公開日 2020年08月19日
更新日 2021年02月05日
【本市では初めて市職員の新型コロナウイルスの感染を確認しました】
当該患者は、20歳代、女性の小樽市立病院、病棟看護師で、現在、市内指定医療機関に入院中、症状は軽症です。
小樽市立病院を利用されている患者さんやご家族の皆さんをはじめ、市民の皆さんには多大なご心配、ご迷惑をお掛けすることとなりましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。
市からのお知らせ
■動画データ:市長記者会見令和2年8月19日(外部サイト:YouTube)
下記のとおり、市長から発表がありました(午後5時00分~)
(総務部長)
ただ今から、緊急記者会見を開催させていただきます。市長、よろしくお願いいたします。
(市長)
新型コロナウイルス感染症の感染者の発生につきまして、緊急の記者会見を開催させていただきます。
昨日、8月18日(火)に、本市におきまして64例目となります、新型コロナウイルス感染症の感染者の発生が確認されましたので、ご報告をさせていただきます。今回は、初めてとなります本市職員の感染確認であること、さらには、市民の皆さんとの接触機会が多い、小樽市立病院に勤務する職員の感染であることから、私から公表をさせていただきます。
まず、市立病院を利用されている患者、そしてご家族の皆さんをはじめ、市民の皆さんには多大なご心配、ご迷惑をおかけすることになりました。このことについて、深くお詫びを申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした。
それでは、資料に沿って説明させていただきます。この患者の概要でありますが、市内では64例目、道内では1646例目の症例で、年代は「20歳代」、性別は「女性」で、国籍は「日本」、居住地は「小樽市」、職業は「医療従事者」と記載していますが、具体的には小樽市立病院の病棟看護師でございます。海外への渡航歴は「なし」ということです。
発症日は、推定ですが8月11日(火)、主な症状として、「倦怠感」、「発熱」、「嗅覚障害」があるということです。陽性の確定日は、昨日8月18日(火)、現在、市内の指定医療機関に入院となっていますが、軽症で、会話は可能ということであります。行動歴、濃厚接触者などについては現在調査を進めているところです。
当該患者の勤務先である小樽市立病院では、院長をトップとした「新型コロナウイルス感染症院内対策会議」におきまして、職員、患者さん等を対象に幅広く検査を実施することとして、本日中に約80件、明日以降も幅広く検査を行うこととしているほか、本日8月19日(水)より、新規患者の受け入れの休止等、緊急対策措置を講じることとしました。市としては、感染の拡大、重症者の発生を最小限に抑えるため、万全を期してまいりたいと考えています。
今後判明した詳細等につきましては、患者の人権や個人情報の保護に留意しつつ、ホームページなどを通じて、お知らせしたいと考えています。
私からは以上です。
報道機関から、下記のような質疑がありました。
(総務部長)
ただいまの説明に関して、ご質問があればお受けしたいと思います。
(北海道新聞)
今の話のなかで、今日80件検査をするということで、これは病院スタッフと患者の内訳はどうなっていますか。
(市長)
内訳はまだ詳細には把握できていませんが、保健所で20件でしたか。
(保健所医療業務担当部長)
約20件の検査を保健所で行いまして、残る約60件の検査を病院の方で行っているところです。
(市長)
そこまでは把握できていますが、スタッフと患者の内訳についてはまだ整理できていません。
(北海道新聞)
市立病院のホームページでも発表されているかと思いますが、今回の医療従事者の看護師さんは、そのまま市立病院に入院していると捉えていいですか。
(市立病院事務部長)
そのとおりです。
(北海道新聞)
病棟看護師さんですが、コロナ病棟ではないですか。
(市立病院事務部長)
今回については、この看護師はコロナ病棟ではありません。
(北海道新聞)
この医療従事者のご家族とか、そちらの方の、病院以外での感染の可能性はどうでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
現在そこは調査を開始したところですので、その調査のなかで次第に明らかになっていくと思います。
(北海道新聞)
行動歴のなかで、たとえば東京とか、感染拡大しているような場所に行ったりですとか、そういうことは今のところ分かっていることはありますか。
(市立病院事務部長)
本人に確認したところ、そのような、道外に出ているという話は聞いていません。
(北海道新聞)
病院の患者の受け入れ一時休止なのですが、これは外来も入院もということですか。
(市立病院事務部長)
そうです。外来も入院も共にです。
(北海道新聞)
確認ですが、ホームページで21日までとなっていますが、この日付で間違いないでしょうか。
(市立病院事務部長)
現在のところ、そのような対応でいかせていただくということです。
(北海道新聞)
更新されるかもしれないということですか。
(市立病院事務部長)
そうです。今後の状況によっては、ということです。
(市長)
検査の数が80、さらに明日以降増えていきますから、この後の状況によってはその期間を変更することは十分考えられると思います。
(北海道新聞)
どれぐらい増えていくのかがポイントだと思うのですが、明日以降の見通しはどうでしょうか。
(保健所医療業務担当部長)
まだ現段階では、はっきりとしたことは申し上げられませんが、病棟の看護師ということですので、その病棟内での広がり、あるいはほかにも接触者等がいたかもしれませんので、ある程度の広がりはある可能性はあると思っています。
(北海道新聞)
症状のなかに、ホームページの方に喉の痛みというものがあって、資料にはないのですが、これはあるということでいいですか。
(市立病院事務部長)
喉の痛みはあったということです。
(小樽ジャーナル)
この方はいつまで勤務していたのでしょうか。
(市立病院事務部長)
8月18日は勤務だったのですが、出勤したときにそういった症状を訴えたので、そのまま検査へ回して、陽性が判明したので、その日の勤務は取りやめになったということです。
(小樽ジャーナル)
8月17日まで勤務していたということでしょうか。
(市立病院事務部長)
17日は休みだったので、勤務は16日までです。
(NHK)
市立病院は、今日の朝からもう新規の外来(の受付)はやめているのでしょうか。午後からでしょうか。
(市立病院事務部長)
基本的に、朝から新規の患者さんについては受け入れを(止めています)。ただ、特殊な場合(どうしても市立病院でしか診れない場合)がありますので、そういう場合を除き、今日からすでに一部お断りしています。
(NHK)
今、80人ぐらい検査中ということでしたが、全体でどれぐらいの規模を検査するのですか。
(保健所医療業務担当部長)
まずは今日中にだいたい80人ぐらいの検査を終えて、そこで万が一陽性の方が出ますと、さらにその接触者の方に検査の対象を広げていくというのがありますので、今のところは何とも申し上げられませんが、もう少し増えていく可能性はあると思っています。
(NHK)
今は病院を閉めていると思いますが、女性がいたところを消毒されたりとかはするのですか。
(市立病院事務部長)
消毒作業を今日から行います。
(NHK)
プラスで女性と関わった方から優先して検査するということですか。
(市立病院事務部長)
今日すでに優先順位を決めて対応しているところです。
(北海道新聞)
これまでコロナに感染された患者さんを担当されたことはないという認識でよろしいですか。
(市立病院事務部長)
よろしいです。
(北海道新聞)
検査をする80件というのは同僚の看護師さんらと、この方が接触・対応していた患者さんも含まれているということですか。
(市立病院事務部長)
そうです。今日は発症した看護師が関わった患者などを優先的に検査していますので、その80人の中にそういう患者も含まれています。
(北海道新聞)
現在、職員の方と入院患者数というのは、市立病院はどれぐらいの人数それぞれなっているか教えてください。
(市立病院事務部長)
職員は全体で、正職員以外も含めて約800人いまして、患者数については今日現在どれぐらいいるかは持ち合わせておりません。
(北海道新聞)
最終勤務日が16日までということで、症状が11日から出始めたということですが、この間に何日ぐらい勤務されているのでしょうか。
(市立病院事務部長)
11日から一週間、2回(8月17日を含む)休みがありますので、実際には11日から5日間勤務しているということになります。
(北海道新聞)
11日から16日までの間に1日休みがあったということですか。
(市立病院事務部長)
そうです。
(北海道新聞)
症状を訴えて検査をしたということですが、検査場所は市立病院ですか。
(市立病院事務部長)
そうです。
(北海道新聞)
11日の発症日から18日まで少し時間があると思うのですが、これほど長くなってしまったのはご自身で自覚症状のようなものがなかったのでしょうか。
(市立病院事務部長)
若干、熱っぽいのはあったようですが、薬を飲んで熱が下がったりということで、それほど大きな症状はなかったということで、大きく嗅覚症状が出てきたのが昨日ということです。
(北海道新聞)
改めて、感染経路は不明ということで、リンクなしといいますか、そういう認識でよろしいですか。
(保健所医療業務担当部長)
今の段階では、この方の、どこから感染したかはわからない状態です。
(北海道新聞)
道外には行っていなかったとおっしゃっていましたが、札幌とかは…
(市立病院事務部長)
聞いたところ、道内で休みの日に遠出をしたというのは聞いています。
(北海道新聞)
何日ごろですか。
(市立病院事務部長)
8月6日から8日にかけて、旅行に出たと聞いています。
(北海道新聞)
どこに行ったかまでは公表していますか。
(市立病院事務部長)
公表は控えさせていただきます。
(北海道新聞)
現時点で80件の検査ということですが、スタッフの方で自宅待機されているような方とか、そういった対応というのは、今、現状どういった状況になっていますか。
(市立病院事務部長)
スタッフについては、特段、今の段階で自宅待機をするようなかたちになっているスタッフはいません。
(北海道新聞)
今回に関しては、検体を採取して検査の方にはかけているけども、そのまま自宅に待機させたりとかという状況では、健康観察をするというかたちではなくて、通常勤務に、皆さん入られているようなことなのでしょうか。
(市立病院事務部長)
基本的にその職員と同じところに勤務していたということがあったので検査している段階ですので、特段、健康観察をしなければならない段階というわけでは、現時点で考えていないところで、通常の勤務となっています。
(北海道新聞)
ちなみに、旅行は何人で行かれたか…
(保健所医療業務担当部長)
この方ともう一人の方の2人だったようです。
(北海道新聞)
それは、ご家族ということですか。
(保健所医療業務担当部長)
そうです。
(北海道新聞)
今回、初めて病院で感染したということで、先日の予算でも病院での発生を防ぎたいということで、予算をつけていたと思いますが、改めてこういう事態になったということで、今後の対策というか、状況ということをどのように考えていますか。
(市長)
先ほど、冒頭にお話しさせていただきましたが、市民の皆さんの生活の安心安全を守っていくためには、とにかく感染者を増やさないということと、今、全国的に重症患者が増えていますから、重症患者を増やさないこと。これを最小限に食いとどめるための努力を、市と保健所と病院と、しっかりと連携しながら、感染の状況を最小限に食い止める。そういったことをやっていきたいと思っておりますので、具体的には、しっかり連携をしながら、協議のなかで対応していきたいと思っています。
やはり、病院という性格上、多くの方が患者さんやスタッフの方と関わっていますので、これで感染者が増えていく可能性はありますので、しっかり緊張感、危機感をもって臨んでいかなければならないなと思っております。
(総務部長)
他にご質問はございませんか。無いようであれば、以上をもちまして、本日の臨時記者会見を終了させていただきます。