保健所への蜂の巣駆除の相談は、働き蜂に刺されたときや威嚇あるいは襲われて蜂の巣の存在に気づいた場合がほとんどです。そんな危険を避けるには、春、女王蜂一匹で巣作りする時期に巣の駆除を行うことが有効です。
危険な蜂の巣の状況と駆除について
1.初期の蜂の巣駆除が有効
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越冬した女王蜂は、5月末頃から一匹で巣作りを始め、卵を産み付けます。
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卵から羽化して働き蜂になるまでの40〜50日間は、女王蜂一匹で幼虫に毛虫などをとって与える日々を送ります。攻撃性もないので待ち伏せして殺虫することも可能です。
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女王蜂が一匹で巣作りをする時期だと、一般の方でも安全に蜂を駆除することができます。蜂の巣は、軒先や換気口の中などに作ることが多く、女王蜂が頻繁に出入りする子育ての時期に待ち伏せします。蜂は殺虫剤に弱く、かかればやがて死にます。噴霧量が多く飛距離が長めの殺虫剤をお求めになれば、より安全に作業できます。
2.働き蜂が出てきてからの蜂の巣駆除について
1.スズメバチの場合
2.アシナガバチの場合
※一週間に一度程度、蜂の巣が作られやすい玄関まわりや軒先、換気口などで蜂の出入りがないか確認しましょう。
※小樽市保健所では、電話で駆除相談を受け、駆除方法等を説明するとともに業者の紹介をいたします。現場対応はできませんので御了承ください。
※私有地(一般住宅、店舗など)に巣がある場合は、管理している方が駆除をお願いします。
市営墓地に巣がある場合は戸籍住民課(市役所代表0134-32-4111)に御相談ください。
墓地・葬祭場を利用する場合
3.駆除業者について
蜂駆除業者一覧
| 事業者名 |
住所 |
電話番号 |
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(株)北日本消毒
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〒047-0007港町7-2 |
29-3143 |
| ハチヤ工業 |
〒047-0037幸3-1-6
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24-3118 |
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瀬戸富雄
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〒047-0024花園3-1-129 |
25-5271 |
蜂の種類と特徴
危険な蜂:小樽市の蜂の相談件数の約80パーセントはケブカスズメバチとアシナガバチです。(平成27年度)
ケブカスズメバチ
体長17〜24ミリメートル。小樽で多く見られるスズメバチです。家の軒下などに最大30センチメートルほどの巣を作ります。働き蜂がいる巣の駆除は、大変危険なので専門業者に依頼してください。10〜11月になると巣は空になり、以後巣として使われることはありません。

アシナガバチ
体長20〜26ミリメートル。細長い体形の蜂です。軒下・ベランダ窓下などに最大10〜15センチメートルほどの巣を作ります。スズメバチに比べると攻撃性が低く、一般の方でも駆除は可能です。

クロスズメバチ
体長10〜18ミリメートル。小型で、全身が黒く、白または淡黄色の横しま模様が特徴です。土中などに巣を作ります。ケブカスズメバチ同様攻撃性が強く、働き蜂がいる巣の駆除は危険なので専門業者に依頼してください。
危険は無いが刺すことがある蜂
マルハナバチ
体長約20ミリメートル。黒色と黄白色の毛で全身が覆われており、クマンバチと呼ばれることもあります。土中などに巣を作ります。素手で捕らえたりしない限り刺されません。
ハキリバチ
体長約20ミリメートル。全体的に黒く、胸に茶色の毛が生えています。木の穴などに単独で巣を作ります。木造家屋の壁付近を飛び回ることがありますが、おとなしい蜂で素手で捕らえたりしない限り刺されません。
ミツバチ
体長約13ミリメートル。茶褐色で、腹部にしま模様があります。おとなしい蜂で、素手で捕えたりしない限り刺されません。