A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について

公開日 2020年10月17日

更新日 2023年06月23日

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)とは

 A群溶血性レンサ球菌は、細菌性急性咽頭炎の最も一般的な原因となるウイルスです。
成人の咽頭炎の5~15%、小児の20~30%を占め、学童期の小児に最も多く、1歳未満は少ない病気です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行状況については、小樽市ホームページ「市内の感染症発生状況について」をご覧ください。

主な感染経路と予防法

【原因】A群レンサ球菌による上気道感染症です。
【潜伏期間】2-5日、膿痂疹(とびひ)では7-10日とされています。
【感染経路】飛沫・接触感染で、発症者の咳や鼻汁などの呼吸器分泌物との接触によって伝播します。
無症状の保菌者からの感染は稀と考えられています。

【感染しやすい期間】
 適切な抗菌薬を開始する前と開始後1日間(ただし、1日経過した後も、適切な期間の治療継続が必要です。)
 ※A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患です。

 (参考リンク)
「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(こども家庭庁)」(外部サイト)
「学校において予防すべき感染症の解説(平成30年(2018)年3月発行(文部科学省)」(外部サイト)

【予防法】

  • 感染者との濃厚接触を避けることが最も重要です。症状のある時は医療機関を受診しましょう。
  • 保育園・学校などは密接な接触となるため、外出先や下校時は手を洗うなどの感染対策をしましょう。
  • 咳が出るときは口を肘で押さえる、マスクを着用するなどの咳エチケットを心掛けましょう。
  • 急性期に最大の感染力を持ち、無治療の場合には数週間かけて弱まります。適切な抗菌薬を開始すれば24時間以内に感染力はなくなるため、早期に治療につなげることが重要です。

症状と治療

【症状】

  • 扁桃の炎症を伴う咽頭痛や前頸部のリンパ節の腫れを伴うことが多く、一般的には咳症状は少ないです。口蓋の点状出血、イチゴ舌を伴うこともあります。呼吸器症状以外には嘔吐・嘔気を認めることがあります。
  • 3歳以下の幼児が罹患すると、鼻炎症状、発熱、不機嫌、食欲不振となることがあります。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はまれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がることがあります。
  • 合併症として、急性リウマチ熱や急性糸球体腎炎があります。

【治療】抗菌薬(ペニシリン等)の内服を10日間程度行います。主治医とよく相談し、指示通りに内服しましょう。(症状が治まっても、決められた期間、抗菌薬を飲み続ける必要があります。)
 ※発病していない人に、予防的に抗菌薬を内服させることは推奨されていません。

関連リンク

お問い合わせ

保健所 健康増進課
住所:〒047-0033 小樽市富岡1丁目5番12号
TEL:0134-22-3110
FAX:0134-22-1469
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