手宮洞窟

公開日 2022年04月01日

更新日 2022年04月01日

  • 区 分:国指定史跡
  • 所在地:小樽市手宮1丁目3番4号(手宮洞窟保存館)
  • 指定日:大正10年3月3日
  • 問合せ先:小樽市総合博物館(電話0134-33-2523)

続縄文時代後期(約1600年前)に洞窟に刻まれた陰刻画です。慶応2(1866)年、石材を探しに来た石工によって発見されたと伝えられています。

この陰刻画は榎本武明によって学会に発表されたこともあり、多くの研究者や見物者が訪れる話題の遺跡となりました。のちに鉄道施設の建設に伴い洞窟の形が損なわれ、また風化等も進んだため、現在は「手宮洞窟保存館」として公開・保護されています。

洞窟内にはY字型が繰り返し刻まれています。このような陰刻画が残された洞窟遺跡は、国内では手宮洞窟とフゴッペ洞窟(余市町:国指定史跡)のほかに例がありません。一方で世界に目をむけると、アムール川流域やバイカル湖周辺などの岩窟画とよく似ていることが分かっています。これらの地域では狩りの成功を祈願し岩壁に人物像を描く風習があったことから、手宮洞窟の陰刻画も同様の目的で刻まれたと考えられています。当時の人々が日本海を挟んだ東北アジアと交流していたことをうかがわせる貴重な史跡です。

詳しくは「手宮洞窟保存館」をご覧ください。

手宮洞窟陰刻面 手宮洞窟実測図

お問い合わせ

教育委員会教育部 生涯学習課
住所:〒047-0034 小樽市緑3丁目4番1号
TEL:0134-32-4111内線7531・7532
FAX:0134-33-6608
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