公開日 2020年10月10日
更新日 2024年10月04日
行楽シーズンになると、野山を散策し、キノコ狩りを楽しむ機会が多くなりますが、例年、夏の終わりから秋にかけて有毒な野生キノコを食用キノコと誤認して採取、喫食したことによる食中毒が多く発生しています。昨年は全国で24件の食中毒が発生し、その患者数は60名でした。毒キノコによる食中毒は、死亡事例も報告されていますので、御注意ください。
キノコの種類は3000種類から5000種類と言われ、山林だけでなく、公園や神社の境内など身近な場所にも自生し、専門家でも食用キノコと毒キノコの見分けがつきにくいものがありますので、安易に野生のキノコを食べることはやめましょう。
また、保健所や博物館に「食べられるキノコか見てほしい」と相談に来る方がいらっしゃいますが、保健所も博物館も専門の知識を持ってキノコの鑑定をしているわけではありませんので、お答えできる内容は限られます。下記の点に注意して、キノコ狩りを楽しんでください。
毒キノコによる食中毒をおこさないように次の点に御注意ください。
- 食べられることがわかっているキノコ以外は、絶対に「採らない」、「食べない」、「売らない」、「人にあげない」ようにしましょう。
- わからないキノコを図鑑の写真や絵にあてはめ、自分で判断するのはやめましょう。(必ず専門の知識を有する方に鑑別してもらってください)
- 「縦にさければ食べられる」、「ナスと一緒に煮ると毒が抜ける」などの鑑別法は誤りです。言い伝えによる判断は危険ですからやめましょう。
- 食用キノコでも生の状態で食べたり、一度に大量に食べるのはやめましょう。また、古くなったり傷んだキノコを食べるのはやめましょう。
- キノコを食べて体調不良を感じたときは、速やかに医師の診断を受けましょう。
食用と間違いやすい毒キノコの例
毒キノコ名 | 詳細 |
---|---|
ツキヨタケ (写真:厚生労働省ホームページから引用) |
<中毒症状> 食後30分から1時間程度で嘔吐、下痢、腹痛等の中毒を起こす。 <間違えやすい食用キノコ> ・ヒラタケ ・ムキタケ ・シイタケ |
クサウラベニタケ (写真:厚生労働省ホームページから引用) |
<中毒症状> ・食後20分から1時間程度で嘔吐、下痢、腹痛等の消化器系の中毒を起こす。 ・唾液の分泌、瞳孔の収縮、発汗などの症状も現れる。 <間違えやすい食用キノコ> ・ウラベニホテイシメジ ・ホンシメジ ・ハタケシメジ |
毒キノコに関する詳しい情報は、下記のホームページを参考にしてください。
お問い合わせ
保健所 生活衛生課
住所:〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
TEL:0134-22-3118
FAX:0134-22-1469