市長記者会見記録令和2年3月12日(新型コロナウイルスに関連した患者の発生)

公開日 2020年03月12日

更新日 2021年02月05日

下記のとおり、市長から発表がありました(午後5時00分~)

(総務部長)

それではこれより緊急記者会見を開催します。それでは、市長よりお願いいたします。

 

(市長)

本日は急なご連絡にもかかわらずお集まりいただきありがとうございます。

本市において新型コロナウイルス感染者の発生が確認されましたので報告します。お手元の説明資料に基づいて説明します。本日3月12日(木)、本市を含む後志管内で初となる感染者が市内で確認されました。当該患者は3月9日(月)に小樽市内の医療機関から小樽市保健所へ新型コロナウイルス感染症の疑いがあるとの相談があり、北海道立衛生研究所で病原体検査を実施したところ、本日3月12日(木)陽性と判明し、現在、小樽市立病院の一切外部に汚染する恐れのない感染病床に入院しています。詳細は現在調査中ですが、感染拡大の防止に向け、必要な情報について、患者の人権や個人情報の保護に留意しつつ、判明次第お知らせします。

当該患者の概要は、道内119例目の症例で、年代は50歳代、性別は男性です。居住地は小樽市内、勤務先及び職業は「小樽市が所有している小樽市民センターにテナントとして事務所を構えている団体の職員」で、国籍は日本、海外への渡航歴は「なし」ということです。

患者確定までの経過は、2月29日(土)37.5℃の発熱がありました。3月2日(月)熱が下がらず、関節痛、倦怠感があり、市内の医療機関(資料では医療機関Aと表示)を受診、自宅療養で様子を見ていましたが、3月5日(木)倦怠感が継続していたため、再度、同院を受診しました。3月9日(月)、小樽市保健所に相談があり、帰国者・接触者外来を受診しました。本日3月12日(木)北海道立衛生研究所から病原体検査の結果について連絡があり、陽性を確認しました。

当該患者は、2月25日(火)に、現在、いわゆるクラスター(感染者集団)発生の可能性があると言われている札幌市中央区のライブバーに訪れていたことが判明しています。このことも含めて、その他の行動歴や濃厚接触者等は、現在、調査を進めているところです。患者本人の病状は軽症で、倦怠感やせきはあるということですが、発熱はなく軽症と伺っています。

なお、勤務先の団体が入居している小樽市民センターは、現在、閉鎖し、今後消毒等の必要な措置をとっていくことになります。

皆様にお願いですが、今後の情報収集等は、個人情報の保護等のため、本人・ご家族等が特定されることのないよう特段のご配慮をお願いします。

また、この会見終了後、ただちに、ここ、市長応接室で私を本部長とした「新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置し、今でき得る拡大防止策を各部署に指示していきたいと考えています。

私からは以上です。

報道機関から次のような質疑がありました

(総務部長)

ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

 

(UHB)

小樽市民センターにテナントとして事務所を構えている職員とのことですが、最終勤務日を教えてください。

 

(保健所次長)

3月9日というところまで確認しています。

 

(UHB)

2月29日から発熱が続いていたとのことですが、発熱が確認されたまま勤務をしていたということですか。

 

(副市長)

毎日出勤していたわけではありません。

 

(保健所次長)

事務連絡等の関係で顔を出していた程度です。

 

(朝日新聞)

この50代男性の感染者は、これまで報道のあったライブバー「シング・シング・シング」の濃厚接触者と理解してよいですか。

 

(保健所長)

利用していました。利用した日は早いですが(2月)25日ということで、従業員の方と接触しているというのは確認済みです。

 

(朝日新聞)

2月25日に本人が行っているのですね。従業員というのは、「女性店員と接触」と理解してよいですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(朝日新聞)

これ1回きりですか。

 

(保健所長)

今確認しているのは1回きりです。

 

(NHK)

従業員と接触したということですが、何例目の方(感染者)と接触していますか。

 

(保健所長)

1例目の方は(2月)20日前後からお休みになっていますので、接触の可能性があったのは2例目、3例目の人だと思います。

 

(読売新聞)

2月25日に訪れたのは、この男性が一人で訪れたのですか。それとも一緒の方はいたのですか。

 

(保健所長)

関係者とその同行者がいたと聞いています。

 

(読売新聞)

同行者の人数は分かりますか。

 

(保健所長)

2名です。

 

(読売新聞)

ご家族ですか。

 

(保健所長)

詳しい関係は調査中ですが、家族ではありません。

 

(北海道新聞)

客として、そのライブバーに行って、同行していた人が2名ということですね。その2名は小樽の方ですか。

 

(保健所長)

いえ、違います。

 

(北海道新聞)

どこの居住地の方ですか。

 

(保健所長)

小樽市以外ですが、そこまで申し上げていいか私では判断できません。まだ、本人にも伝わっていませんし。

 

(NHK)

団体職員とは、市の職員ですか。

 

(市長)

市の職員ではありません。市民センターにいくつかテナントが入っているのですが、その中の一つの職員です。

 

(NHK)

(市と)どういった関係なのですか。

 

(市長)

テナントです。市としての関係はありません。

 

(読売新聞)

利用者と接触するような方なのでしょうか。細かく言えないにしてもその辺は。

(NHK)

どういう団体の職員なのかは教えていただきたいです。

 

(副市長)

少なくとも、そこ(市民センター)の指定管理者ではありません。利用者と接触するかということについては、出入りのときにあるかもしれませんが、それ以外利用者と関係する団体ではありません。

 

(読売新聞)

密接に近場で対応するようなことはありますか。

 

(副市長)

それはありません。

 

(読売新聞)

お仕事の種類は言えますか。例えば設備管理している方、だとか。

 

(副市長)

市民センターの管理運営に関わる職員ではありません。

 

(読売新聞)

指定管理者ではないということですね。

 

(副市長)

指定管理者でもないし、業務として、市民センターの管理運営に関わることはありません。

 

(NHK)

その中で、どういったことをされている方なのかというのは(言えないのですか)。

 

(市長)

テナントの数が限られていますので、そこまでお話してしまいますと、個人が特定できる可能性がありますので、そこは控えさせていただきます。

 

(共同通信)

先ほど、一緒にライブバーを訪れた方が他に2人いるということでしたが、この2人は過去に今のところ他で発表している感染が確認された方ではないということですか。

 

(保健所長)

はい、違います。

 

(北海道新聞)

その2人は検査をしている状況ですか。

 

(保健所長)

1名は検査をしていると伺っています。

 

(北海道新聞)

おおよその地方だけでも分かりますか。

 

(保健所長)

道東の方です。

 

(北海道新聞)

1名ですか。

 

(市長)

2名です。

 

(保健所長)

2名とも道東ですが、場所は違います。

 

(HBC)

市民センターを消毒する日時はいつですか。

 

(市長)

これから決めます。できるだけ早いタイミングで消毒に入りたいと思っています。

 

(HBC)

まだいつやるというのは決まっていないということですか。

 

(市長)

はい、まだです。

 

(読売新聞)

センター閉鎖は本日(3月12日)ですか。

 

(市長)

本日(3月12日)です。

 

(読売新聞)

配布資料には「ライブバーなどの」と書いてありますが、これは他にはどんなところを含んでいるのですか。

 

(保健所長)

他には宿泊をされていますので。

 

(読売新聞)

札幌ですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(読売新聞)

宿泊施設ですね。

 

(社名聞き取れず)

今、確認している・把握している範囲で結構ですが、この方の濃厚接触者の数はどれくらい程度把握していますか。

 

(市長)

まだ数までは把握できていません。現在調査中ということです。

 

(UHB)

札幌市内で宿泊したとお聞きしたのですが、宿泊はいつしているのですか。

 

(保健所長)

今確認できるのは2月25日だけです。

 

(UHB)

では、ライブバーを訪れた日に宿泊ということですね。

 

(保健所長)

はい。

 

(北海道新聞)

何人で宿泊したのですか。

 

(保健所長)

そこまでは確認していません。

 

(朝日新聞)

男性の2月29日の発熱から3月9日までの経緯が(配布資料に)ありますが、ご本人が会社に出社した日を特定できますか。

 

(保健所次長)

3月3日、6日、9日に職場の方に顔を出していると確認しています。

 

(朝日新聞)

本人が医療機関を受けたのは3月2日で、自宅療養していて6日に会社に顔を出して、結局、検体は保健所で取るのですか。

 

(保健所長)

いいえ。指定医療機関の接触者外来です。

 

(読売新聞)

市民センターのテナント団体について、各報道機関、特定して当事者に害の及ぶ発想はまったくないので、どんな団体があるのか、そこは示してほしい。別に具体的に名前を挙げるのではないですが、公共施設を使っているのがどこかは明らかにしてほしい。後で資料でかまいません。各社へ。

 

(市長)

一つ例示すると業界団体の組合や、国際交流団体の事務局、職域の組合などが入っています。

 

(北海道新聞)

現在、公共施設、社会教育施設が19日まで閉鎖中ですが、この対応に関して、延長ですとか検討していますか。

 

(市長)

市の公共施設ということですか。

 

(北海道新聞)

図書館や博物館などです。

 

(市長)

その対応については、今後、国または道がどういった対応をするか、見極めながら判断したいと思っています。

 

(読売新聞)

この件に直結はしませんが、本日WHOがパンデミックという状況認識を示したので、この機会に市長のその…それイコール何か進展はないのかもしれませんが、世界の認識が変わったということもありますので、ご感想や受け止めを一言お願いします。

 

(市長)

そういった発表がされたことは大変重く受け止めています。現在も国内・道内でも連日感染者が確認されているわけですし、私はこれからも市民の不安解消にいろいろな形で答えなければならないと思っていますので、緊張感を持って対策を講じていきたいと思っています。

 

(北海道新聞)

この報道が出て多くの市民が不安になり、医療機関を受診しに行くと思いますが、現在、市内には計6床がありますが、今後、医療機関に協力を要請して受け入れ態勢を強化していくといった検討はするのですか。

 

(市長)

これからの状況を見なければいけませんが、必要に応じて、対応が必要になってくれば協力を要請していかなければいけないと思っています。

 

(北海道新聞)

ライブバーに同行した2人の方は濃厚接触者であるのかどうか今一度確認したい。

 

(保健所長)

濃厚接触者…それは誰とですか。

 

(市長)

ライブバーに一緒に行った人と、ということですか。

 

(北海道新聞)

はい。

 

(保健所長)

そこまでの人間関係は分かりませんが、3時間くらい同じ場所に、狭い店内にいたわけですから、それだけで十分濃厚接触だと言えます。

 

(北海道新聞)

その50代の男性は肺炎を発症しているということですか。

 

(保健所長)

発症はしていません。

 

(NHK)

ライブバーの中に3時間程度一緒にいたということですが、滞在時間としては3時間程度というふうに市は把握していますか。

 

(保健所長)

そう認識しています。

 

(朝日新聞)

軽症ということですが、会話は可能なのでしょうか。

 

(市長)

会話は可能です。

 

(朝日新聞)

人工呼吸器はつけていますか。

 

(市長)

つけていません。

 

(朝日新聞)

酸素吸入器もつけていないですか。

 

(市長)

つけていません。

 

(HBC)

小樽はこれまで感染者がいなかったということで、今、来る人が減っていますが、観光への影響はどのように考えていますか。

 

(市長)

詳しいデータはありませんが、いろいろな団体に確認しています。特に観光客向けの土産店、飲食店、ホテルでは売り上げ・客数が大きく減少しておりますので、かなり業況が悪化しているのではないかと感じています。小樽は中小企業・小規模事業者が大半ですから、これからも小樽経済や雇用に与える影響は懸念しています。

 

(北海道新聞)

先ほどの病院の病床に関連して、病床や室を増やす意味での協力要請という認識でよいですか。

 

(市長)

それも含めた広い意味で協力要請していかなければいけないと思っています。

 

(保健所長)

市長を中心に、近々会議と言いますか、市長から各業界に要請をするという場面も考えています。

 

(北海道新聞)

検査は現在、保健所でも今日からできるようになって、保健所以外でも検査できるような体制というのは考えていますか。

 

(保健所長)

保健所以外というのは。

 

(北海道新聞)

市内の医療機関です。

 

(保健所長)

市内では無理です。機械はありますが、検査用にセットアップしていますから、それをコロナ用にするというのはちょっと難しい。今やっている検査をやめなければいけない。

 

(北海道新聞)

今後も保健所だけ…

 

(保健所長)

新たに機械を購入すればいいのですが。

 

(読売新聞)

今日から保健所で検査可能という話がありましたが、現時点でどのくらいの検体数が今調査中なのですか。

 

(市長)

保健所でということですか。

 

(読売新聞)

保健所および道ですか。

 

(保健所長)

2件です。今日の晩はもう終わりましたが、明日また、今日調査して検査が必要な検体が2件ほどあります。

 

(読売新聞)

その結果はいつ頃出ますか。

 

(保健所長)

明日の午前中くらいには出ます。

 

(読売新聞)

今日の発表の件とは関係ない方になりますか。

 

(保健所長)

はい、関係ない方です。これからそういう検査はずいぶん増えてくると思います。

 

(読売新聞)

現在の病床数はいくつですか。

 

(保健所長)

感染症病床が2床。同じ陰圧の機能がある結核病床が4床。その6床です。

 

(読売新聞)

今1人いるから残りは今5床ですか。

 

(保健所長)

検査中の方も入院することがあり、必ずしも患者ばかりではありませんので。残っている病床数は、今は分かりません。

 

(HBC)

今回3人でライブバーに行っていたということだったのですが、宿泊施設への移動方法というのはJRですか。

 

(保健所長)

どこからどこへ移動したかは、本人かなりお忙しい方のようで、道内いろいろなところに行っているとのこと。小樽から札幌ばかりではないので、今はまだそこまで聞き取れていない。

 

(HBC)

車を利用したか、JRで移動したかというのも分からないのですか。

 

(保健所長)

それもちょっとまだ分かっていません。

 

(UHB)

3月2日に医療機関Aを受診しているということですが、その時には新型コロナウイルスの感染はまったく疑われなかったということですか。

 

(保健所長)

そういうことになります。

 

(UHB)

風邪とかですか。

 

(保健所長)

症状が軽かったということです。

 

(UHB)

お医者さんは風邪と診断されたということですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(朝日新聞)

男性がライブバーに行って、先ほど女性の従業員と接触、濃厚接触をしたというふうに…

 

(保健所長)

濃厚かどうかは…

 

(朝日新聞)

(女性従業員)と接触をした

 

(保健所長)

狭い空間で長時間一緒にいたということです。

 

(朝日新聞)

その狭い空間に一緒にいたときのライブバーにいた女性の店員は2人ですか。

 

(保健所長)

こちらで把握しているのは2人ですが、それ以外に別な感染していない店員がいたかもしれない。それについては把握していない。発症した2人の方と(2月)25日に接触している可能性が高いです。

 

(読売新聞)

ライブバーと宿泊施設以外に把握している立ち寄り先は、職場以外でどんなところがありますか。

 

(市長)

今朝午前中に陽性が判明してから、この時間までになかなか詳しいところまで調べ切れていませんので、今の質問にはお答えできないのですが。まだ調べが至っておりませんので、申し訳ございません。

 

(HTB)

クラスターが確認された北見の展示場やさっぽろ雪祭りには行っていたかどうかについてはいかがですか。

 

(保健所長)

それについては現在のところまだ調査中です。

 

(HTB)

悪化する可能性がある既往症を持っているのかどうかは(どうですか)。

 

(保健所長)

特にないと思っています。把握していません。

 

(北海道新聞)

同居の家族はいるのかいないのか、何人なのかというのはどうでしょうか。

 

(保健所長)

奥さんがいらっしゃいます。

 

(北海道新聞)

2人暮らしですか。

 

(保健所長)

二世帯住宅で、2人暮らしプラスご両親ということです。

 

(北海道新聞)

奥様と2人で暮らしていて、親御さんが…

 

(保健所長)

住宅の構造が二世帯で、ただ二世帯でも通行ができる、人が行き来できるような仕組みになっていると聞いています。

 

(北海道新聞)

それはその男性の両親ですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(北海道新聞)

義理ではなく実の両親ですか。

 

(保健所長)

はい。

 

(北海道新聞)

これらの方の検査の必要性というか、検査はしているのでしょうか。

 

(保健所長)

これから検査するかどうか慎重に考えたいと思っています。

 

(NHK)

この方は3月2日と5日に医療機関Aを受診して、市内の医療機関ということで、今、陽性と判明した後、入院された場所も同じ場所になりますか。

 

(保健所長)

いえ、入院しているのは感染症指定医療機関である市立病院です。

 

(HTB)

最初に診断したときは風邪と診断されたということですが、そのときにはすでに「シング・シング・シング」で感染者が出ていたかと思うのですが、時系列的には。(今回の感染者は)濃厚接触者としては挙がっていなかったという認識を持っていいのでしょうか。

 

(保健所長)

札幌市で調査していたと思うが、そのときに札幌市で要健康観察者としてこちらの方には情報は来ていません。その時点では「シング・シング・シング」でそういうことが起こっている(クラスターが発生している)ことは、まだ一般に知られてないということです。

 

(北海道新聞)

札幌から情報は来ていなかったということですか。

 

(保健所長)

札幌市が「シング・シング・シング」の発表したのはいつですか。

 

(HTB)

最初に感染者が判明したのはおそらく2月29日。その次は3月3日。

 

(保健所長)

それよりも以前、まだ3月2日ですので、札幌市がまだ関知できていなかった時期だと思います。

 

(共同通信)

要健康観察者という連絡がきたのはいつですか。

 

(保健所長)

きていません。

 

(北海道新聞)

市民への呼びかけを一言いただきたい。

 

(市長)

市内で、後志管内で初めての感染者で、市民の皆さんも不安に感じていると思いますので、積極的に情報の収集に努めながら、感染の拡大防止にしっかり取り組んでいきたいと思いますし、市民の皆さんには改めて予防の徹底をお願いしたいと思っています。

 

(総務部長)

他はございますか。ないようであれば、以上を持ちまして本日の記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

 

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