市長記者会見記録令和5年9月29日

公開日 2023年09月29日

更新日 2023年09月29日

市からのお知らせ

■動画データ: 小樽市長記者会見 令和5年9月29日(YouTube)

■会見資料1:小樽市AIチャットボットの運用開始について[PDF:1.01MB]
■会見資料2:令和5年度第74回小樽市文化祭[PDF:1.45MB]
■会見資料3:第46回全国町並みゼミ小樽大会[PDF:1.67MB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午前11時〜)

(総務部長)
定刻となりましたので、これより市長定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、市長、よろしくお願いします。

(市長)
よろしくお願いします。それでは、9月の定例記者会見を始めさせていただきます。まず、9月26日の本会議をもって、令和5年第3回定例会が終了しました。この度、可決された補正予算は、適切に、そして速やかに執行したいと思っていますし、特に市有施設の利便性向上のためのWi-Fiの整備や、PCB廃棄物の処理、総合公園の遊び場再整備に当たっての整備方針の策定など、実施に向けた準備を進めていきたいと思っています。来週10月3日(火)からは、決算特別委員会が始まります。引き続き、丁寧な説明に心掛けていきたいと思っています。
まずは、日清丸紅飼料株式会社小樽工場の製造停止に関してご報告します。7月11日に、日清丸紅飼料株式会社小樽工場での製造停止が発表されたことを受けて、9月21日に、小樽商工会議所の中野会頭、港湾業界の代表の方2名と私を含めて4名で、日清丸紅飼料の本社を訪問し、要望を行いました。要望の内容は、一つ目に、製造停止時期の延期について、二つ目に、工場跡地の有効活用について、三つ目に、退職される方々の就業支援について、この3点について要望しました。日清丸紅飼料株式会社小樽工場は、1967年(昭和42年)の操業開始から、長きにわたり小樽の地で操業していただいており、関連する企業や従業員の方も多く、製造停止による地元経済への影響は大きいものと考えています。今後も引き続き、情報共有を図っていくこととしました。この点については、同社とも確認させていただいているところです。
次に、AIチャットボットの運用開始についてです。お手元の資料をご覧ください。本市では、市民や観光客などからの問い合わせに対する利便性の向上のため、AIチャットボットのサービスの運用を、10月2日(月)より開始します。市のホームページ上や、市の公式LINEのメニューから利用できます。AIチャットボットは、利用者からの質問に対して、チャット(会話)形式で、AI(人工知能)が回答を表示するシステムです。質問を入力すると、あらかじめシステムに登録してある回答の中から、AIが最適と判断した回答を表示します。従って、インターネット上の情報を利用して回答を自動的に作成する「生成AI」とは異なり、正確な情報を提供するものとなっています。24時間365日、いつでも利用することができますので、時間を気にせず、手軽に、市の制度や手続きの方法などについての情報を入手することができ、パソコン、タブレット、スマートフォン、いずれにも対応しています。また、このチャットボットは、AIが利用実績を学習することで、回答の精度を高めていくという特徴があります。運用開始の時点では、適切な回答ができない質問についても、継続してAIに学習させ、回答精度の向上につなげていきます。より多くの皆さまにご利用いただくことで、今後のサービス向上へつながっていきますので、ぜひ多くの皆さまにご利用いただきたいと思っています。
次に、令和5年度第74回小樽市文化祭の開催についてです。お手元の資料をご覧ください。毎年開催している小樽市文化祭ですが、今年度は、昨日9月28日から開催しています。美術館会場は9月28日(木)から11月5日(日)まで、美術、書道、写真、生け花、押し花アートなどの展示を行います。また、10月29日(日)には、生涯学習プラザで「俳句・短歌・川柳大会」を開催します。そして、11月3日の文化の日には、小樽市民会館で「詩吟・民謡のつどい」を、小樽市民センターで「きらめきコンサート~歌とピアノと室内楽~」を、それぞれ開催します。入場は無料ですので、ぜひ多くの方々に足をお運びいただき、芸術の秋を楽しんでいただければと思います。開催日程については、市ホームページなどでご確認ください。
次に、第46回全国町並みゼミ小樽大会の開催についてです。お手元のパンフレットをご覧ください。10月13日(金)から15日(日)にかけて、小樽市と、全国町並みゼミ小樽大会実行委員会、NPO法人全国町並み保存連盟の共催により、第46回全国町並みゼミ小樽大会が開催されます。全国町並みゼミは、NPO法人の全国町並み保存連盟と、まちづくりに取り組む団体等によって、昭和53年から毎年、全国各地で開催されているもので、本市では、昭和55年と平成13年に続く3度目の開催となります。本大会のテーマは、「小樽運河100年の歴史から考える-今、ふるさとの魅力を未来へ-」であり、本年は、小樽運河竣工(しゅんこう)から100年という節目の年であることから、小樽大会を通して多くの方が「まち」を見つめ直し、将来に向けたまちづくりについて考える機会となればと期待しているところです。市内の各所で行われる大会の様子を、ぜひ取材していただければと思っていますので、よろしくお願いします。私からは、以上となります。

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
AIチャットボットの運用に関してですが、観光客に対する観光情報にも対応するイメージですか。

(総務部広報広聴課長)
観光と入力すると、観光のことを答えるようになっています。観光協会のホームページのリンクが表示されますので、そこから観光情報を得られる仕組みです。

(北海道新聞)
例えば「おすすめの観光ルート教えて」のような問いにも対応するということですか。

(総務部広報広聴課長)
チャットボットそのものに観光情報を登録することもできますが、まずは、できるだけチャットボットを通じて、その情報が本人に伝わるように、「ルートを教えて」と入力すると、観光協会のルート情報を得ることができます。これからどんどん精度を上げていきたいと思っていますので、もし今、情報に行き着かなくても、利用してもらうことで、改良して精度を重ねていきたいと思っています。

(市長)
使ってもらわないと精度が上がらない、ということになります。

(朝日新聞)
これは生成AIと違って、あらかじめ答えがあって、それを提示するということですが、あらかじめ用意している答えは何種類ありますか。

(総務部広報広聴課長)
今のところ3700問を用意しています。

(朝日新聞)
その中から相応しいものをAIが選んで示すということで、その3700問をこれから増やしていきたいということですか。

(総務部広報広聴課長)
はい、そうです。

(読売新聞)
現状では、その用意されている答えがそのまま出てくるということですか。

(総務部広報広聴課)
はい、そうです。

(読売新聞)
日清丸紅の小樽工場の件ですが、要望の内容をもう少し詳しくお聞きしたいのと、先方の反応がどうだったかを教えてください。

(市長)
要望の内容については、先ほど申し上げたとおり、製造停止時期の延期、工場跡地の有効活用、退職される方々の就業支援の3点ですが、特に製造停止時期の延期は、会社の方針として、製造停止を決めたものを覆すことはなかなか難しいということでした。製造停止によって影響のある業種については、もちろん港に荷物がありますから、荷役というのがあります。それから保管する倉庫もあります。それから倉庫に保管されていたものを工場に運ぶ運輸、物流、こういった業種に関係がありますが、多くを日清丸紅飼料関係の業務を扱っている事業者さんもいます。代替貨物を確保するだとか、新たな業務を開拓するためには、一定程度時間がかかるだろう、という業界の意見も踏まえて、できるだけその製造停止時期を先に延ばしてほしいという要望をさせていただきました。背景はそういったことになります。時期についての明言はありませんでしたが、小樽の製造の部分は、皆さんご存じかと思いますが、十勝に持って行きます。ただ、十勝でも全てを受け入れられる能力がありませんので、残りの部分をどこで受け入れるかという課題が残されています。その期間によって時期が決まってくる、という話は伺ってきました。それから、工場の跡地の有効活用については、日清さんが有効活用するわけではありませんので、今後、何か話があった場合は、行政との情報共有をお願いしたいというものです。それから、退職される方々の就業支援については、今、一人一人と面接をしているという話はされていました。基本的には社員の方は転勤という形になると思いますが、特に若い方々を中心に、地元採用されている方もいて、地元に残りたいという方々も少なからずいたということでした。そういった方々の就業支援についてはしっかりと支援をお願いしたいし、そういった部分でも行政と情報共有をさせてほしいと話をさせていただきました。大体そういった趣旨となります。

(北海道新聞)
日清丸紅が作っていたものが、牛を除く家畜用飼料ということで、港湾統計でいくと、トウモロコシを約4万トン輸入しているものが、おそらく全てなくなると予想されます。港湾の物流への影響や、港湾統計上の扱い量も大きく減るという影響について、どうお考えですか。

(市長)
少なくとも取り扱い貨物量は落ちると思います。今「現状でどのくらい影響がありますか」ということは、それぞれの事業者に確認していますが、これから先にどういう影響が出てくるかというのは、これからでなければわからないと思っています。

(北海道新聞)
別の何かを持ってくるということは考えていますか。

(市長)
一つには、小樽の港湾計画といいますか、長期構想にはいくつかの柱があって、フェリーがその一つですし、クルーズ船も柱ですし、穀物基地ということも柱の一つになっています。これまでも飼料工場が撤退していっていますから、これからの将来に向けた港湾の在り方を、これを機会にしっかりと考えていかなければいけないという思いでいます。日清丸紅はブラジルと言っていましたが、穀物だとアメリカだとか、海外から荷物が入ってくると、どうしても太平洋側の方が優位ですので、そういったことも含めて、これからの小樽港の将来に向けた在り方を、一度、長期構想なり港湾計画を踏まえながら考えていきたいと思っています。今「現状でどのくらい影響がありますか」という調査は終えていますが、この先どういう影響が出てくるかというのは、まだつかめていないところはあります。

(STV)
全国町並みゼミの参加規模はどれくらいですか。

(建設部新幹線・まちづくり推進室主幹)
応募締め切りを延長して、月末までとしていますので、まだ最終ではないですが、昨日時点で230人ほどとなっています。

(北海道新聞)
宿泊税に関係して、札幌市が宿泊税を段階的課税の方向にシフトするような趣旨の記事が掲載されましたが、小樽市は200円の定額制という案を打ち出しています。横並みそろえなきゃいけないのかなど、いろいろあると思いますが、新しい動きはありますか。

(市長)
北海道が段階的定額制を発表し、7市が意見交換会に臨んでいて、その7市と私も同じような思いですが、規模ありきなところがどうしても見えてきます。道は広域観光に使途を定めていますが、広域観光の使途と、地方自治体との役割分担がまだ見えてきていないところもありますので、その辺はしっかりと北海道とも協議していきたいと思っています。スタートの時期はまだそろっていませんが、できれば7市の足並みをそろえたいという思いもありますので、税額も含めて、7市とも協議をしていかなければいけないとも思っていますし、徴収されるのは事業者ですので、事業者の負担軽減を考えていかなければいけないと思っています。今言った3点を中心に、これからも協議に臨んでいきたいと思っていますが、今、小樽市の考え方を変えるということは基本的にありません。

(北海道新聞)
つまり、7市の足並みをそろえたほうがいいが、今はそれぞれが、ということですか。

(市長)
今はそれぞれ進め方が少し違っていますので、そろえる方が望ましいとは思いますが、最終的にどこで判断するのかということになると思います。

(北海道新聞)
小樽市が段階的課税にする可能性もあるのですか。

(市長)
小樽市はまだないです。今の定額の200円という考え方に変わりはありません。札幌市のことは記事で読みましたが、その辺もまだ確認していません。基本的には200円の定額でいこうという考え方でいます。

(読売新聞)
並行在来線の関係です。昨年はバス転換の方向性を示しましたが、その後の状況変化として、社会資本総合整備交付金の在り方が変わり、鉄道事業とかにも参入しやすくなったという点や、ドライバー不足が2024年問題としてかなり深刻になってきて、将来バス転換したときに、バス会社が受け入れられるのかという問題があります。また、これは公になっていませんが、新幹線の延伸時期が延びるかもしれないなど、さまざまな状況の変化があります。その中で、ご存じのとおり、鉄道コンサルタントの阿部さんの新鉄道会社の構想があります。先日、余市町でもその会合があり、余市町議会議員の方々も非常に関心を示していました。小樽市は、バス転換に向けて実証実験をしていましたが、その選択肢と、鉄道を存続させる選択肢も残しておいたほうがいいのかなという気がします。その辺りについて、市長はどのようにお考えですか。

(市長)
新たな動きがいろいろとありますが、その背景には、小樽・余市間の乗車人数が2000人を超えているということと、ドライバー不足が懸念されている中で、今までどおり利用者を運べるのかということがあると思います。阿部さんの記事も拝見しましたが、今、小樽・長万部間で20数億円の赤字が毎年出ています。沿線自治体の皆さんは、前倒しをすることによって、20数億円を地域の活性化のために使いたいと話していますので、そのお金を余市・小樽の鉄道だけに使うのは現実的ではないとも思います。また、20数億円をすぐに沿線自治体の活性化に使える訳ではないとブロック会議の中でJR側も話していました(※)。ただ、我々は、ブロック会議の中でバス転換を決めましたが、現実的にドライバー不足の中で、鉄道とは遜色のない利便性がバスで確保できるのかということは、まだまだ見えないところがあります。このことは今、北海道がバス事業者と協議をしていますし、私は議会でも答弁しましたが、当面は北海道とバス事業者の協議の様子を見守っていきたいと思っています。阿部さんたちのお考えについては、決して否定するわけではありませんが、少し静観をさせていただきたいと思います。
※北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議の中で、北海道から、JR北海道はどのような協力を行えるのか検討していく考えであると報告があったもの。

(読売新聞)
静観ということですね。

(市長)
はい。それなりに輸送密度もありますし、実際、私も札幌に行くときにJRを使うこともありますが、結構乗っているなと思っています。とりあえず、国の支援がない中で、これから人口も減少していく沿線自治体だけでその鉄道を維持していくことは、現実的には難しいと判断をしています。今のところその考え方に変わりはありません。

(北海道新聞)
鉄道並みの利便性をバスで確保できるのかという話しがありましたが、先日、小樽市が行ったバスの実証実験の結果は4日間で88人でした。このことについて、どう受け止めていますか。

(市長)
利便性はいろいろな観点から考えていかなければいけないと思っています。一つは、塩谷地区の皆さんが、南小樽地区を経由して、築港まで真っ直ぐに乗り換えなしで行けるという利便性は感じていただけたと思っています。一方で、ダイヤがまだはっきりしていないので、どの程度にダイヤが編成されるかによって利便性は変わってくると思います。また一方で、乗り換えなしで築港まで行くためのバス料金が、現行どおりでいけるのか、ということもまだまだ課題として残されていると思っています。高校や病院に乗り換えなしで行けるという利便性は感じていただけたと思いますが、トータル的な利便性という意味では、乗りたいときに乗れるダイヤ編成なのか、バス停をどこに設置するのか、という課題もあります。それらはこれからもしっかりと地区の皆さん方に意向調査をしていきたいと思っています。ダイヤ編成はドライバー不足の問題と非常に関わりが出てくるのですが。

(北海道新聞)
ダイヤ編成とは、本数の確保にもつながるのですか。

(市長)
そうですね。通勤・通学の時間帯に、今、乗っている方がちゃんと乗れるのかということです。帰りは皆さんバラバラですので、朝の通勤・通学の時間帯に、鉄道と遜色ないダイヤ編成ができるかが一番大きなポイントではないかと思っています。

(北海道新聞)
市長も実際に実証実験に乗ってみて、そのように感じたのですか。

(市長)
いえ、乗ったときに感じたことではありません。元々ある話ですので。乗ったときに感じたことは、最上トンネルが開通すればもっと時間短縮ができるでしょうし、そういった部分での利便性は感じていただけたと思いました。もう一つのルートは、住民説明会の中から出た住民の皆さんの要望に応えたルートですので、それについてはご理解いただけるのではないかと思っています。ただ、これは私どもの思いで、バス事業者がやってくれるのかなど、いろいろな課題がまだ残されています。とりあえず、まず一歩を踏み出したかなと思っています。

(北海道新聞)
市議会第3回定例会でも話が出ましたが、石狩湾新港の洋上風力発電の固定資産税の関係です。改めて、現状と市長のお考えをお聞かせください。

(市長)
状況は特に変わっていないです。基本的に公有水面の上は行政界がないので、公有水面で行政界を設定するのは、いろいろな考え方があると認識しています。その中で、小樽市が主張しているのは、等距離線主義です。水際線があって、両方の自治体から等距離になる点をつなげていったところが行政界だ、ということは判例で示されていて、小樽市はその等距離線主義を主張しているのですが、石狩市は全く別の考え方で、漁業権をベースに行政界を考えるという主張をしていますので、物差しが全く違っています。最終的に北海道が固定資産税を配分する形になりますので、北海道には、公有水面上の行政界の考え方が違う中で、調整をお願いしたいと、かねてから言っています。道庁内部では協議をしていただいていると認識しています。私の思いは、担当者を通じて北海道には伝えてありますが、市としては、ある程度、合理性のある考え方を示していると思っています。

(北海道新聞)
もうすぐ課税時期ですが。

(市長)
そうなんです。もうほとんど出来上がっていますので、令和6年から課税されることになると、令和5年中には決着をしなければいけないので、もう時間がありません。私どもも気になっていますが、最終的には北海道に調整していただくことになると思っていますので、その時期を見定めているところです。

(北海道新聞)
小樽協会病院の分娩の関係で、小樽市内で分娩できる場所が、協会病院の1カ所のみになると思いますが、何らかの支援は考えていますか。

(市長)
これから分娩体制を整えていく中で、新たな施設整備もしなければいけませんから、一定程度、支援していかなければいけないと思っています。北後志周産期医療協議会を構成していますので、その負担割合だとか、いろいろなことは、その協議会の中で考えていかなければいけないと思っています。市立病院と協会病院で、市立病院から医師を1人派遣するという協定を結んでいますが、それだけではなくて、分娩はいろいろな医療技術が必要になってきますので、そういった部分については、市立病院としても協力していきたいと思っています。あとは、しかるべき時期を見て、札幌医大にお伺いして、医師の派遣を改めて要請していきたいと思っています。

(北海道新聞)
ふるさと納税についてですが、職員の努力もあって、好調に伸びてきていると思います。ただ、制度が変わって、金額が上がると思いますが…

(市長)
小樽市は国が示しているルールどおりにやります。10月から変わりますが、必要経費も含めて5割以内にすると決めました。5割以内にするためには二つの考え方があります。例えば、今まで1万円の寄付に対して3000円の返礼品だったものを、寄付額を上げて、3000円の返礼品のままにするか、寄付額を1万円のまま、返礼品の金額を下げるか、という二つです。小樽市は返礼品の額は変えないでおこうと思っていますので、例えば、今まで1万円の寄付に対して3000円の返礼品だったものは、一つの案ですが、寄付額を1万2000円に上げて、返礼品は3000円のままにしようと考えています。ということで、市としては、ルールどおり10月から5割以内にしていこうと決めました。

(北海道新聞)
小樽市はものづくりの街なので、物をきちんとその価値のとおりに、ほしい人にお届けするということですか。

(市長)
そうですね。私としてはそういう思いで、3000円分の返礼品は3000円の物にしようという考え方を残して、ご負担にはなりますが、寄付額を上げさせていただきます。

(北海道新聞)
看護学校の関係です。9月の最後になりましたので、改めて今の状況をお聞かせください。

(市長)
皆さんがお知りになりたいのは、開校が間に合うのかということだと思いますが、開校は、工事期間だけ確保していれば、令和8年で間に合います。学校側としては、できるだけ早い時期に学生を確保したい、そのために、令和5年の夏ぐらいには学校建設するという方針を示したい、ということでしたので、遅れていることによって、直ちに学校の開設が遅れるということにつながるのではなく、これから入ってくる今の高校生の皆さんへのPRが遅れる、という課題は残されているのだと思っています。協議については、前回は、心優会さん側からのお話を聞く場を設けました。その後、事前協議のような位置付けではありますが、市の考え方をお話させていただく場を設けました。またしかるべき時期に、看護学校の協議会を開いて、議論していく形になるだろうと思っています。ただ、正直、前進しているような状況ではありません。

(北海道新聞)
それを含めると、年内ですか。

(市長)
相手がある話なので、年内かどうかはわかりません。なかなか思いどおりには進まないなとは思っています。

(北海道新聞)
時代は急速に流れていて、議論をスタートさせたときと今とでは、少子化も進んでいて、お金をかけてまで学校をつくって看護人材を確保するメリットがあるのか、当時のままでいいのか、という話はありませんか。

(市長)
そこはこれから議論していかなきゃいけないと思います。よく言われることの一つとして、少子化はあります。もう一つは大学です。専門学校ではなく、大学に進学する方も結構増えていると聞いています。最初は、駅直結で、札幌圏から学生を確保したいということで、今のウイングベイ小樽が候補に挙がりました。元々、少子化がずっと続いていくという前提ではあったのですが、当時は札幌から確保しようという考えがありました。ここに来て、大学に進学する学生が増えているので、そこをどうカバーできるのか、ということは学校の方で考えられることだと思いますし、私どもも、一定程度を支援していくわけですので、その支援額を決定する上でも、学生の確保が非常に大事だと思っていますが、まだそこまで議論が至っていないような感じではあります。

(総務部長)
他になければ、次回のご案内になりますが、次回の定例記者会見は、令和5年10月31日(火)午前11時からを予定していますので、よろしくお願いします。それでは、以上をもちまして本日の市長定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

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