市民ギャラリー 大井戸百合子展 銅版画と素描

公開日 2025年11月21日

更新日 2025年11月21日

市民ギャラリー・多目的ギャラリー(市立小樽美術館1階)

 

大井戸銅版画と素描

 

趣旨

 銅版画家・大井戸百合子は、1944(昭和19)年札幌に生まれ、北海道教育大学札幌分校卒業後、銅版で全道展と春陽会に出品し、数々の受賞を経て会員として活躍しています。大井戸は北海道立小樽水産高校の美術家講師として毎週通勤のかたわら、かつて活気のあった手宮界隈をめぐり、手宮市場に取材した北の女たちの連作を生み出しました。銅版画のほとんどは、モノクロームの線と点で画面全体が埋められています。
 続いて、百合子は赤道直下のマレーシアに10年滞在し、北海道と真逆の風土に触れ、色鮮やかな色彩を獲得して作風が変化し、1997年から北海道新聞に「マレーシアの街角」を2年6か月連載しました。
 どちらも、その地域と人々に愛情深く向き合い、人物・群像のユーモラスな表情やフォルムをとらえて人気を博しました。作品からは、厳しい自然環境のなかでもたくましく生きる市井の人々へ、百合子の温かいまなざしが伝わります。

 本展は、大井戸百合子の小樽での3度目の展覧会です。以前開催した「北の市場と女たち」(2022.1月)「南のくらしと女たち」(2022.12月)では、ご紹介することの出来なかった銅版画と素描をあらためて展覧いたします。
 主な展示作品は、少女や動物をテーマにした「初期銅版画」、続いて「北の市場と女たち」を制作するための、素描原画、さらに、近年新たなシリーズとして着手している、現代の世相をユーモラスに風刺した「遺産相続」「鯨捕(くじらとり)の夢」などです。
 大井戸百合子の50年に及ぶ創作活動の初期から近作概観し、未発表の作品を選りすぐって展覧いたします。(観覧無料)

 会期中には、大井戸百合子が来場し、銅版画のワークショップを行います。

会期 

令和7年12月16日(火)〜12月28日(日) 9時30分~17時(最終日は15時まで)

休館日:月曜日

関連事業

大井戸 銅版画教室ミニ

大井戸百合子ワークショップのチラシは、こちらをご覧ください。[PDF:400KB]

◆大井戸百合子ワークショップ「銅版画のクリスマスカード作り」
  初心者大歓迎!原画見本もあり、どなたでも参加できます。ハガキの1/2程度の大きさのカード(マット付き)です。

  日時:下絵と製版 ①12月18日(木)、②12月20日(土) 各日午前10時~12時(正午)
     プレス機体験③12月23日(火) 午前10時~12時(正午)
  ★カードの完成には、下絵と製版の①か②どちらかの日にちとプレス機体験の③のご参加が必須です。
   (下絵と製版に自信のない方は、①と②両方のご参加も可能です)

  講師:大井戸百合子 氏(版画家・春陽会)
  会場:1階 市民ギャラリー
  料金:1,000円(材料費)
  定員:先着30名様(要予約)
  申込:電話受付(0134-34-0035)に電話してください。

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
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