市民ギャラリー企画展 Nostalgia小樽運河の輝き 加藤貢と横山文代/Collectionストーリー2あの頃の運河

公開日 2023年01月08日

更新日 2023年01月08日

市民ギャラリー・多目的ギャラリー(市立小樽美術館1階)

 

加藤貢と横山文代チラシ

Nostalgia小樽運河の輝きの展示チラシ(表面)は、こちらをご覧ください。[PDF:557KB]
Nostalgia小樽運河の輝きの展示チラシ(裏面)は、こちらをご覧ください。[PDF:858KB]

趣旨

 現在の小樽運河は、観光拠点となり街のシンボル的存在です。かつては、沖合の船から荷を艀に積み替えて、倉庫に収めるための水路で、大勢の労働者による荷役が行われた、生きた労働の現場でした。しかし、時代とともに艀を使った荷役が廃れ、運河は無用の長物となり荒廃していきました。

 画家・加藤貢は、偶然ラジオで運河保存運動の藤森茂男のメッセージを聞き、埋め立てが目前に迫っていること、保存に命をかけている藤森の言葉に胸を打たれました。運河を訪れたとき、描かなければならないという強い衝動に駆られ、鉛筆だけで克明に大画面に絵を描き続けました。絵画の基礎は全くの独学で、昼間仕事を終えてから夜間制作に励み、完成まで1作1年を要しました。

 いっぽう、小樽生まれの画家・横山文代は、高校卒業後すぐに人気漫画家として東京で活躍し、帰郷したとき目にしたのは、すでに埋め立て後の運河でした。洋画家として北海道風景の魅力を伝えたいと再出発してからも、すぐに着手できず、やがて唯一当時のままの姿を遺す北運河を中心に、大作に取り組みました。加藤の作品を一目見たとき、小樽人として深い感銘を受け、本展開催に至ったものです。住んでいることでその魅力を再認識した横山の描く運河は、光輝く希望に満ちた姿で私たちを励ましてくます。

 本展は、小樽運河を題材に白日会展で出会った加藤貢と横山文代の二人の画家の「鉛筆画大作と油彩画」、「埋め立て前と現在」という対照的な個性を展覧いたします。(観覧無料)

同時開催 Collectionストーリー2あの頃の運河

運河を心の故郷と呼び、景観の保存を願った、鈴木傳、金丸直衛、小竹義夫、角江重一ら、当館収蔵品のなかから、運河を描いた作品を展覧いたします。

 

会期 

2023年2月21日(火)〜3月5日(日)
開館時間:9時30分~17時(最終日は16時まで)
休館日:2月24日(金)、2月27日(月) 

関連事業(予約制)

【加藤貢×横山文代トークイベント】 
 
 第1回 2月25日(土) 14時~14時30分
 第2回 3月 4日(土) 14時~14時30分
 ※聴講無料

◆お申し込みは、事前予約制(電話:0134-34-0035)

 

【作家来館予定】
加藤 貢   
2月23日(木・祝)、2月26日(日)、3月5日(日)
●横山 文代
    2月25日(土)、3月4日(土)

 

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
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