公開日 2024年10月16日
更新日 2024年10月16日
鳥インフルエンザとは
鳥インフルエンザとはトリに対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症です。
ヒトへの感染事例が中国、東南アジアなど世界各地で報告されています。
弱った鳥や死んだ鳥に触らないようにしましょう。また外出先から帰ったらせっけんで手を洗うなど、日常的な感染予防を心がけましょう。
もし発生地域から帰国し、疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、鳥インフルエンザの発生地域に渡航していたことをお知らせください。
原因と感染経路
【原因】
A型インフルエンザウイルスです。
潜伏期間はウイルス株によって違いが見られます。
ウイルスの種類 |
潜伏期間 |
---|---|
H5N1 | 2-8日 |
H7N9 | 1-10日(多くは2-5日) |
【感染経路】
感染した鳥(主にカモ類)やその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触することによってまれに感染することがあります。感染した野鳥等を捕食したことが原因と推測される哺乳類(キツネ等)の感染も確認されています。
予防方法
認可されているワクチンはありません。
【市民の皆様】
弱ったり、死んでいる野鳥には触らないようにしましょう。
鳥の排泄物等にさわった後は、手洗いとうがいをしましょう。
死亡野鳥などに触れた後、万が一、発熱等の症状がでた場合には、速やかに医療機関を受診し、死亡野鳥に触れたことを医師に伝えてください。
【発生地域に渡航される方】
養鶏場、鳥の羽をむしるなどの処理をしている場所、鳥を売買している市場に不用意に近づかないようにしましょう。
弱った鳥や死んだ鳥に触ったり、鳥の糞が舞い上がっている場所で、ホコリを吸い込まないようにしましょう。手洗いを励行してください。
発生地域から到着時に発熱などの症状がある場合、鳥インフルエンザに感染した鳥(死んだ鳥を含む)や患者に接触したと思われる方は検疫所の担当者にご相談ください。
帰国後には症状がなく帰宅後に発熱や咳の症状が現れた場合、医療機関を受診し、鳥インフルエンザの発生地域に渡航していたことをお知らせください。
症状と治療
【症状】
初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様の症状が現れます。咳や痰などの症状を併発し、重症の肺炎がみられることがあります。ウイルス株によって違いが見られ、H5N1亜型では早期に肺炎を併発し、重症化し死に至るものが多いです。
【治療】
抗インフルエンザウイルス薬を用いた治療や症状を和らげる対処療法となります。
鳥インフルエンザの流行状況
関連リンク
医療機関の皆様へ
鳥インフルエンザは全数報告対象(2類感染症)です。診断した医師は直ちに小樽市保健所にご連絡をお願いします。
【連絡先】
小樽市保健所健康増進課 結核・感染症サブグループ
電話:平日22-3110夜間・休日22-3117
届出基準については、厚生労働省ホームページ「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について」 鳥インフルエンザ(H5N1) 、鳥インフルエンザ(H7N9)(外部サイト)をご覧ください。