公開日 2020年10月16日
更新日 2021年03月05日
昭和8(1933)年に建築した「小樽市庁舎」は、既に傘寿(80歳)を迎えていますが今も現役で活躍しており、近年では数々のドラマや・映画の舞台になるなど歴史的価値と魅力を持った建物です。
当時としては大規模な建物であったと思われるこの市庁舎は、市の営繕課長であった成田幸一郎とそのスタッフたちが自前で設計したものです。
成田は明治21(1888)年に新潟県で生まれましたが、その後、小樽の石山町へ移り、庁立小樽中学校(現在の小樽潮陵高校)から東京高等工業学校(現在の東京工業大学)へ進み建築を学びました。最初は逓信省(後の郵政省)に勤めますが、小樽が黄金時代を迎えつつあった大正10(1921)年にUターンして、小樽区(市制は大正11年)の職員となっています。
昭和14(1939)年に51歳で市役所を退職しますが、その後は道内の工業高校で教鞭をとったほか、民間企業での勤務や小樽で自らの会社を設立して建設業に携わったといわれています。
成田が設計した民間の建物では、市の指定歴史的建造物になっている「旧小樽組合基督教会」が現存しています。
ちなみに、成田は小樽建築士会(現在の(一社)北海道建築士会小樽支部)の初代会長を務めており、小樽市における建築の草分けとしての役割を担った人物でした。
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