう1打で同点というところまでいきましたので、本当に夏の1勝という夢は叶いませんでしたけれども、本当に選手たちは頑張ってくれたなと思っていますね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
実は私も当日は甲子園に行っていたんですけれども、たくさんの応援団の方がいらっしゃったので、残念ながら迫市長にお会いできなかったんですね。

 

(市長)
私も帰ってきてから知りました。

 

(FMおたるパーソナリティ)
本当にあと1歩でしたね。市長も日帰りで当日は応援に駆け付けたと伺いました。帰りの飛行機の離陸時間ぎりぎりまで目が離せなかったんではないかと思います。

 

(市長)
1点先行しましたけど、7回に集中打を浴びまして4点取られましたけれども、終盤また追い詰めまして、本当にあと1本出れば同点という場面でしたので、本当にぎりぎりまで目が離せないというか、そういう試合展開でしたね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
最後の最後まで諦めない粘り強さと言いますか、学ぶところが試合からありましたね。

 

(市長)
その通りだと思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
胸を張って帰ってきていただきたい。もう実際帰っていますけど、早いもので、新しいチームでもう既に動いているということですから。

 

(市長)
1カ月も経たないうちに新人戦が始まりますね。9月の上旬から秋の大会が始まりますから、今の2年生、1年生、しっかりと先輩たちの甲子園でプレイを見てきましたから、それを胸にしっかり戦ってもらいたいなと思いますね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
これを胸に北照高校の皆さんも、もちろんそうですけれども、他の学校のチームの皆さんだって、俺たちだって負けてないぞと、小樽がまた盛り上がってくるんではないですかね。

 

(市長)
全体的に高校野球のレベルと言いますか、潮陵高校、水産高校、双葉高校さんあたり、だいたい上位4チームだと思うんですけれども、本当に力が上がってきているなという感じがしますね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
皆さんも負けずに頑張っていただきたいと思っています。この全国大会で言いますと、スポーツに限らずいろんなジャンルで小樽出身の若い世代というのが、全国レベルで活躍をされているお話を、たびたび番組でもご紹介させていただいているんですけれど、また小樽の中学生が全国出場の切符をつかんだそうですね。

 

(市長)
この番組でもしばしば市内の児童・生徒の皆さんが活躍している、そういったことをお話してきましたけれども、今回はちょうど、明日8月20日、大阪で開催されます全国中学校陸上大会というものがありまして、西陵中学校3年生の石川苺さん、それから1年生の石川蘭さん、ご姉妹なんですね、姉妹揃って全国大会に出場することになっております。

 

(FMおたるパーソナリティ)
姉妹揃ってってすごいですね。石川苺さんは番組のなかでも何度かご紹介させていただいています。

 

(市長)
この1月2月だったでしょうか。都道府県対抗の駅伝にも北海道の代表として出ましたから、この苺さんの力というのは皆さんもご存じだと思うんですけれども、苺さんは今回800メートルと、1500メートルにエントリーをされるということですし、妹の蘭さんは800メートルの方にエントリーされるということでですね、先日も市長表敬に来られまして、いろいろとお話をさせていただきました。

 

(FMおたるパーソナリティ)
ということは、800メートルは姉妹で争うということになるんですよね。

 

(市長)
同じ種目ですから、勝ち上がっていけば、一緒に戦うということになるんだと思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
すごいですね。姉妹揃って小樽から全国レベルの選手が出るって、なかなか無いことですよね。

 

(市長)
そうですね。兄弟姉妹揃ってということは、そんなにないでしょうね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
お父さんお母さんも応援に余計に力が入るんではないかと思います。

 

(市長)
石川さんのところはお父さんが本当に一生懸命指導にあたっていますし、特に妹さんの蘭さんの方は、お父さんの血を引き継いでですね、ジャンプも一生懸命やっておりまして、女子ジャンプの世界で上を目指そうと、二足のわらじなんですね。たいへんビックリしましたけれども、将来が期待されるなと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
ぜひ全国大会、頑張っていただきたいと思います。この陸上競技の他にも全国大会出場の話題というのがあったんですね。

 

(市長)
そうですね。ご一緒に表敬訪問されましたけれども、同じくスポーツなんですけれども、こちらの方は卓球で、これも明日ですね。8月20日から滋賀県で開催されます全国中学校卓球大会、これに菁園中学校の2年生の河邉梨花さんが女子シングルスで全国の強豪に挑むということになっているんですね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
こちらも明日、滋賀県で開催される全国中学校卓球大会、河邉梨花さんが、シングルスで出場されるんですね。卓球も今、日本のレベルが上がってきていますから、こういう若い世代がとなるとオリンピックの方も期待が出てきたり、ということもありますもんね。

 

(市長)
そうですね。やはり将来は日本を代表する選手、もっと言うと世界を代表する選手を目指してもらいたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
小樽出身の若い世代、そして次世代を担う中高生がどんどん出てきて、大いに期待が持てますね。

 

(市長)
特に今回の北照高校の野球部もそうですけれども、春の小樽支部の地区予選で敗れたチームがもう何か月も経たないうちに全国の強豪と互角で戦った、こういうこともあるので、学生さんなどの若い世代の皆さんというのは、伸びしろと言いますか、成長の速さと言いますか、どんどん成長していますので、更なる活躍が期待できるんだろうなと思っていますし、何よりも私たちにとって誇りですよね。全国で活躍される、地元の子どもたちがいるということで。どんどん子どもたちが育っていってほしいなと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
私たちも番組を通して応援していきたいなと思いますね。さて、甲子園と言いますと、小樽市の観光振興に役立てるために、第5回全国ふるさと甲子園に出場するというふうにお伺いしているんですけれど、こういったものもあるんですね。

 

(市長)
そうですね。今いろいろな甲子園がありますよね。これは全国ふるさと甲子園と言いまして、市内で数多く行われております、テレビや映画のロケのサポートしている小樽フィルムコミッションというのが、これが小樽市の産業港湾部の観光振興室に事務局があるんですけれども、ここが中心になりまして、8月24日、今週の土曜日に東京の秋葉原で開催されます第5回全国ふるさと甲子園、これは昨年に続いて2回目になりますけれども、出場して小樽のPRをしてくるということになっています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
小樽フィルムコミッションさんと言いますと、私も一度お世話になったことがありまして、賀来千香子さんのドラマをですね、10年以上前に小樽で撮ったことがあって、私、警察官役で賀来千香子さんと一緒に出演させていただくという貴重な機会を頂戴したんです。こういう全国ふるさと甲子園でね、また小樽をPRする機会があるということなんですが、このロケ地とグルメの祭典ということなんですけど、具体的にはどのような取り組みが行われるんですか。

 

(市長)
全国55の自治体が一堂に会しまして、それぞれのふるさととっておきのロケ地作品、それからご当地グルメ、こういったものをPRいたしまして、行きたい町ナンバーワンという賞を競いながら、映画やテレビの制作関係者、それからプロデューサーの方々がいらっしゃっているそうなので、そういった方々に、ロケ地としての魅力、それから利点、そういったものをアピールする取り組みなんですね。

 

(FMおたるパーソナリティ)
直接アピールする機会があるというのはいいですね。

 

(市長)
ある意味シティセールスという形なんでしょうけども。こういった事業を通じて、町をPRしていきたいなと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
素晴らしい機会だと思います。北海道から他には帯広市ですとか、上富良野町という町が出場するそうですけれども、帯広市と言いますと、NHKの朝ドラのなつぞら、グルメだと豚丼、ちょっと強敵ですよね。

 

(市長)
同じ道内ですけれど、手強そうですけれども、小樽市でも今までアジア圏での観光客に人気があります。平成7年、1995年に公開された映画ラブレター、それから祝津産のほたて焼き、これでアピールしていきたいと思っています。映画ですとかテレビのロケ地になるということ自体、経済効果ですとか、また放映後の集客力、あるいは経済波及効果、こういったものは大きなものがありますので、ラブレターに続く大型ロケが、この小樽で誘致ができて、特に日本人観光客に向けた周知宣伝に繋がっていけばいいんじゃないかと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
ラブレターは今でも海外からもたくさんのお客様がいらっしゃっていますね。

 

(市長)
私もラブレターに出演させていただいて、もう30年も前の話ですけれども。

 

(FMおたるパーソナリティ)
市長は何役でご出演されたんですか。

 

(市長)
私はお医者さんですね。白衣を着ていました。

 

(FMおたるパーソナリティ)
そうなんですね。また、小樽を舞台にした漫画もありますもんね。

 

(市長)
そうですね。来月にはアニメパーティというイベントがありますけれども、このアニメパーティにも参加されると聞いていますけれども、小樽出身の漫画家山花典之さんが原作の小樽を舞台にしたパン職人の漫画で「聖樹のパン」というのがあるんですね。既に単行本では8巻出されているということなんですけど、この聖樹のパンとそれから道産ワインの代表格にもなっています小樽ワインですね。これを絡めたツーリズムの提案も新たに行っていきたいというふうに聞いていますので、ロケ地とグルメを軸とした、小樽の新たな旅行形態と言いますか、こういったものを提案していきたいなというふうに思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
聖地巡礼ということで、こうしたドラマだとか漫画だとか映画の舞台がファンにとってはたまらなく、それだけで大きな魅力になっているわけですからね。小樽もそういった能力は持っているんではないかと思いますので、こちらも楽しみにしたいと思います。
そして迫市長は昨年8月26日に当選されまして、市長となられてちょうど1年になろうかというところですね。

 

(市長)
そうですね。今週1週間が過ぎますと、ちょうど1年になります。

 

(FMおたるパーソナリティ)
早いですね。

 

(市長)
あっという間に過ぎてしまったような感じがしています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
いかがですか。1年、もう少しありますけど振り返ってみると。

 

(市長)
いろいろなことに取り組んでこられたかなと思っています。これからは少し、考える時間も持ちながら、将来の小樽のまちづくりを考えていきたいと思います。なんとなく時間に追われてきたような感じがしていますけれども、少し考えることにも時間を充ててですね、将来のまちづくりをこの機会にしっかりと考えていきたいと思っています。

 

(FMおたるパーソナリティ)
はい、わかりました。もう少し詳しくお伺いしたいんですが、時間が来てしまいましたので、次回に。

 

(市長)
そうですね。次回9月2日に予定されていますけれども、そのときにはこの番組の中でもこの1年間を振り返ってみたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
前半は迫市長に話をお伺いしました。迫市長、どうもありがとうございました。

 

(市長)

ありがとうございました。

後半

(FMおたるパーソナリティ)
後半は、小樽市職員の方に、お話を伺っていきます。今回は、小樽市医療保険部介護保険課の横尾陽子さんにお話を伺っていきます。そして引き続き、迫市長にもお話を伺っていきます。迫市長、横尾さん、どうぞよろしくお願いします。

 

(市長、横尾)
よろしくお願いします。

 

(FMおたるパーソナリティ)
まずは認知症の取り組みとして認知症サポーター養成講座というものがあるそうなんですが、この認知症サポーターの役割ですとか養成講座について横尾さん、お話をしていただけますか。

 

(横尾)
認知症サポーターは、認知症を正しく理解し、認知症の方や、家族を暖かく見守る応援者です。何かを特別に行う必要はなく、例えば友人や家族に知識を伝えたり、認知症の方や、その家族の気持ちを理解するように努めたり、仕事を通じて、認知症の方やその家族と接する際に参考にするなど自分のできる範囲で活動します。認知症サポーター養成講座を受講した人が認知症サポーターになります。市では、平成18年度から認知症サポーター養成講座を開始しています。10人以上の団体として、町内会や企業、学校などから申し込みを受け付けており、開催希望があれば随時養成講座を開催しますので、お気軽に介護保険課にお申し込みください。

 

(FMおたるパーソナリティ)
こうした認知症サポーターの方が一人でも多く養成できるといいですよね。それでは次に認知症予防教室について伺っていきます。これはどういったものですか。

 

(横尾)
この教室は、市が「杜のつどい」という、高齢者が元気に暮らしせるよう、さまざまな自主活動を行っている団体に委託し、実施しています。教室の数は4つあり、100マス計算などの簡単な計算、読み書きをする教室、塗り絵などを行っています。それぞれ月2回開催していまして、昨年度は、延べ約1440人が参加しました。

 

(FMおたるパーソナリティ)
すごいですね。

 

(横尾)
参加を希望される方は、杜のつどいの会員になっていただく必要があります。詳しくは、介護保険課にご連絡ください。

 

(FMおたるパーソナリティ)
「杜のつどい」の認知症予防教室の他にも市内の地域では介護予防教室も開催されているそうなんですが、これはどういった教室なんですか。

 

(横尾)
65歳以上の方を対象に、お住まいの近くの町内会館などで介護予防に取り組む教室で、現在、市内に23教室あります。各教室、月2回から4回開催し、ボランティアである介護予防サポーターが中心となり、ストレッチや筋力トレーニング、レクレーション、認知症予防の脳トレなどを行っています。月の参加料は250円から500円で、その他、スポーツ安全保険料として、年額約1200円掛かります。

 

(FMおたるパーソナリティ)
小樽市のフェイスブックで公開されている動画を拝見したんですけれども、介護予防サポーターの方が中心になって、「お魚くわえたどら猫」という、サザエさんの曲に合わせて椅子に座って運動していらっしゃる所を見たんですけれど、脇をパカパカしたり、足をどんどん踏んだりという、ボランティアのサポーターさんが、教室を運営されているということなんですけど、ボランティアの方がやってらっしゃるというのは、迫市長、これは驚きですね。

 

(市長)
そうですね。私も東南部圏域のサポーターさんと先日意見交換を行ってきましたけれども、皆さん大変熱心で、教室の運営に努力しているということを知りましてですね、大変感激をしました。また今年の5月には新光町に男性がメインの教室もできまして、地域の男性も多く参加しているということも伺ってきました。こういう教室はどうしても女性の参加が多いんですけれども、男性もどんどん参加して頂ければと思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
そうですね。男性の参加者は少ないということだったんですけど、横尾さん、昨年度の教室の参加者された方は何人ぐらいだったんですか。

 

(横尾)
昨年度は、延べ人数で約1万2900人が参加しました。教室の効果はさまざまで、杖をついていた方が、教室の参加を通して杖が要らなくなったという話ですとか、80代の女性の方からは、半日、楽しく笑って過ごせる場なので、教室に参加することが楽しみですとのお話も聞きました。一人暮らしだと笑顔で過ごせる時間も少なくなるようで、この方のように教室に参加すること自体を楽しみにしている参加者がとても多いです。先日、訪問した教室の最高年齢は95歳で、背筋がピンと伸びて、お一人で暮らしていました。サポーターさんは、どの参加者の方も楽しく過ごせるように、教室の最後には笑顔で「楽しかった」と帰っていただけるように配慮していまして、本当に頭が下がります。この教室が単なる通いの場ではなく、参加者や地域にとってかけがえのない地域の資源になっていると思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
高齢者の多い小樽市にとりましては、こうした介護予防教室は大事な役割を果たしていると思うんですけど、これはどの地域にもあるものなんですか。

 

(横尾)
毎年教室が増えていますが、蘭島や忍路のように残念ながら教室のない地域もあります。サポーターになってくれそうな方が数人いて、地域の会館など体操できる場所があれば、介護保険課と地域包括支援センターがサポートしますので、お気軽に相談してください。地域の企業などで、お部屋などを貸せますというところがありましたら、介護保険課に情報をお寄せいただきたいと思います。

 

(FMおたるパーソナリティ)
地域包括支援センターは高齢者の相談窓口の機関で、市内に4カ所ありますよね。介護予防教室の無い地域にも教室が出来ればいいと思うんですが、教室に場所を貸せますという企業の方、ぜひご連絡をいただけると嬉しいですよね。さて、次に認知症初期集中支援チームについてお伺いしたいと思うんですが、これはどういったものなんですか。

 

(横尾)
市では、認知症の疑われる方や、その家族が速やかに適切な医療や介護などが受けられるよう、医師と地域包括支援センターの専門職で構成された小樽市認知症初期集中支援チームを地域包括支援センターに配置し、支援を行っています。市内には4カ所の地域包括支援センターがあるので、4つの認知症初期集中支援チームがあります。

 

(FMおたるパーソナリティ)
認知症の疑われる方ですとかその家族が対象といういことですけど、今までの利用者は何人ぐらいいらっしゃるんですか。

 

(横尾)
このチームは平成28年の10月から開始しまして、現在まで18人の方が利用しました。医療と介護サービスに結びついた方もいますし、認知症ではなかった方もいましたが、地域でそのような方がいたことを地域包括支援センターも把握することができ、見守りの必要な方という認識ができます。市民の皆さまには、もっとこのチーム活動を知っていただくため、新しくポスターを作成しました。来月頃から、理美容店、スーパーなど生活に身近な機関に貼っていただきます。地域の方で認知症が疑われて、医療や介護サービスを利用していない方がいましたら、地域包括支援センターにご相談ください。

 

(FMおたるパーソナリティ)
認知症の方がいましたら周囲の方も気にしているでしょうからね。小さなことでも相談して頂けたらと思います。さて、小樽では認知症カフェというのを市内で開催していると思うんですが、認知症の方とそのご家族、また地域住民など誰でも参加して集い、触れ合える場ということで小樽市のフェイスブックにもありますけれど、多くの方が参加していますよね。

 

(横尾)
小樽市の認知症カフェは小樽オレンジかふぇという愛称で社会福祉法人などが現在9カ所で実施しています。認知症の家族を介護した方のお話を聞くことができ、認知症予防のために指先を動かして、小さなストラップを作ったり、珍しいものでは弦楽器の二胡の演奏会が開催されるなど、どのカフェも工夫して行っています。あるオレンジかふぇは、地域住民の方にオレンジかふぇの取り組みを理解してもらおうと、地域の介護予防教室に出張して、障害者の方が働く施設の手作りクッキーを提供するなど、介護予防教室の参加者に大変喜ばれていました。

 

(FMおたるパーソナリティ)
お話を聞いていますと楽しそうで温かい感じがして、私も参加してみたくなりましたね。

 

(横尾)
小樽のオレンジかふぇは開催日が各カフェによって違いますので、市のホームページや、介護保険課にお問い合わせください。また、オレンジかふぇの運営をお手伝いするボランティアさんを募集しているカフェもありますので、お手伝いにご協力できる方は、お気軽に介護保険課にご連絡ください。

 

(FMおたるパーソナリティ)
さまざまな取り組みをお聞きしましたけれども、認知症の講演会というもあるそうですね。いつ開催するか教えていただけますか。

 

(横尾)
小樽認知症の人を支える家族の会や、小樽市立病院認知症疾患医療センターと共催で、9月14日(土)、13時からウイングベイ小樽3階のヲタル座で、アルツハイマーデー記念講演会「ぼけますから、よろしくお願いします」を開催します。内容は、第1部がクローズアップ現代やNHKスペシャルで放送され、反響を呼んだ認知症ケアユマニチュードについての講演で、講師は認知症疾患医療センターの方です。医療や介護の現場で3万人あまりの患者さんと向き合い、作り上げた優しさを伝えるケア技法のユマニチュードについて学びます。第2部は、14時10分から始まるんですが、認知症の映画「ぼけますから、よろしくお願いします」を上映します。認知症になったお母さんと、95歳で初めてりんごの皮をむくお父さん、娘である映画監督の1200日間のドキュメンタリー映画です。この映画は、全国各地で上映会が開催され、認知症ケア学会の特別賞も受賞されている素晴らしい作品です。当日の入場料が500円掛かりますが、認知症の家族の会会員や学生さん、20歳未満の方は無料です。事前の申し込みは不要ですが、定員126人と、お席に限りがあります。開場は12時30分からなので、皆さんお越しください。

 

(FMおたるパーソナリティ)
わかりました。いろいろな取り組みについてお話を伺ってきましたけれども、迫市長、ぜひたくさんの方に知っていただいて利用していただきたいですよね。

 

(市長)
そうですね。特に小樽の場合は高齢者が大変多いですし、市民の皆さんの健康寿命を延ばしていくということは、まちづくりの大事な柱だと思っているんですね。そのために認知症の取り組みというのは本当に大事な事業だと思っています。認知症の方が、住みなれた小樽で安心して暮らしていけるまちづくり、それから医療ですとか介護、それから介護予防が包括的に確保される体制、これは地域包括ケアシステムと言いますけれども、こういったものの進化を目指して、小樽市は今後も認知症施策にしっかりと取り組んでいかなければいけないと思っています。そのため今後も市民の皆さんには本市の認知症への取り組みについてご理解とご協力をお願いしたいと思いますし、先ほど担当の方からも話しました、企業の皆さんにも、ぜひ場所の提供などを協力いただければなと、私のほうからもお願いさせていただきたいと思います。


(FMおたるパーソナリティ)
今日は迫市長、そして小樽市の認知症の取り組みについて担当の介護保険課横尾さんにお話をお伺いしました。迫市長、横尾さん、どうもありがとうございました。

 

(市長、横尾)
どうもありがとうございました。

 

エンディング

(FMおたるパーソナリティ)
お送りしてきました「明日へ向かってスクラムトライ!」、お別れのお時間です。今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

お問い合わせ

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住所:〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号
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