公開日 2020年12月04日
更新日 2020年12月04日
定住自立圏構想とは
人口減少、少子高齢化が進展する中、地方の生活基盤が衰退し、このままでは単独の市町村だけでフルセットの行政サービスを提供することが困難になってくることが懸念されます。
このため、医療・福祉・教育など住民の生活環境が密接に関係している地域を一つの圏域ととらえ、その圏域の核となる中心市は、圏域全体の暮らしに必要な都市機能を集約的に整備し、近隣の市町村は農林水産業などの資源や豊かな自然環境を提供するなど、お互いの役割分担と連携・交流の下、「集約とネットワーク」の考え方により、地域の活性化を図ることが求められます。
定住自立圏構想とは、都市機能を有する市と近接する近隣市町村とが相互に連携し、役割を分担しながら暮らしに必要な機能を確保していくための広域行政の取組です。
定住自立圏共生ビジョン
定住自立圏共生ビジョンとは、自立のための経済基盤を培い、地域の活性化を図るという観点から、圏域の将来像を提示するものであり、将来像の実現に向けた具体的な取組が記載されています。
当市は、中心市として、地域の関係者で構成される懇談会の提言や、北後志の5町村との協議を経て、平成22年度に平成22年度から平成26年度までをその期間とする「第1次北しりべし定住自立圏共生ビジョン」を策定しました。
また、平成27年度には、平成27年度から平成31年度までの5年間を新たな期間とする「第2次北しりべし定住自立圏共生ビジョン」を策定しました。さらに、平成28年度には、人口等の目標や成果指標の設定など、「第2次北しりべし定住自立圏共生ビジョン」の一部改正を行いました。
第2次北しりべし定住自立圏共生ビジョンの期間が令和元年度末で終了するため、令和2年度から令和6年度までの5年間を新たな期間とする「第3次北しりべし定住自立圏共生ビジョン」を策定しました。
(最新の北しりべし定住自立圏共生ビジョンはこちら)
連携する市町村
当市では、定住自立圏の形成に向けて、通勤・通学の状況など、住民の生活実態を考慮し、小樽市、積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村の6市町村で連携して取り組んでいます。
※当該6市町村は北しりべし廃棄物処理広域連合を構成し、平成14年度からごみの共同処理に取り組んでいます。
北しりべし定住自立圏域の形成
(1)中心市宣言
中心市の要件を満たしている市が周辺の市町村と地域全体における人口定住と経済の自立ために、圏域として必要な生活機能の確保に関して中心的な役割を担う意思を有することを明らかにするもので、当市は、平成21年9月15日に中心市宣言を行いました。
(2)定住自立圏形成協定
中心市宣言を行った市と近隣市町村とがそれぞれ1対1で締結する協定です。
協定書の内容は、「集約とネットワーク」の考え方を基本に、ア生活機能の強化、イ結びつきやネットワークの強化、ウ圏域マネジメント能力の強化、の三つの視点から、住みやすく魅力がある圏域を創造するための取り組みを記載することとしています。
小樽市と積丹町、古平町、仁木町、余市町および赤井川村は、平成22年3月の各市町村議会に定住自立圏形成協定の締結に関する議案を上程し、すべての議会で原案どおり議決されました。
これを受けて、同年4月1日に小樽市役所において「北しりべし定住自立圏形成協定合同調印式」を開催し、6市町村がそろって協定を締結しました。
小樽市が各町村と締結した「定住自立圏の形成に関する協定書」は、次のとおりです。
(3)定住自立圏形成協定の一部変更協定
平成27年度からの第2次共生ビジョンの策定に先立ち、具体的な取組内容の見直しや新たな取組を追加するため、平成27年3月25日に小樽市役所において「北しりべし定住自立圏形成協定一部変更協定合同調印式」を開催し、協定の一部変更協定を締結しました。
小樽市が各町村と締結した「定住自立圏の形成に関する協定の一部を変更する協定書」は、次のとおりです。