保健所記者会見記録令和2年5月2日(新型コロナウイルスに関連した患者の発生)

公開日 2020年10月02日

更新日 2021年02月05日

下記のとおり、保健所から発表がありました(午後5時00分~)

(医療業務担当部長)

急遽お集まりいただきありがとうございます。

小樽市内におきまして、本日15例目、道内では798例目となる新型コロナウイルスに関連した感染症の患者が確認されましたので御報告いたします。

まず、概要でありますが、年代は30歳代、性別は男性、国籍は日本、居住地は小樽市、職業ですが、資料には記載をしておりませんが、済生会西小樽病院みどりの里の介護職員でございます。

症状・経過でありますが、4月22日に37.5℃の発熱と倦怠感が見られ、市内医療機関Aを受診しております。翌23日、36.9℃の発熱、倦怠感があって同じく市内医療機関Aを受診し、そこで胸部レントゲン検査を行ったところ、所見はなしということで抗生剤などの処方が行われております。

4月28日になり、日中は平熱ですが夜間に37.8℃の発熱があるということ、また、咳、痰、動作時の呼吸苦も出現をしており、30日に市内医療機関Aから保健所の帰国者・接触者相談センターに症状の改善がないと連絡があり、同日、帰国者・接触者外来を受診していただき、そこで検体採取を行っております。

昨日、5月1日に道立衛生研究所で検査を行い、本日、同衛生研究所にて陽性が判明しております。現在は、市内の感染症指定医療機関に入院をしておりまして、軽症、会話は可能な状態でございます。海外渡航歴はなく、行動歴、濃厚接触者につきましては現在調査中でございます。

私からは以上でございます。

報道機関から次のような質疑がありました

(NHK)

この方の職業について、もう一度お願いします。

 

(医療業務担当部長)

済生会西小樽病院みどりの里の介護職員でございます。

 

(NHK)
最終勤務日はいつになりますか。

 

(医療業務担当部長)

22日から症状が出ておりますが、最終の勤務日は4月19日であり、その後、4月25日に一度、十数分程度職場に出ましたが、この時、咳や倦怠感などの症状があり、上司から勧められてすぐに退勤しております。その時には入所者との会話などはないということでございます。以降も出勤はしておりません。

 

(NHK)

最後の出勤以前の入所者との接触の状況はどのようになりますか。

 

(医療業務担当部長)

この病院にはいくつかの病棟がありますが、一つの病棟を担当されており、入所者は約40名、職員は三十数名いるということで、この方は介護職員ですが、看護職員もいるということを聞いております。

 

(NHK)

いまこの施設内で、体調不良であったり異常な所見が見られる方はいるのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

この施設は、重度の心身障害のある子どもから大人まで入所されており、障害の重い方がいらっしゃるということで、以前から、時々熱が出る方もいる施設でありますが、現在においてもその状況に変化はないと聞いております。また、職員におきましても特に具合の悪い方はいないと確認しております。障害の重い方を受け入れている施設でもあり、日ごろから職員の健康管理であるとか、清掃、消毒の徹底には十分心がけておられるということも伺っております。

 

(NHK)

保健所として濃厚接触者として考えられている方の人数は何人いますか。

 

(医療業務担当部長)

今後慎重に検討しなければならないと考えておりますが、現時点でこの施設の中で濃厚接触と考えられる方は、国の示している考え方からも症状の出る2日前から接触があった方を対象とすることになりますが、発症の2日前から職場に出てないということで、現時点では、職場での濃厚接触者は確認できないということです。このほか家族など接触の状況について確認を進めている状況です。

 

(NHK)

この施設内での陽性者の確認はこの方が初めてとなりますか。

 

(医療業務担当部長)

この方が初めてとなります。

 

(読売新聞)

この施設の入所者、職員について、健康観察の対象者はいますか。

 

(医療業務担当部長)

現時点で職場の中には濃厚接触者はいないと捉えておりますが、同じ病棟で勤務している職員や担当していた入所者などにつきましては、もうしばらく健康観察を続けていかなければならないと考えております。

 

(読売新聞)

これまで感染が確認された方々との接点などはあるのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

今のところ確認されておりません。

 

(北海道新聞)

可能性のある感染経路については、現時点では検討できていないということでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

職場の健康観察は続けていきますが、ほかの接触がどの程度あったのかということを調べていく中で何かきっかけとなったものが見つかるかもしれませんが、現時点ではっきりしたものを申し上げる状況にはありません。

 

(読売新聞)

家族の状況、人数、構成など話せることはありませんか。

 

(医療業務担当部長)

少数の方と捉えておりまして、これ以上のコメントは控えさせていただきます。

 

(読売新聞)

これまで感染ルートが推定できない市内の事例は、2例目、3例目、13例目と言っていたが、今回の15例目もこの中に入りますか。

 

(医療業務担当部長)

現時点で推定される感染源となる方がおりませんので、リンクの追えない事例になると思います。

 

(読売新聞)

高齢者施設入所の13例目の方について、接触者の状況などその後の進展はありますか。集団感染につながるような状況ではありませんか。

 

(医療業務担当部長)

13例目の方の接触者などについて行政検査や健康観察を行っておりますが、現時点では疑われる方は出ていない状況です。

 

(北海道新聞)

今回の事例の施設について、ほかの施設との間で人が行き来するような状況はあるのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

そうした状況はほぼないだろうと思います。確認をしている中では、2月26日からこの病院では外来診療を閉鎖し、外部の方の面会もお断りをしているということですので、2か月以上の間、外部の方との接触はないと思います。

 

(NHK)

今回の方については、施設内での感染ではないと考えていますか。

 

(医療業務担当部長)

現時点では施設内での感染の可能性は低いのではないかと考えています。

 

(読売新聞)

これまでの感染者の病状について、13例目の方が酸素吸入をしていて中等症ということだったが、この方以外も含めて変化はあるのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

重症化したという方はおりませんし、状態は変わっておりません。

 

(小樽ジャーナル)

休みに入るが、検査の件数が減ったりするのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

基本的に帰国者・接触者外来からの依頼を受けて実施ますが、現在小樽市保健所での検査は不具合が生じておりできない状況ですが、北海道にお願いをして検査を行っており、検査は休みに関係なく行っております。

 

(読売新聞)

現在検査をしているのは何件となっていますか。

 

(医療業務担当部長)

明日5月3日判明分が2件、4日判明分が5件となっています。

 

(北海道新聞)

4月の下旬から感染者の確認が続いているが、市内の感染症指定医療機関のベットの空きの状況はどうなっているのか、受け入れは可能な状況なのでしょうか。

 

(医療業務担当部長)

受け入れ可能な状況です。

 

(北海道新聞)

全体で何床ありますか。

 

(医療業務担当部長)

現在は約20床あります。

 

(読売新聞)

今回の15例目の方は、検体採取が4月30日で入院が5月2日ということですが、以前は疑いの段階で入院になると説明があったと思いますが、対応が変わったということですか。

 

(医療業務担当部長)

検査を受けられた方の病状や、家族の状況、例えば高齢者と同居しているなど、状況により入院したほうが良いという場合には入院としておりましたが、この方につきましては、症状もあまりなかったということもあり、家で待機していただきました。

 

(保健所次長)

質問がなければこれで会見を終了いたします。ありがとうございました。

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