公開日 2020年10月21日
更新日 2021年04月14日
■ 開催日時
平成15年11月28日(金) 午後1時〜午後3時
留萌市美サイクル館視察
■ 視察概要
- 留萌市美サイクル館(固形燃料化施設、資源化施設及び高速堆肥化施設)を見学した。
- 家庭ごみの有料化(平成12年12月から実施)に至った経過、内容、ごみの減量効果などについて説明を受けた。
- 美サイクル館は、平成10年4月から供用開始した。
- 美サイクル館は、粗大ごみ破砕施設、資源化施設、固形燃料化施設、固形燃料専焼施設及び高速堆肥化施設を集約した資源循環型施設となっており、美サイクル館に隣接して最終処分場(埋立処分場)がある。
- それまで使用していた最終処分場が許容量に達したので、当初はこの場所に新しい最終処分場の建設を計画したが、地元から、埋立や焼却ではなく、リサイクルを中心とした施設を建設するように要望が出され、固形燃料化施設、堆肥化施設を中心としたごみ処理施設に変更した。
建設費は約43億円である。 - 平成12年12月から、家庭ごみの有料化を実施した。
- 家庭ごみの有料化は、指定ごみ袋による従量制(使用する指定ごみ袋の大きさにより額が異なる。)とし、袋の価格は次のようになっている。
ごみの種類 40リットル 30リットル 20リットル 12リットル 6リットル 生ごみ 80円 45円 可燃ごみ 80円 60円 40円 不燃ごみ 100円 50円 粗大ごみについては処理券(100円、200円、400円、1,000円のシールを組み合わせて使用する。)方式とし、品目ごとに手数料の額を定めている(最低100円、最高2,800円)。
- 有料化前の平成11年度のごみ量は生ごみ、可燃ごみ、不燃ごみ及び粗大ごみの合計で9,455トン、有料化後の平成13年度のごみ量は8,238トンで、減少率は12.87%であり、人口減、各種リサイクル法によるごみ量減少の要素を勘案すると、有料化による際立った減量効果は見られない。
市がごみを収集するほかに、各自が処分場にごみを搬入する「自己搬入」を認めている。
自己搬入による処分手数料のほうが安いこともあって、有料化後は市が収集するごみ量は減少したが自己搬入のごみ量が増加して、ごみの全体量ではそれほど大きな減少にはなっていない。 - 有料化に伴う市民サービスの向上施策としては、剪定枝を春と秋の2回、刈草を夏と秋の2回、それぞれ特別収集として無料で収集しているほか、ペットボトルの無料収集(固形燃料化施設で固形燃料の材料としている。)、ボランティア清掃等に対するごみ収集袋の無料配布などを行っている。
(留萌市では、缶、びん、古紙(新聞、雑誌、ダンボール及び紙パック)を資源ごみとして無料で収集している。)
■ 質疑等
- 粗大ごみは破砕処理だけで、固形燃料化をしていないのか。
(留萌市:細かく破砕することができないので、固形燃料の材料として使用することができない。) - 焼却施設ではなく、固形燃料化施設にした理由は。
(留萌市:地元住民と、ごみは直接焼却しないという取り決めをしたため。固形燃料は美サイクル館の専焼施設で燃焼させ、同館の暖房、給湯、融雪などに利用している。) - 今後のごみ減量化の対策は。
(留萌市:町会ごとにリサイクル推進委員を任命して、減量化の推進を図っている。)
お問い合わせ
生活環境部 管理課
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