ナホトカ市の最近のできごと(2009年9月)

公開日 2020年12月14日

更新日 2021年01月12日

小樽市の姉妹都市であるナホトカ市行政府のホームページより、社会、経済、スポーツ、文化などさまざまな分野での最近の出来事をお伝えします。

 

2009年9月10日 ナホトカの住宅建設に対する日本の関心

 

日本の小樽商科大学の小田福男教授が出張でナホトカを訪れた。訪問の目的の一つは、ナホトカ市行政管区における建設分野の発展に関する調査である。(詳細記事は以下のとおり)

 

 

 経営学を専門とする小田教授にとっては、10年前に初めてロシア沿海地方を訪問して以来のナホトカ訪問となった。ナホトカ市行政府が、姉妹都市からの訪問者のため、受入の準備を行った。

 「私の大学では、ロシアを含めた世界経済が向かう方向について研究されている。したがって、当地において、建設分野がどのように発展しているのか、その傾向や将来性はどうなのか、たいへん関心を持っている」と小田教授は訪問の目的を語った。

 「現在、日本の建設業はきびしい経営環境に耐えている。まず、このことは、世界的な経済危機と関係があると同時に、我が国の出生率が低下していることとも関係がある。このことから、日本の建設資材の生産者は、ロシア、とりわけ沿海地方の市場に強い関心を示している」と述べた。

 ナホトカで小田教授は、住宅建設の現場を視察した。特に、最新の技術で建設された低層の木造住宅に強い関心が示された。使用されている建設資材は、基本的には日本でも使用されていることを同教授は指摘した。さらに、同教授はコテージ村と、カナダの技術を導入し、屋根組みを行っている工場を訪問するとともに、多層階住宅の建設現場と市内の視察を行った。

ナホトカ市行政管区広報担当 

エレナ・チュゾヴァ

 

   

 

 

2009年9月2日 ナホトカ港と舞鶴港の新たな貨物を調査

 

 日本の京都府庁の担当者が、沿海地方を訪問の途中、ナホトカとその姉妹都市である舞鶴市の経済、貿易関係の強化について協議を行った。ナホトカ市行政府で、ボリス・グラドキフ第一副市長らが代表団を受け入れた。(詳細記事は以下のとおり)

 ナホトカと京都府は、これまで一度ならず、相互利益の拡大のため作業を行っている。2007年には京都府の副知事が、2008年には京都府を含む関西の経済界の代表がナホトカを訪れている。

 このように双方が関心を寄せるのは、ナホトカの姉妹都市である舞鶴市が京都府にあるためである。ナホトカ市と舞鶴市は、ともに多くの貨物を取り扱う港であり、日本海に面した拠点港になっている。

 商業貿易部の村上部長を団長とする京都府庁の訪問団がナホトカ市を訪れた主な目的は、経済協力に関することだった。ナホトカ市行政府で、ボリス・グラドキフ第一副市長、国際交流担当イリーナ・シェルビーナ主幹、そして消費市場局ガリーナ・コレイキナ局長が応じた。

 グラドキフ第一副市長と村上部長は、それぞれの地域で行われている新しいプロジェクトの進捗状況などについて情報を交換した。ナホトカ側からは、第一期で年間1500万トンの処理能力を有することとなるコジミノ湾の石油港の建設、ウランゲリ湾でのサハリン大陸棚開発向けのコンクリート製プラットフォームの建設作業、さらには石油加工工場の建設について報告があった。舞鶴では、新しい国際ふ頭の建設が行われ、2010年の供用開始によって、荷役を伴う大型船舶の寄港が可能になるとのことだった。

 残念ながら、現在、ナホトカと舞鶴との間の物流は著しく減少していると村上部長は語った。ロシア側でも、実際中古車の輸入が激減し、原木の輸出もストップしている。

 こうした状況や世界的な経済危機の影響を考慮しつつ、ナホトカ市と京都府は、ナホトカ港や舞鶴港を利用した日ロ双方に向けた新しい貨物の創出のため、具体的な活動を共同で行うことに合意した。両地域における観光の振興と、観光客を乗せた船舶の双方への寄港には希望が見い出せる。

ナホトカ市行政管区広報担当

 

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