保健所記者会見記録令和2年8月21日(新型コロナウイルスに関連した患者の発生)

公開日 2020年09月30日

更新日 2021年02月05日

【小樽市立病院の集団感染(クラスター)関連で3人の感染を確認しました】

 

 3人とも、国籍は日本、居住地は小樽です。それぞれの概要は、1人目の方は、60歳代男性、職業は無職、現在、札幌市内の医療機関に入院中で、症状は中等症(酸素投与)・会話は可能です。2人目の方は、30歳代女性、職業は店員、現在、市内指定医療機関に入院中で、症状は軽症・会話は可能です。1人目の方の濃厚接触者(同居家族)です。3人目の方は、30歳代女性、職業は看護師(小樽市立病院勤務)、現在、市内指定医療機関に入院中で、無症状です。

 1人目の方については、行動歴等を調査中で、この度のクラスターに属するか現段階で判断できず、本日時点では3人目の方のみ確定としますので、小樽市立病院のクラスター人数は、昨日までの17人と本日の1人を合わせて18人です。

 

市からのお知らせ

下記のとおり、保健所から発表がありました(午後5時~)

(保健所次長)

 それではただ今から新型コロナウイルスに関連した患者の発生についてご報告させていただきます。本日は保健所医療業務担当部長、ならびに病院局事務部長からご報告させていただきます。

 

(保健所医療業務担当部長)

 本日は、お忙しい中急遽、お集まりをいただきましてありがとうございます。資料にもありますように本日、市内におきまして、82例目から84例目となる新型コロナウイルスに関連した感染症の患者が確認されましたので、ご報告をさせていただきます。

 患者の概要ですが、まず市内82例目、60歳代の男性で、国籍は日本です。居住地は小樽市、職業は無職の方です。発症日は8月13日で、主症状は発熱、陽性の確定日が昨日の8月20日で、現在市外の医療機関に入院をしています。状態としては、中等症ですが、会話は可能です。

 次に市内の83例目、道内では1679例目の方ですが、年代は30歳代、性別は女性、国籍は日本、居住地は小樽市で、職業は店員です。発生日は8月16日で、主症状は発熱、陽性の確定日が8月20日で、この方は現在市内の指定医療機関に入院をされています。軽症で会話は可能です。なお、この方は、上の市内82例目、道内1678例目の方の濃厚接触者です。

 続きまして、3番目ですが市内84例目、道内1680例目の方ですが、30歳代の女性で、国籍は日本、居住地は小樽市で職業は医療従事者、小樽市立病院に勤務する医療従事者です。主症状はないということで、発症日もなしとさせていただいています。陽性確定日は8月20日、現在は市内の指定医療機関に入院をされています。

 私からの説明は以上です。

 

報道機関から次のような質疑がありました

(保健所次長)

質問等お受けいたします。質問の際には、社名と氏名をお願いいたします。

 

(UHB)

82例目の方、無職とありますが、これは入院患者でしょうか。小樽市立病院の入院患者でしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

この方は資料にありますとおり、現在、市外の医療機関の方に入院をされています。

 

(UHB)

感染した当時は、8月13日時点では小樽市立病院に入院していたのですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

8月13日時点では、小樽市立病院にはいらっしゃらない方です。

 

(UHB)

では、小樽市立病院とは関係がないのですね。

 

(保健所医療業務担当部長)

その関係を少し具体的にご説明したいと思います。8月6日から8月7日まで一泊二日ということになりますが、小樽市立病院の3階東病棟に入院をされていた経過がありました。一泊二日の短い期間の入院ではあったのですが、その後、自宅で過ごしておられまして、8月13日頃から発熱の症状が出てきたということで、8月20日に熱中症の疑いで市外の医療機関の方にかかられまして、そこで検査を行ったところ陽性ということが分かって、そしてその後別な病院になりますが、これも市外の医療機関に入院をしたという経過があります。

 

(UHB)

83例目の方、「店員」とありますが、どこの店員でしょうか。病院の店員ですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

ここはご本人のプライバシーに関わる部分もありますので、こちらの方からどこのお店かということは申し上げられないところですが、病院内のお店ではない方です。資料にあるとおり、82例目の方の濃厚接触者ということになります。

 

(UHB)

小樽市立病院とは関係がないお店の店員ということで間違いないですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

はい、そういうことです。

 

(UHB)

言える範囲でいいのですが、ざっくりとしたコンビニの店員とか業種名、スーパーの店員とかそういうのは・・・

 

(保健所医療業務担当部長)

そこまでのご了解は実はご本人からいただいていませんので、このままの形でご了解いただきたいと思います。

 

(NHK)

市内84例目の医療従事者というのは、これは小樽市立病院っていうことでよろしいでしょうか。

 

(病院事務部長)

はい、小樽市立病院ということでよろしいです。

 

(NHK)

あと市内82例目の方、中等症とありますが、これ具体的にどのような症状になっているのでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

現在、酸素を投与されておられまして、そういうことで中等症という位置づけにさせていただいています。

 

(NHK)

酸素の吸入を行っているということですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

はい、そういうことです。

 

(STV)

2点お伺いしたいのですが、まず82例目の方と83例目の方、こちらの方たちの関係っていうのは言えますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

このお二方は、同居のご家族でございます。

 

(STV)

同居の家族、分かりました。先ほど、市内82例目の方が、元々市立病院の方に入院してらっしゃった、そしてその後に発症されたということだったのですが、この方は今回の市立病院のクラスターには含まれるという考えなのでしょうか、それとも含まれないという考えなのでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

一昨日、昨日に発表した、陽性と判明した方々との関係性等まだはっきりとはわかりませんので、現時点ではクラスターの中に含めるという考えはございません。今後調査を進めていく中でどのような繋がりがあったのか、あるいはなかったのか、そこは判明してくると考えています。

 

(STV)

それでは今日の発表の時点で、病院でのクラスターの人数は18人という考えでよろしいでしょうか。

 

(病院事務部長)

昨日から1人増えたというかたちになります。

 

(HTB)

市内83例目の店員の方、発症日が8月16日で、陽性確定日が20日ということなのですが、この間というのは勤務はされていたのですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

最終出勤日が8月18日ということで確認をしています。

 

(HTB)

店員というのは具体的に言えないということですけど、不特定多数の人と接触があるような店員ですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

接触の可能性はあったかと思います。

 

(HTB)

そういった人の検査を今後やっていくとかという予定は。

 

(保健所医療業務担当部長)

今はどこのお店もそうですけれども、基本は店員さんは感染防止のマスクであるとか、あとレジではシートをたらして、そこで応接をするという取り組みをされていますので、この方が他のお客さんに長時間接している方がもしいれば、そこは今後の調査の中で明らかになってくるかと思いますが、一般的に短時間の接触であれば、この方が周りに感染を広げていたという可能性は、極めて低いんじゃないかと思っています。また合わせてこのお店の他の店員の方の検査を行っていまして、それらの方については全員陰性であるということを確認しています。

 

(HTB)

何人くらい検査されたのですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

そこは具体的な数は、ご勘弁いただきたいと思います。

 

(HTB)

市内84例目のこの医療従事者というのは、具体的に看護師とかというのはありますか。

 

(病院事務部長)

こちらの84例目につきましては看護師です。

 

(HTB)

この方も3階の東病棟で勤務される・・・

 

(病院事務部長)

この者は、隣の3階の西病棟の看護師になります。

 

(HTB)

3階の西病棟で、感染が確認されたというのはこの方が初めてになりますか。

 

(病院事務部長)

そうですね。この者が初めてです。3階西は、東が出た次の日に検査していますが、昨日の検査の結果では、この者だけが一応陽性というようなことで検査結果が出ています。

 

(UHB)

84例目の方、初めて西病棟での陽性ということだったのですが、これは東病棟で働くような機会があったのでしょうか。

 

(病院事務部長)

看護師につきましてはそれぞれの病棟の担当ということで働いていますので、この者についてはあくまでも西の病棟というかたちになります。

 

(NHK)

市立病院の関係での感染者というのは18人という理解でよろしいですか。今日の(発表分)は含んでいないという理解でよろしいですか。

 

(病院事務部長)

当院の職員と患者合わせて17人。そのご家族として昨日発表した1人を加えて18人となります。

 

(NHK)

今日の1と2とかっていうのは含んでいないという理解でよろしいですか。

 

(病院事務部長)

先ほど田中部長から申したとおり、この部分はまだ調査できておりませんので含んでおりません。

 

(NHK)

病院内での濃厚接触とかが疑われる方の検査数とかは現状、何件ぐらいになっているのでしょうか。

 

(病院事務部長)

今までの累計は今すぐに出ないのですが、昨日は139件検査しています。

 

(NHK)

院内の職員と患者を対象に139件ということですか。

 

(病院事務部長)

昨日は139件、そのうち1件が陽性だったということになります。本日もほぼ同数の検査を予定しているところです。

 

(読売新聞)

今の説明で、昨日とは違う数字をおっしゃっていませんでしたか。

 

(病院事務部長)

昨日、お答えした後にも検査は続いていまして、最終的に139件まで検査したということです。

 

(読売新聞)

それは病院のみということですか。

 

(病院事務部長)

病院の検査結果です。今のはあくまで病院の検査です。

 

(読売新聞)

保健所を合わせた数字となるとどうなりますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

昨日申し上げた数に、さらに病院で検査の上乗せがあったということですので、昨日は保健所が81件、病院が最初は122件ということで、203件とご説明していたかと思いますが、病院の検査件数が139件に代わりましたので、昨日は合わせて220件という数になります。また、本日の検査数ですが、保健所の方では48件の検査を行っています。病院が昨日と同程度ということでしたので、合わせると180から190の間ぐらいの検査数になるということです。

 

(読売新聞)

わかりました。それと、ご説明を確認させてください。82例目で、8月20日に市外の病院に、これは入院されたのですか。診察を受けたのですか。

 

(保健所医療業務担当部長)

最初は市外の医療機関に熱中症の疑いで運ばれまして、そちらでコロナも疑われて検査を行いました。そして、陽性が判明してから、同じく市外の医療機関のほうに転院されてそちらのほうに入院となっています。

 

(読売新聞)

市外というのはちなみにどちらですか。それを伏せる意味はあるのでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

札幌市内です。

 

(北海道新聞)

現時点で調査中というところなんですが、82例目は院内感染の疑いもあると見ているということでよろしいでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

まだ現時点では何とも言えないと思います。

 

(北海道新聞)

それは発症日の関係というところ、どういったあたりを今後、調査としては確認していくことになるでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

病院内で陽性が判明した方のこれまでの行動歴等を丁寧に調べていきまして、この82例目の方との接点があったかどうか、具体的にどういうつながりがそのときに起こっていたのかを調べながらですね、可能性があったかどうかということを探っていくことになるかと思います。現時点、そういう一般論でしかお答えできない状況で、全体を整理したうえでそこはつながりをきちんと探っていこうと思います。

 

(北海道新聞)

84例目の方なのですが、西病棟での勤務ということなのですが、これまで発生した東病棟との関わりがないということなのですが、クラスターに含められてはいるのですが、これも院内感染の一環と見ているということでいいのでしょうか。

 

(病院事務部長)

少なくとも隣の病棟なので、この者が直接東病棟の患者に関わることはありませんが、ただ、エレベーターに乗るとか、逆に職員ではなくて患者の部分でどこかしらで接触とかいう部分も、職員だけには限らず患者とどこかで接触している可能性もないわけではないですので、そういう意味ではこのタイミングで出ていますので、クラスターの一環という考えです。

 

(北海道新聞)

83例目の方は先ほどの話ですと、一般的な接客のなかでは外に感染の可能性は低いということなので、現時点では病院内に止まっていて、市中感染の可能性は低いと認識していますか。

 

(保健所医療業務担当部長)

この方からさらにそのお店の中で広がるという可能性は現時点では極めて低いと考えています。

 

(北海道新聞)

そうすると現時点の調査のなかでは院内感染のなかに止まっているという認識でよろしいでしょうか。

 

(保健所医療業務担当部長)

現時点では病院関連で止まっているのではないかと思っています。ただ、82例目の方が実際、どういうきっかけで感染されたのかというところが全くこれからですので、そこで、そのつながりで83例目の方はおそらく感染をされたのだろうと思っていますが、そこの検査が進んでいく中で、今言われた病院内で止まっているかどうかもはっきり言えると思います。

 

(小樽ジャーナル)

入院中22人というのは市内の指定医療機関でしょうか。それと、現在残っているのは何床残っているのでしょうか。

 

(病院事務部長)

22人の入院者数につきましては市立病院以外の部分も含んだ数字です。

 

(小樽ジャーナル)

現在市内に何床残っていることになりますか。

 

(病院事務部長)

市立病院の部分で言いますと、昨日公表した後にですね、札幌の方に軽症ということで移している患者さんが本日、9人から10人程度いたものですから、現時点で把握している部分では昨日の29床で考えると、残り15床分が今は空いているというかたちになります。

 

(HTB)

今日はクラスターとしては新たに一人増えたということですが、それについての受け止めはどうですか。

 

(病院事務部長)

昨日のような爆発的な感染ではなかったということはよかったと思っていますが、今まさに今日から、実は病院全体の職員に対象範囲を拡大しまして、検査を進めているところです。ですので、この後またどういうような状況で発生が見えてくるかというのを見極めなければ、今日の発表する1人をもってまだまだどうこうと言う段階とは考えていません。

 

(HTB)

今日の発表の1人は西病棟ということですが、西病棟で出たということに関してはどのようにお考えですか。

 

(病院事務部長)

そういうかたちでは大変残念なことだったんですが、昨日西病棟の患者・職員全てを検査していましたが、その意味では1人だったので、3階という部分での拡大が広がらなかったことは少し安堵しているところです。

 

(HTB)

3階の西病棟の職員・患者は全て検査して、その中で一人だけだったということですか。

 

(病院事務部長)

そういうことです。

 

(読売新聞)

今の話で、そうしますと、今日検査を行ったのは、3階ではないフロアですか。

 

(病院事務部長)

そうです。3階については全て終わっているので、今日進めているのは、それ以外のところを今進めているところです。

 

(読売新聞)

先ほど180件から190件とおっしゃったのは3階以外ですか。

 

(病院事務部長)

そうです。3階以外の職員等です。

 

(読売新聞)

全員に広げたというのは、ざっと対象は何人ぐらいになるのですか。今まで検査が終わった分も含めて、職員全体では。

 

(病院事務部長)

これまで病院職員ということで800人程度というふうにお答えしていますので、その800人は全て対象にしていくというのと、あとやはり、院内で何かしらの作業を委託させていただいている業者さんもいますので、その部分で接触が疑われるものにつきましては、その800人に上乗せして検査をしていくというのが今のところの考え方です。

 

(読売新聞)

別のフロアの患者さんも入ってくるんですか。

 

(病院事務部長)

それについては今後の発生状況を見極めながらまた、患者の部分の対応については考えさせていただきたいと思います。

 

(読売新聞)

委託業者さんはざっと何人くらいとか、想定はありますか。

 

(病院事務部長)

大体委託業者が全体で約300人程度いると思いますが、それは全体の数ですので、そこから接触が疑われたりという部分を見極めながら数は精査していきたいと思っています。

 

(読売新聞)

そうしますと、ざっとの話ですが800件というか、終わった分を除くとあと400件プラスアルファぐらいですか。

 

(病院事務部長)

患者の部分もあるので、400件かと言われると、患者の部分をどうするかという部分もありますので、そこは…

 

(読売新聞)

それはあと何日ぐらいで終わりますか。

 

(病院事務部長)

今のところ、見通しとしては状況が変われば患者の分に手を付けなければいけないというのもありますので、仮に職員だけで800件の残りをやっていくと考えると、来週いっぱいまでかかるかもしれないというふうに私たちのほうでは見込んでいます。

 

(北海道新聞)

患者さんに関しては見極めるというお話でしたが、現時点では昨日の検査まででレントゲン技師ですとかリハビリですとか医師ですとか、そういった方に感染が広がらなかったのは、現時点では他の職員の陽性が判明するまでは検査は様子見というか見送るというか…

 

(病院事務部長)

今は病棟間の動きのある職員と言いますか、一つの部署に固定していない職員というのは例えば看護助手とかであれば病棟間を行き来するという者がおりますので、そういう者を優先的に検査したなかで、もしもその中で可能性があれば関連する病棟のほうの患者さんにも広げていかなければならないかなと考えています。

 

(北海道新聞)

看護助手という話が出ましたが、昨日のなかに医療従事者の中に看護助手の方もいらっしゃったんですが、その方は他のフロアへの出入りはあった職員の方なのでしょうか。

 

(病院事務部長)

そちらについては、その者が具体的にどこまで動いていたかは把握していませんが、昨日までの検査のなかでやったというかたちですので、基本的には3階を中心にしていたと思っています。

 

(HTB)

情報で、3階の西病棟に18日まで入院していた患者のPCR検査を保健所から断られたというふうに、その患者を担当している関係者から情報がありまして、今回西病棟の看護師で陽性になったというので、今後、西病棟の患者さんの検査を進めていくとか、すでに退院した人も改めて検査するとかの予定に関してはありますか。

 

(病院事務部長)

西病棟についても基本的には対象と思われる期間内の患者については、検査をやっておりますので、今の話が、その対象範囲がどの程度の差異があったのかわかりませんが、基本的には昨日の調査しているなかでは対象は広げたかたちで実施しているところです。

 

(HTB)

西病棟の患者についても検査はしているんですか。

 

(病院事務部長)

先ほども言ったようにどこまで広げたという範囲を今私は持ち合わせていませんが、昨日、西病棟もやったという形では間違いありません、ただ、退院した部分をどこまでというのは申し訳ありませんが、今はお答えできません。

 

(保健所次長)

他になければこれで終了させていただきます。ありがとうございました。

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