【2015年度】過去の特別展、企画展

公開日 2021年06月27日

更新日 2021年08月26日

小樽運河・いまむかし

趣旨

 小樽運河は、かつて経済の隆盛期には、はしけや荷役の人々の姿とともに独特の風情を醸し、古くから小樽を象徴するものとして画家たちのモチーフになってきました。小樽に生まれ、運河に親しんで育った画家はとりわけ生き生きとした作品を残し、「運河画家」の異名で呼ばれる者もいました。やがて物流拠点としての役割を終えても、運河は人々の労働の証であり、心のふるさととして重要な存在であり続けました。

 1960年代に運河埋め立ての方針が示されたことで、むしろ蓄積された汚れや澱みのなかにも独特の美があることを見出し、それを絵にする画家が多数を占めました。デザイナー藤森茂男は、潮まつりなどの街づくりの中心となって活躍し、後半生は運河保存運動に全ての情熱を注ぎ、杭打ちが始まる直前の1985年に集中して運河を描いた人です。藤森の絵の制作は、運河を全面保存し後世に残したいという運動のもはや最終手段であったことに、他と一線が引かれます。

 やがて半分が残された運河周辺には、倉庫を活用した商業施設やガス灯などが整備され、現在は多くの人々が訪れる観光スポットとなりました。様変わりした小樽運河に失望し、運河を描かなくなった画家がいる一方で、現代の視点による新たな題材として運河に取り組む画家がいることも確かです。

 本展では、運河を見つめてきた画家たちの作品を過去から現在まで網羅し、3部構成により展覧します。この街に受け継がれてきたもの、彼らが伝えたかったこと、思い描いていた未来は何だったのか、これらの作品から感じ取っていただければ幸いです。

会期

 平成27年4月25日(土)から7月5日(日)まで

 

花ひらく近代洋画の世界

趣旨

 日本の近代美術は、明治以後、ヨーロッパの新しい美術運動を咀嚼し、独自に展開していきました。

 本展で紹介する梅原龍三郎、安井曾太郎、須田国太郎らが活躍した大正から昭和の時期は、西洋絵画の習得に懸命だった時代からしだいに芸術家の個性が重視されていきました。

 この時期、洋画はヨーロッパの伝統的な手法である油彩を用いながらも「日本的」といわれる独自の表現方法が構築されていきます。

 個性重視の時代の中、画家たちは「西洋的なもの」と「日本的なもの」の狭間で葛藤しながら独自の表現の獲得を目指しました。

 本展では、こうした昭和初期の洋画家たちの葛藤や模索を、社団法人糖業協会のコレクション54点でたどります。

 なお、社団法人糖業協会の美術コレクションは、前進である日本糖業連合会当時から始まり、1936(昭和11)年に糖業協会が設立された後も歴代理事長のもとで収集が続けられてきました。

 当コレクションは日本近代洋画界を牽引した名だたる画家で構成されており、道内では初公開となります。

会期

 平成27年7月11日(土)から9月13日(日)まで

 

特別展「第9回北海道現代具象展」

趣旨

 北海道の作家群と共に、具象の様々な展開を鑑賞いただきたいと思います。

 

会期

 平成27年10月17日(土)から平成27年11月22日(日)

 

企画展「水彩画家・白江正夫遺作展さいはての風景へ」

趣旨

 北海道を代表する水彩画家としてゆるぎない存在感を示した白江は、その評価に安住することなく、さらに独自の制作方法と表現を模索していきます。

 水彩のみずみずしさを失わずに強靭な画面を作り上げ、安易な着彩による水彩画を律し制作を続けました。本展は、道内水彩画会をリードし、長年小樽画壇を牽引してきた白江正夫の業績を、没後1年を機に偲ぶものです。

会期

 平成27年11月28日(土)から平成28年1月24日(日)

 

企画展「美術のなかの“生きものたち”」

趣旨

 北海道ゆかりの美術家を中心に、油絵、版画、日本画、彫刻などにあらわれた生きものを題材とした作品を選び出しました。多彩な表現スタイルと作例により、生きものたちに託された、作者の思いを感じていただければ幸いです。また、市立小樽美術館に収蔵されている意外なコレクションを知っていただく機会でもあります。

会期

平成 28 年 1 月30 日(土)から平成 28 年4 月17 日(日)

 

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
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