【2019年度】過去の特別展、企画展

公開日 2021年06月27日

更新日 2021年08月26日

小樽美術館開館40周年記念特別展『鈴木吾郎と新鋭作家展〜時を紡いで〜』

趣旨

鈴木吾郎は、北海道内に58基もの野外彫刻を設置する彫刻家であり、また美術教師として北海道小樽潮陵高等学校、北海道札幌西高等学校などで多くの生徒を指導した教育者です。

 このたび、ある時期に鈴木吾郎と時をともにして美術を学び、現在もなお己と対峙し制作を続ける美術家たちに注目した特別展を開催いたします。

 本展は、鈴木吾郎の長年にわたる美術教育を振り返り、美術家として自立していったアーティストたちを鈴木の作品とともに展覧するもので、それは同時に小樽潮陵高校美術部「白潮会」に所属した生徒たちの現在の姿を俯瞰するグループ展となります。

会期

令和元年5月18日(土)から7月15日(月祝)

開館40周年記念特別展【機種依存文字】 北海道の緑―佐藤進・佐藤道雄と一水会の画家たち

趣旨

北海道の自然が描かれるとき、多くの場合、厳しい冬の風景や荘厳な雪山等がその対象とされます。しかし、夏の北海道の清々しい空気も唯一無二のもので、多くの北海道出身の画家によって愛され、描かれてきました。士別市出身の佐藤進は、教員として働く傍ら水彩画に出会い、その後長く教職と画業を両立しました。日中の野外制作で紙に写し取られた青々とした自然とその空気は、今も多くの人から愛されています。また、小樽出身の風景画家・中村善策とは水彩画を始めた当初から交流を持ち、同じ一水会の風景画家の先輩として尊敬の念を抱いていました。野外制作という信条は息子・道雄にも受け継がれます。父とは異なり油彩画を描く道雄は、緑の中で制作することで身近な自然の雄大さを精緻なタッチでキャンパスに落とし込んでいます。本展は、佐藤進・道雄親子を中心に、同じく一水会所属の画家・教員をしていた水彩画家が北海道各地の「緑」を描いた作品を展覧するものです。

会期

令和元年7月20日(土)から9月16日(月祝)

開館40周年記念特別展【機種依存文字】 小樽・美術家の現在シリーズテーマ展『風土』

趣旨

「小樽・美術家の現在」は、これまで個人展として近年活躍の顕著な本市ゆかりの現代美術家をとりあげて紹介してきた。

2019年より視点を新たにエリアを広げ、小樽を中心とした海岸線に沿って、広く「石狩湾」を一望するスケールで作家を選定し、共通テーマを設けた現代作家の群像(グループ展)として再発足する。わたくしたちが今生きている同時代の臨場感をそなえた、現代の美術動向を紹介するものとなる。

その第1回目のテーマは「風土」。小樽を取り巻く自然環境は、この地の風土を構成する重要な要素である。東西に長く伸びた海岸線の美しさは小樽観光の原点といえる。特に祝津から忍路までの地域は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定され、古くから知られている。市内各地には、火山由来の凝灰岩の地層が広く分布し、石造建築物の供給源としても重要であった。軟石による建造物が集中する運河周辺は、人々が真っ先にイメージする小樽らしい景観といえるかもしれない。

また別の面での小樽は、北海道のなかでも都市化、近代化がいち早く進んだ街でもある。北海道の玄関口として築かれた

港と鉄道は、明治以来の発展の歴史の始まりであり、全国的にも先駆的であったといわれている。

風土が持つ意味は地形や気候に限らず、その土地に住む人々の生活や伝統、気質などさまざまなものを含んでくる。

本展は、港町小樽とその近郊で活躍する現代作家12人の作品により表現された小樽の風土を展覧するものです。

会期

令和元年10月26日(土)から令和2年1月12日(日)

開館40周年記念特別展IV「未来をみつめて−小樽派の祖・工藤三郎展」

趣旨

小樽美術館は今年度、開館40周年を迎えました。今から39年前、開館1周年を記念して行われた第1回の特別展は

「小樽画壇の先駆−工藤三郎展」でした。類稀なる画才と実家の経済力を背景に4年間のパリでの遊学を終え、中央での活躍を心に秘めていた工藤三郎は、突然父が病床に倒れ、小樽への帰郷を余儀なくされます。周囲の期待も高まっていた頃でした。その後小樽に帰った工藤は、家業を継ぎながら後進の指導にあたり、「小樽派」の祖となります。朗らかで自由な親しみやすい人柄と写実な画風は、多くの後輩に慕われました。しかし1932年、帰国して8年足らずの40代半ばで、病気により人生を閉ざしてしまいます。

パリでも一歩先の芸術を見つめ、小樽に帰郷してからは後進の育成に努め、業半ばで落命した工藤はどんな未来を思い描いていたのでしょうか。

作品の受贈を記念し、没後から87年の時を経た故郷小樽で、工藤三郎が残した功績を展覧します。

会期

令和2年1月25日(土)から令和2年3月15日(日)

企画展 DeadEnd-「十間坂」谷口能隆写真展/同時開催/新収蔵品展

趣旨

十間坂を中止とした手宮地区の写真展の開催及び平成30年度に受贈した作品の一部を展示します。

会期

令和2年3月21日(土)から令和2年7月31日(金)

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
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