都市計画道路の見直し方針について

　都市計画道路は、都市の骨格を形成する根幹的な都市施設で、円滑な都市活動を支え、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るため、都市計画法に基づき決定された道路です。

　都市における円滑な移動を確保するための「交通機能」、景観等の都市環境保全のための「都市環境機能」、災害時の避難路や救援活動のための通路としての「都市防災機能」、都市の骨格を形成する「市街地形成機能」、下水道などの供給処理施設の空間などとしての「収容空間機能」などの多様な機能を有しています。

• 本市では、昭和１０（１９３５）年１０月に、初めて都市計画道路を決定して以降、高度経済成長期における自動車交通の増加や人口増加による市街地拡大などを前提として追加決定がなされ、現在では６０路線、延長約１４９ｋｍが決定されています。
• 都市計画決定以降、順次整備を進めてきましたが、財政的な制約などから、令和２年３月現在の整備済みの路線延長は約８７ｋｍ、整備率は５９％に留まり、３９路線、延長約６２ｋｍが未整備又は一部未整備となっており、急速に進む人口減少と少子高齢化などによる社会経済情勢の変化を踏まえると、その必要性に変化が生じている路線も存在しているものと考えられます。
• こうした状況を踏まえ、未整備又は一部未整備の都市計画道路について、その必要性や事業の実現性等を総合的に点検・検証し、計画の変更・廃止を含めた「小樽市都市計画道路の見直し方針」を策定し、同方針に基づき、必要な手続きを進めていくこととしました。

　令和２年度末都市計画道路整備状況[PDF：3.82MB]

• 都市計画道路の見直しに当たっては、専門的な見地からの調査・検討が必要なことから、本市の都市計画に関する事項を調査・審議するため設置された市長の附属機関である小樽市都市計画審議会に対して「都市計画道路の見直し（方向性）」について諮問し、答申をいただくこととしました。
• 同審議会では、この諮問を受け、審議会条例に基づき、学識経験者と道路管理者などで構成される「小樽市都市計画道路見直し専門委員会」を設置し、現在、交通計画やまちづくりなどの専門的な見地から調査・検討を進めることとしました。
• 同委員会による調査・検討後、同審議会において審議の上、答申を受け、市で見直し方針案を作成し、パブリックコメントなどを行った上で、令和４年度内を目途に、見直し方針を策定することとしました。

●令和２年１０月１９日：第１８７回小樽市都市計画審議会

• 「都市計画道路の見直し」について諮問

●令和２年１１月２４日：第１回小樽市都市計画道路見直し専門委員会

　議題：都市計画道路の見直しの進め方について

　＜議事内容＞

• 都市計画道路の現状と課題
• 都市計画道路の見直しの背景
• 見直しの進め方について

●令和３年２月３日：第２回小樽市都市計画道路見直し専門委員会

　議題：必要性の検証について

　＜議事内容＞

• 必要性の検証に係る整理・検証項目について
• 個別路線（区間）ごとの必要性の検証について

●令和３年３月２４日：第３回小樽市都市計画道路見直し専門委員会

　議題１：第２回専門委員会での御意見を踏まえた修正等について

　議題２：現地視察

　＜議事・視察内容＞

• 必要性の検証に係る整理・検証項目の修正について
• 都市計画道路の現状について現地を確認

●令和３年７月１日：第４回小樽市都市計画道路見直し専門委員会

　議題：実現性の検証について

　＜議事内容＞

• 実現性の検証に係る整理・検証項目について
• 個別路線（区間）ごとの実現性の検証について

●令和３年１２月２０日：第５回小樽市都市計画道路見直し専門委員会

　　議題１：見直しの方向性の検討について

　　議題２：道路網全体での妥当性の検証について

　　議題３：都市計画道路の見直し方針素案について

　＜議事内容＞

• 各路線・区間の見直しの方向性について
• 方向性に基づき、道路網全体での将来交通量推計および道路密度の検証について
• 道路網全体で確認された妥当性に基づいた、見直し方針の素案について

●令和４年３月２２日：第１９１回小樽市都市計画審議会

• 「都市計画道路の見直し」について答申

●令和４年４月２０日～２６日：小樽市都市計画道路の見直し方針の策定に係る住民説明会（４回実施）

　議題：都市計画道路の見直し方針（案）について

●令和４年４月２０日～５月１９日：パブリックコメント手続の実施

　計画等の案の名称：小樽市都市計画道路の見直し方針（案）

●令和４年８月：都市計画道路の見直し方針の策定

　計画等の名称：小樽市都市計画道路の見直し方針