ヘルパンギーナとは

公開日 2020年10月17日

更新日 2023年06月30日

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ヘルパンギーナとは

 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした、「夏かぜ」の代表的疾患です。原因となる病原ウイルスが複数あるため、再発することもあります。初夏から秋にかけて、5歳以下の乳幼児に多く見られます。
 ヘルパンギーナの流行状況については、「小樽市ホームページ「市内の感染症発生状況について( 感染症発生動向調査)」をご覧ください。

感染経路と予防法

【原因】エンテロウイルス属のウイルスによる、急性ウイルス性咽頭炎です。主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いとされています。
【潜伏期間】2-4日
【感染経路】

  • 飛沫感染(感染者の唾液に含まれている菌が咳等で飛び散り、それを吸い込むことにより感染します。)
  • 接触感染(感染者の手や触った物に触れ、その手で口や鼻を触ることにより感染します。)

【感染しやすい期間】急性期にもっともウイルスが排泄され、感染力が強いとされていますが、回復後も2-4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されることがあります。
 ※ヘルパンギーナは、状況によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患です。

【予防法】

  • 手洗いを励行しましょう。石けんを使い、流水でウイルスをしっかりと洗い流しましょう。
    乳幼児から大人へ感染する場合もありますので、排便後、帰宅時、調理・食事の前、患者の看病や介護後などは特に、手洗いを徹底しましょう。手洗い後の、手指のアルコール消毒も有効です。
  • 適切に排泄物を処理しましょう。
    症状が回復しても、3-4週にわたって便中にウイルスが排出されます。おむつ替えをする際にはゴム手袋などを着用し、ウイルスとの直接的な接触は避けましょう。
  • こまめに消毒しましょう。 
    普段よく触る場所を、アルコールでこまめに消毒しましょう。乳幼児が手や指を舐めて、その手で触ったおもちゃを介して感染する可能性があるため、おもちゃを使った後は水洗いをした後にアルコール消毒をし、太陽に当てたりするなどして感染拡大を防ぎましょう。
  • 感染者との密接な接触を避けましょう。

症状と治療

【症状】突然の高熱に続いて、のどの腫れや痛み、口腔内に水疱や発赤が現れます。
水疱は破れて痛みも伴います。2-4日で熱は下がり、やや遅れて発しんが治ります。まれに、熱に伴い熱性けいれんを起こすことがありますが、予後は良好です。

【症状がある場合の対応】
せきや鼻汁が出るなどの症状がある場合は、マスクをするなどせきエチケットを心がけ、医療機関を受診し、自宅で安静にしましょう。

【治療】特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。口の中に水疱ができ食事がとり難いため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。高熱による倦怠感や口腔内の痛みなどから、食事や水分を十分にとれず、脱水になることもあります。脱水がひどい場合は、点滴をすることもあります。通常、症状は2-4日でおさまりますが、特に小さいお子さんは脱水を起こしやすいので、早めにかかりつけの内科または小児科を受診しましょう・

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お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
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