公開日 2020年10月02日
更新日 2021年02月05日
【日中にカラオケのできるスナックにおけるクラスター(集団感染)関連で、死亡者と新たに1名の感染者を確認しました。】
6月30日に、いわゆる「昼カラ」のクラスターに関連した感染患者1名の死亡が確認されました。お亡くなりになった方に哀悼の意を表するとともに、ご遺族に対して心よりお悔やみを申し上げます。
また、新たな感染者は、小樽市在住、日本国籍の60歳代の無職の女性です。症状は軽症で会話は可能、現在、市内指定医療機関に入院しています。スナックC店(「カレン」)を利用していたことが分かっています。
今回のクラスターが発生した店の来店客とその濃厚接触者は、概数で220名。そのうち、検査終了で結果が判明したものが150件、健康観察終了が40件、現在検査中が15件、残り15件について早急に調査、検査を進める予定です。
市からのお知らせ
下記のとおり、保健所から発表がありました(午後3時00分~)
(保健所次長)
それではただいまから、新型コロナウイルスに関連した患者の死亡について、および新型コロナウイルスに関連した患者の発生についてご報告いたします。本日は小樽市保健所医療業務担当部長、田中よりご報告させていただきます。
(保健所医療業務担当部長)
お忙しいところ、急遽、お集まりをいただきましてありがとうございます。それでは、まず、お一人の患者さんが亡くなられましたので、私からご説明をさせていただきます。
お手元に資料があると思いますので、ご覧ください。昨日、市内34例目、北海道では1216例目となりますが、カラオケA店利用者の濃厚接触者でありました、60歳代男性の感染者の方がお亡くなりになられました。謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の方に心からお悔やみを申し上げます。
それでは、もう1枚の資料をご覧ください。昨日6月30日ですが、市内におきまして56例目、道内では1264例目となる新型コロナウイルスに関連した感染症の患者さんが確認されました。概要ですが、60歳代の女性で、居住地は小樽市、職業は無職、発症日の推定は6月18日、主な症状は悪寒、そして陽性が確定したのは昨日の6月30日です。現在は感染症指定医療機関に入院していまして、軽症で、会話は可能です。行動歴および濃厚接触者の詳細につきましては現在調査中ですが、この方は市内の飲食店C店におきましてカラオケを利用されています。このC店につきましては6月28日に市長から店名を公表させていただいたところですが、この方から翌日の6月29日に保健所に電話相談がありまして、このときに発熱とか食欲不振などの症状を訴えられたために、市内の医療機関にある接触者外来を受診してもらいまして、そこでコロナの感染を疑いまして、検体を採取したということです。翌日、陽性が判明したということです。
店名公表にあたりましては、報道機関の皆様に大変ご協力をいただきまして、こうした形で、今回、報道を受けて、医療につながるということができた方がいたということで、皆様にお礼申し上げたいと思います。
私からは以上です。
報道機関から次のような質疑がありました
(保健所次長)
質問をお受けいたします。どうぞご発言ください。
(北海道新聞)
亡くなられた方について、24日の入院時、中等症という状況で発表があったのですが、その後の容態の推移というのは、どのように把握していますか。
(保健所医療業務担当部長)
個人のプライバシーにかかわる部分もございますので、詳細は差し控えさせていただいたいと思いますが、この方は中等症で入院されてから、次第に病状が悪化してきまして、重症化して、お亡くなりになられたということです。
(北海道新聞)
重症化されたのはいつ頃でしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
今日から約3、4日前だと思います。詳細が把握できていませんので、だいたい3、4日くらい前です。亡くなられる2、3日前に重症化されていると伺っております。
(北海道新聞)
亡くなられた男性ですが、当初の発表ではお客の趣味のつながりということであったと思うのですが、改めてどういうつながりだったのか、発表できれば教えていただきたいのと、このつながりの関連の調査の状況を教えてください。
(保健所医療業務担当部長)
A店を利用していた方との濃厚接触者ということで、その接触の程度等はプライバシーにかかわる部分がありますで、詳細は控えさせていただきたいと思います。この趣味のつながりということでお亡くなりになった方と、またその方の濃厚接触者の方、お二人おられたのですが、その周りには広がりはないということは確認をしていますので、そちらの方の調査は一応終えているというところです。
(北海道新聞)
陽性者37人の内訳で入院中の方、宿泊療養施設関連の方とありますが、把握する限り、それぞれ重症、中等症、軽症、どれぐらいいらっしゃるのかを教えていただけないでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
現在の重症度等の状況について、数を申し上げたいと思います。今日で37名の陽性の方がいたことになるわけですが、そのうち無症状・軽症の方が29名、中等症の方が2名、重症の方が2名、死亡された方が2名、そして退院された方が2名いらっしゃいます。これで37名になるかと思います。
(北海道新聞)
今回、いわゆる昼カラの利用者、高齢の方が多いという一つの特徴だと思うのですが、急速に重症化して今回のように命を落とされるケースもあると。そういった難しさについて、所見を伺えないでしょうか。どんなふうに今対処していらっしゃるのでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
先日もお一人亡くなられて、その方は当日の朝まで、私ども保健所の職員とも電話で話していたという状況から急速に病状が悪化して亡くなられました。今日発表させていただいた方も最初は中等症で入院されていましたが、非常に短い期間で急速に悪化をしていったということで、特に今回、感染者が全て60代以上の方ということもあって、高齢の方が多いという背景はあると思いますが、この病気の恐ろしさと言いますか、最初は軽くても急速に悪くなるという方がやはりその中で一部見られると。大変、私どもも改めて気を引き締めて対策に当たっていかなければならないなと、また、市民の皆さんも万が一感染してしまうと、その中で急速に悪化してしまうというケースもあるということはご承知おきいただきたいと、そのように思っています。
(北海道新聞)
(市内56例目の方が)感染症指定医療機関に入院中とありますが、この所在地はどこですか。
(保健所医療業務担当部長)
市内の感染症指定医療機関です。
(小樽ジャーナル)
今日発表された患者について、18日に発症して、陽性がわかったのは30日なのですが、その間にC店は1回…何度か訪れているのでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
C店へ行かれたのは6月18日、その前の5日にも行かれたということは伺っています。
(小樽ジャーナル)
結構日にちがありますが、この方の濃厚接触者はかなり多いのでしょうか?
(保健所医療業務担当部長)
これから詳細の調査ということですので、今調査を行っているところです。
(STV)
死亡した男性の方は、A店を利用されていたというのは間違いないでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
違います。この方はA店の利用者の濃厚接触者の方です。
(STV)
A店を利用していた方の濃厚接触者ですね。今日(発表された)死亡した男性の方は市内21例目の女性の方の濃厚接触者になるとか、そういった情報はいかがでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
その点につきましては、以前に公表させていただいていますので、そちらをご確認いただければと思います。
(UHB)
これまで感染した方々がどこのお店にいたかというのは、完全には公表しないのでしょうか。一部されていないかと思うのですが。
(保健所医療業務担当部長)
公表していないのではないか、というお尋ねでしたら、公表はしています。数が知りたいということでしょうか。
(UHB)
何例目の方がどこのお店なのか、完全には公表されていないですよね。
(保健所医療業務担当部長)
お一人だけ、3店のうちのいずれかとお答えはしていますが、それ以外の方は全てどこのお店に行かれたかは公表しています。
(UHB)
その方(公表しないという方)については公表しないということですよね。
(保健所医療業務担当部長)
どこに行ったかは公表しないでいただきたいということですので。
(UHB)
何例目の方ですか。北海道で1235例目の方ですか。
(保健所医療業務担当部長)
そうです。市内51例目で、道では1235例目の方です。
(UHB)
この方以外は公表しているのですね。
(保健所医療業務担当部長)
全て公表しています。
(朝日新聞)
今後、昼カラオケ関連で検査の数、現在、結果が出るのを待っているなど、その辺の状況はいかがでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
全体状況、これまでも度々ご質問をいただいていますが、今の状況、簡単に概要を申し上げたいと思います。A店とB店それぞれ昼カラを利用された方が40人ずつぐらいいます。それからC店は昼夜両方合わせて60名ぐらいいます。それら3店の利用者の濃厚接触者が大体80人ぐらいいると見込んでいるところです。これらを合わせると全体で220人ぐらいということになりますが、そのうち既に検査を行って結果が判明した方が今日の分を入れて150人ぐらいいます。そして残りの方のうち、かなりの方が健康観察を既に終えていまして、既に検査を受けていられる方が15人ぐらい、まだ連絡等が十分に取れていない方が大体15人ぐらいいると。これは3店に加えて、3店の利用者の濃厚接触者を含めた数ですが、220人ぐらいの全体のなかで約15人の方がまだ検体採取等に至っていません。今後、いろいろなところに連絡しながら、さらなる把握に努めているところです。
(朝日新聞)
そうしますと、220分の70の方が健康観察と、検体をまだ採っていない方が15人、70人の方の内訳をもう一度教えていただけますか。
(保健所医療業務担当部長)
今、申し上げた数くらいなのですが。
(朝日新聞)
健康観察と検査済みの方、それと15人の方がまだ検体の採取に至っていないということですか。
(保健所医療業務担当部長)
健康観察を終了した方は40人から50人ぐらいと見ていまして、きっちり数字は合っていないかもしれませんが、だいたいそのくらいです。
(朝日新聞)
健康観察は既に終了したというふうに理解してよろしいでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
はい。健康観察が終了した方がそれだけいらっしゃいます。
(STV)
C店ですが、連絡の取れていない方、取れている方は何人いらっしゃいますか。
(保健所医療業務担当部長)
店名の公表後に保健所に相談を寄せられた方が20人ほどいまして、約半数が検査につながっている状況です。C店ですが、5名程度連絡が取れていない方がいます。
(北海道新聞)
C店に関しては5名程度連絡が取れていないということで、先ほど連絡が取れていないのは15人ぐらいというお話ですが、残りの10名は濃厚接触者の方で連絡が取れていないということですか。
(保健所医療業務担当部長)
主に濃厚接触者の中で、それぐらいの数がいるということです。
(北海道新聞)
主にというのは他にどういった属性・関係の方がいるのでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
A店とB店もありますので、ほとんど把握できていますし、オーナーの方の協力をいただきながら進めているのですが、若干まだ連絡が取れていないという方がいます。
(北海道新聞)
A店、B店の客ということですか。
(保健所医療業務担当部長)
若干です。
(UHB)
濃厚接触者と利用者を含めて220人程度ということで、15人はその220人の中に入るのでしょうか。外でしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
中に入ります。
(UHB)
健康観察が終わったものも今(検査を)やっているのも含めて70人で、検査が終わっているのは150人ということですけど、検査が終わっているのは135ぐらいですよね。
(保健所医療業務担当部長)
検査がすでに終わっているのが150人で、あと残る15人くらいが検査の結果待ちです。220人の中で、健康観察が終了していて検査対象にもなっていない方もいるということです。検査をしていない方もいます。
(保健所次長)
健康観察だけで終わるという方もいらっしゃいますので。
(北海道新聞)
先ほど150人判明したということで、A店、B店、C店で連絡が取れない方が5名を除いて、検査や健康観察は終えられたという状況でしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
残る220人から15人を引いた205人ぐらいの方については、捕捉がしっかりできたということで、健康観察のみの方もその中には一部いらっしゃいますが、多くの方に検査を受けていただいて、結果が判明しているという状況です。
(北海道新聞)
お客の調査はおおむね終了して、あとは濃厚接触者の広がりがどの程度いるかという方向に調査の段階は変わってきているのでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
今は完全に対策の中心は濃厚接触者の調べと確認と、必要な場合には検査を行うといったそちらの方に完全に移行してきています。
(STV)
今日(発表された)死亡した男性の方の濃厚接触者とみられる市内21例目の女性の方ですが、過去の会見では、A店B店の両方利用されたというようなお話をしていましたが、それについては、間違いありませんか。
(保健所医療業務担当部長)
間違いありません。
(STV)
明日、結果が出る検査数は大体何件くらいと見込んでいるのでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
明日、結果が判明する検査数は大体20件ぐらいです。
(保健所次長)
他にありませんでしょうか。無いようであれば、以上をもちまして記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。