小樽市指定文化財が新しく指定されました

公開日 2021年10月01日

更新日 2024年04月03日

令和6年3月28日、新しく1件の文化財が「小樽市指定文化財」に指定されました。

これで小樽市指定文化財は、有形文化財7件、無形文化財1件、無形民俗文化財2件、史跡1件の、計11件となりました。

海岸ノ漁場屏風(鰊盛業図屏風)(かいがんのぎょばびょうぶ・にしんせいぎょうずびょうぶ)

種別:有形文化財(美術工芸品/歴史資料)

日本画家 久保田金僊(1875~1954)が明治36年(1903)に描いた屏風です。

留萌郡小平町鬼鹿に実在したニシン漁場の風景を題材としており、画面には、ニシンの漁獲、ニシン粕への加工、出荷する陸上での作業の様子が、作業に従事する350人を超える人物や、民具、建物などとともに、克明に描き出されています。

明治37年には、アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会に「海岸ノ漁場屏風」という作品名で出品され、「銀賞」を受賞しており、当時から高い評価を得ていたことがうかがえます。

屏風のモデルとなった漁場は、小樽に居住した漁業家である花田傳七氏が経営していたことから、小樽に残され、明治44年には当時の皇太子、のちの大正天皇が小樽行啓の際に台覧したことが記録されています。

平成5年に花田家の親族から当時の小樽市博物館に寄贈を受け、現在は小樽市で所有し、小樽市総合博物館運河館で常設展示しています。

本作は北海道の主要な産業のひとつであった、近代のニシン漁を生き生きと描いた、ほとんど唯一の絵画作品であり、その点できわめて重要な歴史資料といえます。さらに、明治期に重要な役割を果たした画家のひとりである久保田金僊の代表作のひとつとしても位置付けられるべき作品です。

なお、本資料には屏風を収納していた木製の箱があり、この箱に作品の由来などが墨書きされていることから「箱墨書銘付(はこぼくしょめいつき)」として、作品本体と合わせ、附(つけたり)指定しています。

海岸ノ漁場屏風(左隻)海岸ノ漁場屏風(右隻)

   

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