公開日 2020年10月06日
更新日 2021年03月18日
小樽港には小樽と新潟、小樽と舞鶴を結ぶフェリーが就航しており、年間多くの乗船客に利用されております。
令和2年には、小樽と本州を結ぶフェリーが就航してから50年を迎えました。
50年の長きにわたる小樽とフェリーの歴史を紹介いたします。
小樽とフェリーの歴史について
高度経済成長期にあった日本では、昭和39年10月に、世界初の高速鉄道である東海道新幹線が開通し、昭和40年7月には明神高速道路の全線開通するなかで、北海道と日本海沿岸を長距離フェリーで結ぶという「海のバイパス構想」を実現するべく、昭和45年8月4日に新日本海フェリー(株)は第一船「すずらん丸」を、小樽・舞鶴・敦賀間に就航させました。このフェリーの就航実現は、観光交流や商取引の活発化、新規企業の進出など、本市経済に多大な恩恵をもたらしました。
(上写真:第1船「すずらん丸」が小樽に初入港した時の様子)
平成16年7月には、小樽・舞鶴間に大型高速フェリーが投入され、航路の所要時間が大幅に短縮されたことにより、北海道産生乳輸送の増加をはじめとし、物流に大きな変化を与えるなど、旅客輸送及び貨物輸送において重要な役割を担っております。
就航当時は、小樽・敦賀・舞鶴を約32時間かけて運行していましたが、現在は、新潟と舞鶴への二航路それぞれ直行便となり、小樽・新潟を約16時間、小樽・舞鶴を約22時間で運行しており、大幅に時間が短縮されました。
また、フェリーの取扱貨物量は、昭和45年当時は20万トンほどでしたが、現在は1,000万トンを超えており、小樽港における国内輸送の主要航路となっております。
(上写真:小樽・舞鶴航路を走る「はまなす」(左写真)と「小樽フェリーターミナル」(右写真))