公開日 2022年01月06日
更新日 2022年01月06日
趣旨
小樽では、日本美術がアンフォルメルや反芸術の流行から、コンセプチュアルでストイックな表現に移行していった戦後においても、写実な風景画家が多く生まれました。
その背景には、商都としての繁栄や、威厳ある歴史的建造物、海と山がおりなす豊かな自然など「絵になる風景」のモチーフに恵まれていたことが大きく影響しているでしょう。それらが時間とともに姿を変化させていく様は芸術家たちの心をつかみ、それを克明に描き残そうと、多くの風景画が生まれました。そんな小樽で生まれた日本を代表する風景画家・中村善策の存在もまた後進に大きな影響を与えました。
2020年から続くこれまで経験したことのないような感染症の拡大で、多くのイベントが中止になり、全国の美術館も休館を余儀なくされました。
遠方への外出が制限されるなか、人気のない地元を歩いていると、さみしさを感じる反面、いつもの景色のよさやおもしろさに改めて気が付いた方も多いのではないでしょうか。
本展ではさまざまな視点から“小樽の風景”が描かれた絵を紹介します。
みなさんも一緒に「どこ」を描いた絵なのか、絵の前で考えてみてください。
それは明確な正解があるかもしれないし、あなたの中だけに特別な答えがあるかもしれません。
気軽に外に出られない毎日だからこそ、美術作品から小樽の風景に思いを馳せてみましょう。
出品作家
中村善策、石塚常男、木嶋良治、伊藤正、森本三郎、白江正夫、宮川魏、大月源二、宮崎信吉、工藤三郎、桐谷逸夫、山下脩馬、坂東義秋、小川清、武石英孝(順不同)
会期
令和4年1月22日(土)~5月8日(日)
休館日/毎週月曜日(3月21日を除く)、2月15日、2月24日、3月22日-23日、 5月2日、5月6日
観覧料(中村善策記念ホール、一原有徳記念ホール共通)
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普通観覧料 (美術館のみご覧になれます) |
共通観覧料 (美術館と文学館の両方をご覧になれます) |
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一般 |
500円(400円) |
600円(480円) |
高校生 市内にお住まいの70歳以上の方 |
250円(200円) |
300円(240円) |
中学生以下と障がい者(注) |
無料 |
無料 |
※()は20名様以上の団体料金、
※(注)障がい者:身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者の方