公開日 2020年10月17日
更新日 2021年03月19日
平成28年8月22日
伝染性紅斑(りんご病)とは
伝染性紅斑は、頬にできる蝶のような形の紅斑が特徴の病気です。両頬がりんごのように赤くなることから、別名「りんご病」とも呼ばれます。
年によって若干のパターンの違いはあるものの、年始から7月中旬にかけて症例数が増加し、9月頃に最も少なくなります。幼児、学童(2歳から
12歳未満)に多い病気ですが、乳児や大人がり患することもあります。
伝染性紅斑の流行状況については、「小樽市保健所ホームページ「感染症発生動向調査週報」を御覧ください。
感染経路と予防法
【原因】
ヒトパルボウイルスB19による、流行性の発しん性疾患です。
潜伏期は4-14日(-21日)とされています。
【感染経路】
飛沫感染(感染者の唾液に含まれている菌が咳等で飛び散り、それを吸い込むことにより感染します。)
【感染しやすい期間】
かぜ様症状が出現した時に感染します。発しんが出現した時には、ウイルスの排泄はなく、他への感染力はないとされています。
※伝染性紅斑は、状況によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患です。
詳しくは、「保育所における感染症対策ガイドライン(2012年改訂版)(厚生労働省)」(外部サイト)、
「学校において予防すべき感染症の解説(平成30(2018)年3月発行」(文部科学省)(外部サイト)を御覧ください。
【予防法】
・手洗い、うがいを徹底しましょう。
・咳や鼻水が出る場合はマスクをするなど、咳エチケットを心がけましょう。
妊娠中のり患により、流産や胎児水腫が起こることがあるとされています。
※保育所・幼稚園や学校など、周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との
接触を避けるか、マスクを着用しましょう。
症状と治療
【症状】
軽い風邪症状に続き、頬に境界明瞭な平手で頬を打ったような紅斑が出るのが特徴です。手や足にも、レース状、網目状の紅斑が出現します。1度紅斑が消失しても、直接日光にあたったり入浴したりすることで、再発することもあります。
関節炎、溶血性貧血、紫斑病を合併することもありますが、通常、予後は良好です。
【症状がある場合の対応】
・マスクを着用しましょう。
・医療機関を受診し、自宅で安静にしましょう。
【治療】
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。