公開日 2020年10月10日
更新日 2020年12月18日
飲食店のみなさまについては、新型コロナウイルス感染症発生の影響を受け、テイクアウト(持ち帰り)やデリバリー(配達)などを行う機会が増加していることと思います。
テイクアウトやデリバリーでは、調理から喫食までの時間が長くなるため、食中毒予防の観点から注意が必要です。
これからの季節の気温や湿度の上昇により食中毒のリスクがさらに高まるため、次の点に注意し、食中毒を予防しましょう。
営業許可について
飲食店営業許可を取得している施設で調理したものをテイクアウトやデリバリーする場合は、新たに営業許可等を取得する必要はありません。
ただし、これまで提供していたメニューであっても、飲食店営業の許可ではテイクアウトなどできない場合もありますので、詳しくは保健所まで相談してください。
例1:焼肉店において焼肉セット(生肉)などを販売する場合、食肉販売業の許可が必要
例2:調理したそうざいを容器包装に詰め、通信販売などをする場合、そうざい製造業の許可が必要
弁当の販売について
弁当を調理した場所で陳列して販売する場合は、必ず屋内で販売しましょう。直射日光や外気の影響を受け、適切に温度管理ができない恐れがあるため、屋外では絶対に販売してはいけません。
また、調理した場所とは別の場所で弁当を販売する場合(配達を除く)は、販売場所で「食品販売業」の登録が必要なことに加え、容器包装に食品表示法に基づく食品表示が必要です。
食中毒予防について
「食中毒予防の三原則」をしっかり守りましょう
テイクアウトやデリバリーに適したメニュー、容器にしましょう
- 鮮魚介類など生ものの提供は避けましょう。
- 水分を切る、よく煮詰める、浅い容器に小分けするなど傷みにくい工夫をしましょう。
- デリバリーする食品は、必ず汚染防止措置をとりましょう。
よく加熱しましょう
半熟卵やレアなお肉の提供は、テイクアウトやデリバリーでは避け、食品は中心部までしっかり加熱しましょう。
温度管理について
食中毒菌を増やさないためには、食中毒菌の発育至適温度帯(約20℃から50℃)に置かれる時間が極力短くなるようにすることが重要です。
冷たいまま提供するものは10℃以下、温かいまま提供するものは65℃以上で保存しましょう。
例:小分けをして速やかに放冷する、持ち帰り時に保冷剤を使用する、保冷・保温ボックスにより配達をするなど
お店に見合った受注にしましょう
- 受注する量は、設備や作業能力等に応じた範囲にしましょう。例えば、客席など厨房外で盛り付けをすることは、設備や作業能力を超えています。
- 注文を受けてから調理するなど、食べられるまでの時間を短くしましょう。
- 容器詰めは、清潔な場所で行いましょう。
利用者へ注意喚起しましょう
購入後は早めに食べるよう、受け渡し時に促したり、シールを貼付したり、利用者に情報提供しましょう。
調理後、2時間以内の喫食が目安です。
市民のみなさまへ
テイクアウトした食品は早めに食べるようにしましょう。