第7回小樽市廃棄物減量等推進審議会会議概要

公開日 2020年10月21日

更新日 2021年04月14日

■ 開催日時

平成16年1月19日(月) 午後1時〜午後3時15分

■ 概要

  1. 前回の審議会で配布した道内13市の「有料化実施市の処理状況」に、粗大ごみ処理費用や減免施策を加えた「有料化実施市の処理状況(第7回審議会配布)」を提出しました。
  2. 「環境にやさしい小樽市民ルール」推進員会議が昨年11月に実施したアンケート結果の環境についての意見部分を、審議の参考資料として配布しました。

■ 審議内容

(委員の主な発言内容)

《有料化について》

  • 有料化については、これまでの審議の中で特に反対の意見はなかったので、有料化は賛成であるとの意見を確認したい。家庭ごみの有料化について、ご異論がないということで判断してよいか。
  • 私個人として有料化はむしろ大賛成だが条件がある。ごみ収集の回数とか、ごみステーションの維持管理のあり方など、もっと市民向けサービスの強化があってしかるべきだ。そうでないと、有料化の意味が希薄になる。
  • 委員会発足のときの市長からの説明や財政課長からの説明にもあったが、市の財政問題についても触れるべきだ。登別市、留萌市でも有料化の理由に加えられていた。
  • 私は、有料化については環境問題を重視して捉えている。資源の少ない国なので、資源物をリサイクルするという観点から有料化の必要性を捉えている。

《実施時期について》

  • 有料化するには、全市民に対する十分な説明が必要である。
  • きめ細かな説明をするとなると、かなりの時間がかかる。答申後1年ほどかける必要があるのではないか。
  • 今年は市民にPRしていく必要があると思う。実施は早くても、来年1月以降となるのでは。
  • (市:有料化実施市の一般的な流れとして、審議会から有料化がのぞましい旨の答申を得た後、3〜4箇月かけて条例案の作成にとりかかり、実施に当たっての細かい部分を決め、議会の議決を得る必要がある。それから、説明会等の開催や袋の作成準備等の作業がある。答申から実施まで、半年から1年以上の期間をかけている。)
  • 名古屋市の環境部に問い合わせてみた。名古屋市は平成12年8月に資源物の品目拡大収集などを実施したが、平成12年4月に条例を決めてからの短い周知期間であったと聞いている。準備や周知期間が長ければいいというものではない。問題は、実施後にいかに手を打っていくかだ。 ただし、名古屋市は、可燃、不燃ごみについては戸別収集であり、排出者がはっきりしている。資源物のみステーション収集だが、保健委員や町内会の役員が見回りをしている。
  • 名古屋市、日立市なども戸別収集であるが、戸別収集のメリットとしては、(1)不法投棄対策となる。(2)野良猫、カラスなどによるごみ散乱被害の対策となる。(3)ごみを出す人が責任を持つことになることなどが考えられる。戸別収集が無理なら、3軒程度をひとまとまりにして収集するというのはどうだろうか。小樽市は、広域処理の焼却場の建設との関係を考慮すると、有料化の時期が建設時期とかけ離れてはいけない。また、減量効果が継続する有料化でなければならない。答申から実施までは議会もあるので1年程度が妥当ではないかと思うが、なるべく早く実施したほうがいい。
  • 小樽市は、資源物分別収集を開始した際、実施までどのくらいの周知期間をおいたのか。
  • (市:全市収集は、平成12年7月から実施しているが、周知期間は3箇月程度である。)

《手数料の金額設定方法について》

  • この「有料化実施市の処理状況」をみてみると有料化を実施している13市は、容量別の指定袋制を用いている。料金についても13市中10市は最大40リットル袋で80円(1リットル当たり2円)となっている。視察に行った登別市も同様である。
  • 各市とも設定している料金に、大きな違いはない。このあたりが妥当な水準ということでしょうか。
  • 個人として、生ごみの減量化について努力しようとする人に対して、何か助成できないか。
  • (市:昨年、段ボール箱を利用した生ごみの堆肥化をしてもらったが、アンケートの結果、好評であり有効な施策と判断した。これから16年度予算案を議会に提出することになるが、生ごみの減量に取り組もうとしている人には、何らかの補助はしていきたいと考えている。)

《減額又は免除について》

  • 留萌市は、減免制度とは違うが、福祉部局で指定ごみ袋を購入し、生活保護世帯に配布している。
  • 減免規定は厳格にすべき問題である。生活保護制度は法的に最低生活費を算出しており、世帯のごみ処理費は最低限度の生活費に入っているのではないか。減免をするとすれば、減量に努める人とそうでない人との不公平感をなくすという有料化の意味合いが薄れるのではないか。
  • ごみは生活の根幹として考え、生活弱者へのフィードバックは福祉で考えるべき問題だ。ただ、不法投棄されたごみについてだが、今まで個人的に散歩の途中などにごみ拾いをして自分のごみとして出している人もいると思うが、有料化後はどうするのかぜひ考えてほしい。ボランティアでごみ清掃をしている人は多くいるが、その人達のためにも無料のボランティア用ごみ袋をつくるなど何らかの施策を考えるべきだ。
    室蘭市で実施している転入者に対する袋の配布は良い施策だと思う。市内には生活保護を受けている人のほかにも、最低限の生活費で生活をしている人がたくさんいる。それらへの対応なくして、生活保護世帯だけの対応はないと思う。
  • 生活保護受給者等、低所得者には配慮するとしても収集の段階では他の世帯と色別にするなどの区別はしないほうがいい。ボランティア団体については専用袋を配布する必要がある。
  • 生活保護世帯については、留萌市のように減免扱いとはしていないが、福祉部でごみ袋を購入し生活保護世帯に渡す方法もよいと思う。

《収集する資源物の拡大について》

  • 函館では、市で新聞、雑誌、段ボールを回収していないのはなぜか。
  • (市:集団資源回収で回収する品目としているためである。)
  • 前回の審議会で話のあった、町会毎の集団資源回収の取り組み状況について、何か調べているのか。
  • (市:平成14年7月のアンケート調査によると、市内全町会のうち約75%が集団資源回収に参加している。ただし、町会役員の高齢化などにより、町会役員による分別や収集が困難になってきており、業者に頼んでの戸別収集やゴミステーションを利用した回収方法が多くなっているようである。)
  • 町会ごとの戸別収集と拠点収集の比率等はどうなっているのか。
  • アンケート結果の内容を整理し、次回に示したい。
  • 集団資源回収に約25%が参加していないということか。簡易な収集方法であれば、もっとできるのでは。資源回収を実施している町会でも、一部の町会では市からの奨励金が有効に活かされていないという話を聞くが、そのあたりの問題も解消する必要がある。
  • 役員にまかせきりになっている町会もある。そういうことを考えると、有料化は、資源回収に町会がどう協力していくべきか、また奨励金の扱いについてどうあるべきかについて話し合う良い機会になると思う。

《市民サービスの向上施策について》

  • 前回の審議会で、小樽市のホームページに資源物や不用家具などの交換(再生利用)の情報を載せたらとの意見があったが、不用家具などの情報更新に手間などがかかるという問題(ハードル)があるらしい。
  • 不用家具などを直接管理するより、ネット上の管理の方がはるかに楽である。 また、ホームページの更新については、それほど手間のかかる作業ではない。
  • 子供のスキー等はすぐに使えなくなってしまうので、うまく交換できないかと思っていた。なかなか必要とする人との情報の交換が得られず、困ったことがある。
  • 新聞折り込みでも、不用品交換の情報が入っている。
  • ある家具業者では、不用家具を売るなど独自のリサイクルルートを確立している。市の遊休地や学校を利用するなどして、1日でも早く(リサイクルプラザが出来る前に)再生利用施策を実施してほしい。
  • ごみの有料化により小樽市の財政状況が好転するわけではないと思うので、(有料化を待たずに)大型ステーション(資源物回収用)の設置等、再生利用の施策を打ってほしい。
  • お年寄りや子供にも親しめるキャッチフレーズを掲げてごみの減量化等について内外にアピールしていくべきではないか。
  • 美観を損なわず、町並みをきれいにするようなごみ出しの方法を考えるべきではないか。ごみステーションを廃止し、ネットをかける方法に代えていくべきだ。そうすれば、収集後は(ネットを片付けた後は)きれいな町並みになる。

《全体を通じての意見》

  • 第1回の審議会から話しがあったが、小樽市の資源物の分別方法を分かりやすく説明した配布物が必要である。
  • ボランティアのごみ収集であるが、朝の散歩中にごみを拾っている人や、少しずつごみを拾ってくれている人もいるので、その人達のために何か施策を考えるべきだ。また、資源物の集積所みたいなものを設ける検討も必要では。
  • 祝日が増えているので、休日収集は必要だと考える。手数料は従量制(容積制)がいいと思う。
  • 月曜日に祝日が多くなっているので、祝日の収集が必要である。
  • 収集回数を多くする必要があるのでは。ライフスタイルの変化により、収集時間までにごみ出しが間に合わない場合もあるのではないか。
  • 資源物収集の対象品目拡大は、道内と道外では運送費等も違うことから、リサイクル処理のコストを考えながら実施すべきだ。
  • ごみ袋の種類は出す人の多様性に合わせて多くすべきだ。函館市は5種類である。
  • 生ごみは、何日も家に置けないので、小さい袋が便利。ごみ袋については細かく種類を作るべきだ。
  • 今までの審議内容についてまとめたもの、答申のたたき台的なものを作ってほしい。
  • 今までの審議内容に基づき、答申の原案を作ろうと考えている。4人くらいの委員でたたき台の作成作業を行いたい。会長、副会長のほかに2人程度の委員に作業をお願いしたい。委員には会長が個別にお願いするということでよいか。
  • 異議なし

お問い合わせ

生活環境部 管理課
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TEL:0134-32-4111内線321・464
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