公開日 2020年03月25日
更新日 2021年02月05日
下記のとおり、市長から発表がありました(午後4時30分~)
(総務部長)
これより緊急記者会見を開催します。それでは、市長よりお願いいたします。
(市長)
急遽お集まりいただきまして、ありがとうございます。
本市におきまして、昨日3月24日、本市4例目となる新型コロナウイルス感染者の発生が確認されましたので、ご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。お手元の資料に基づきまして、ご説明をさせていただきますが、本件については患者ご本人の希望もありまして、お知らせできる内容が限られてしまいますことをあらかじめご容赦いただきたいと思います。
患者の概要でありますが、道内で164例目の症例で、年代は40歳代、性別は男性で、居住地は茨城県、職業は会社員、国籍は日本、海外への渡航歴は無しということです。この患者の症状・経過につきましては、資料にありますとおり、3月21日土曜日、岩手県内に滞在中、倦怠感を自覚していたとのことです。その後3月23日月曜日、岩手県内から飛行機・JRを利用して小樽に移動。小樽到着後、咳の症状が現れまして、同日のうちに医療機関Aを受診しました。その際、胸部レントゲンで肺炎の所見があったことから、帰国者・接触者外来を受診され、検体を採取。この日、そのまま、管内の指定医療機関に入院をされております。翌3月24日火曜日、市の保健所におきまして、新型コロナウイルスの検査を実施したところ、陽性と判明したものであります。患者本人の症状としては、発熱はなく、咳の症状はあるものの、会話は可能であるとのことであります。行動履歴ですとか濃厚接触者などにつきましては、現在調査中です。
皆さまに改めてのお願いでございますが、今後の情報の収集等につきましては、個人情報の保護等のため、本人・ご家族等が特定されることのないよう特段のご配慮をお願いいたします。
私からは以上です。
報道機関から次のような質疑がありました
(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。
(北海道新聞)
この男性は小樽にどういった理由で訪れたのでしょうか。
(市長)
仕事の都合で来られたと伺っています。
(朝日新聞)
出張と言ってよろしいでしょうか。
(市長)
会社員であって小樽に仕事で来られたということですから、出張ということになると思います。
(北海道新聞)
もともと岩手県が本拠地といいますか働いている場所で、出張で小樽に来たということですか。
(市長)
居住地は茨城県で、今回岩手県から入って来られたということで、岩手県にどのくらい居たかは分かっていないです。
(保健所長)
本人の希望もあって詳しいことは申し上げられないですが、岩手県の他にも東京都ですとか、本州のいくつかの地域にもいらっしゃっています。
(NHK)
発症した後に飛行機やJRを乗り継いで来たということですが、いわゆる感染拡大クラスターになり得るかどうかの認識を教えていただきたいです。
(保健所長)
飛行機については便が特定されていますので、航空会社に連絡をしたうえで、その後の対応については航空会社の判断になると思います。JRについては便も多く、特定できないということで、この方が利用されたということについては連絡しております。ただそれがクラスターになるかどうかはなんとも言えませんが、可能性は少ないのではないかと思います。咳の症状がなかったですから。
(NHK)
飛沫だったり、接触感染の可能性は…
(保健所長)
飛沫菌の感染は無かったと思います。
(朝日新聞)
岩手県から道内の千歳なのか、丘珠なのか、あるいは函館なのか、その辺の経路を教えていただけますか。
(保健所長)
花巻から千歳です。
(朝日新聞)
千歳からはJRで小樽に、ということですね。
(保健所長)
はい。
(北海道新聞)
一人で来たということになりますか。
(保健所長)
はい。一人です。
(北海道新聞)
医療機関Aというのは普通の開業医ですか。その医師の勧めで帰国者・接触者外来を受診したということですか。
(保健所長)
通常の流れで、クリニックを受診しますとその後に接触者相談センター、保健所に連絡が来ます。それから接触者外来である市立病院に連絡をして、そこで受診してもらうということになります。
(北海道新聞)
今回はそのような流れですか。
(保健所長)
そうです。一般的な流れです。
(読売新聞)
仕事で来て、どんな人数、あるいはどんな方との接触があったかを教えていただけますか。
(保健所長)
接触はほとんどありません。着いてから体調が悪いので、病院を受診してそれからは今までの経過に至っていますので、市内に入ってからはごく一部の方の接触しか、緊密な関係のある方との接触以外はありません。
(読売新聞)
宿泊先には一応足を運んでいるんですか。
(保健所長)
宿泊はしていません。
(読売新聞)
宿泊はしていないですが、普通は荷物を置くなどすると思いますが。
(保健所長)
そこまでは確認していません。
(北海道新聞)
先ほど、ごく一部の方ということでしたが、これは道外の方なので観光地の風評なども気になりますが、そういったところに立ち寄られたという状況などは分かりますか。
(保健所長)
先ほど申し上げましたように、こちらに着いてからは、ほぼまっすぐ医療機関に受診されて、それから検査して入院ということになりますので、どこも立ち寄っているところは無いと思います。
(北海道新聞)
入院先なんですが、管内ということですが、小樽市ではないということでしょうか。
(保健所長)
はい。
(北海道新聞)
それはどこなのか…
(保健所長)
感染症指定医療機関です。これは小樽市立病院と倶知安厚生病院しかありません。
(北海道新聞)
倶知安に入院したのはどういった理由でしょうか。
(保健所長)
こちらが満床だったためです。
(北海道新聞)
その際は救急車で…
(保健所長)
いえ、保健所の車です。
(北海道新聞)
肺炎の症状などは23日に所見があったのみですか?24日、25日には肺炎の症状はないですか?
(保健所長)
まだあります。
(読売新聞)
ちなみに居住地が茨城ということで、勤務先は茨城ですか?
(保健所長)
本拠地は茨城のようです。
(読売新聞)
全国を歩くようなお仕事で、例えば細かいことですけれども、いつから出発されているのですか?
(保健所長)
いつからとおっしゃいますと?
(市長)
茨城をいつ出たかという話ですか?
(保健所長)
その辺は申し上げられないです。
(読売新聞)
岩手の前に立ち寄ったところは、どこと言いましたか?
(保健所長)
東京都に立ち寄っていました。
(読売新聞)
東京都に立ち寄って、次が岩手ですか?
(保健所長)
はい。
(読売新聞)
言える範囲でいいのですが、どんな系統の仕事だったのですか?
(保健所長)
それは本人の希望により申し上げられないです。
(読売新聞)
いつも聞きますが、多くの人に接する仕事ではないのですね。
(市長)
お答えは難しいです。
(副市長)
本人が非公表にしていただきたいということですので。
(読売新聞)
住民の安心の観点から、やはり表現できることがあれば聞きたいです。
(副市長)
小樽に来てからは、先程保健所長が話したとおり、いろいろな住民の方と会うわけではありませんでした。
(読売新聞)
東京、岩手と歩いていらっしゃるので…
(保健所長)
この辺は、仕事というよりも知人の方と会っていた、もしくは、会社の関係の方と会っていたということで、その辺については調査しています。仕事の上で、一般の人と会っていたということは聞いていません。
(HTB)
今回小樽市内で発生したというよりも、岩手から、他県から持ち込まれたという言い方はおかしいかもしれないですが、そういった状況を踏まえて、改めて市長として受け止めはどう考えていますか?
(市長)
3例目のときも話しましたが、引き続き、緊張感を持って感染拡大の防止には万全を期していきたい、その思いです。もちろん市民の皆さんには、改めてあらゆる手段を使って予防の徹底、こういったものも伝えていきたいと思っています。
(読売新聞)
22日の2人出た時の続きですが、3例目の方についてはまだ出たばかりで詳しいことは説明できないと言っていましたが、その後、分かったことで出せる範囲の情報を出していただきたいです。
(保健所長)
3例目の方については2例目の方の奥さん、ご夫婦ということで、立ち寄り先などを市内詳細に調査しました。感染者、濃厚接触者についてはウイルスの検査をいたしましたが、皆さんマイナス(陰性)で、特にクラスターなどの発生の心配はないと考えています。
(読売新聞)
ちなみに、何人くらい調べているんですか。
(保健所長)
検査したのは2人です。あと健康観察者が5人くらいです。
(読売新聞)
札幌のライブバーは結局関係なかったということですか。
(保健所長)
はい、ありません。
(朝日新聞)
奥様の勤め先は小樽市内だったんでしょうか。
(保健所長)
はい、市内です。
(北海道新聞)
4例目の男性の話に戻るんですが、2週間くらい前にここで感染したであろうという、感染源の見当はついているんでしょうか。
(保健所長)
それは全く。聞き取った範囲内では難しいと思います。
(北海道新聞)
症状が一番最初に出たのが21日ですか。
(保健所長)
はい。
(北海道新聞)
倦怠感のみで、発熱とかはあったんでしょうか。
(保健所長)
その辺からですね。
(北海道新聞)
発熱もあったのでしょうか。
(保健所長)
発熱はあまり最初から無かったと思われます。
(北海道新聞)
熱は出ていないと。
(市長)
そうですね。
(北海道新聞)
すると、現時点では市中感染の可能性も捨てきれないと。東京にも立ち寄っているということで、東京も感染源は不明のまま、発生してしまっているというような状況ですけれども、そういった可能性も含めていかかでしょうか。
(保健所長)
これからそれぞれ他県に調査依頼をしますので、その中で何か出てくるかもしれませんけれども。まだ結論を出すのは早いと思います。
(読売新聞)
症状は、倦怠感だけということになるんですけれども、こういうケースもままあるんでしょうか。道内の事例では結構あるんですか。
(保健所長)
今まで、市内で経験した事例では少ないですけれども、中国などでは発熱を伴わないものもあったと報告されています。
(北海道新聞)
今回、市の施設の関連ではないので、4例目が確認されたことによって新たに市で生じる対応は何かありますか。
(市長)
特に考えてはいません。今までやってきたことを着実に進めていく、それだけだと思います。
(北海道新聞)
先ほど他県への調査依頼について、依頼するのは岩手県と茨城県と東京都になるのでしょうか。
(保健所長)
そうですね。
(北海道新聞)
保健所が検査したのは、24日に検査してその日に判明したということですか。
(保健所長)
検体を採取したのが23日で、24日に検査をしました。
(北海道新聞)
24日に検査をして、そのうちに結果が出たということですね。
(保健所長)
はい。
(総務部長)
他はございますか。無いようであれば、以上を持ちまして本日の緊急記者会見を終了させていただきます。
(市長)
今後いろいろなケースが考えられると思うんですけれども、もちろんこれまで通り積極的に感染者が出た場合については情報の提供をさせていただきたいと思っていますが、状況によりましては、今後担当部長による発表なり、軽易なものについて、あるかどうか分かりませんけれども、場合によっては、いわゆる投げ込みといった形をとらせていただくことも考えていきたいと思っていますので、ご理解いただきたいと思っています。私からは以上です。
(総務部長)
それでは、本日の緊急記者会見を終了させていただきます。本日は、ありがとうございました。