市長記者会見記録令和3年5月14日

公開日 2021年05月14日

更新日 2021年05月14日

市からのお知らせ

■動画データ:小樽市長記者会見令和3年5月14日(外部サイト:YouTube)

■会見資料1:新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた市の基本方針[PDF:111KB]

■会見資料2:市有施設の休館等について[PDF:166KB]

■会見資料3:行事の休止等について[PDF:180KB]

下記のとおり、市長から発表がありました(午後5時〜)

(総務部長)
 定刻となりましたので、市長臨時記者会見を始めさせていただきます。それでは、本日の会見項目である、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う本市の今後の対応について、市長から説明申し上げます。市長、よろしくお願いします。

(市長)
 昨日に引き続き、連日の記者会見となりますが、よろしくお願いいたします。本日は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う本市の今後の対応について、お知らせしたいと思います。
 当初、本日開催が予定されていた北海道の対策本部会議での決定を踏まえ、本市の対応をお知らせすることで考えていたところですが、ご承知のとおり、本日、国が北海道を急きょ緊急事態措置の適用対象とする決定を行いました。このことから、北海道からは、今後の動きがまだ示されていない状況です。一方、本市の感染状況は、本日現在で、公表ベースとなりますが、1週間当たりの新規感染者数は97人に上っており、人口10万人当たりに換算しますと、83.2人と、北海道が示すステージ5の基準25人を大きく超過している状況です。このような本市の感染拡大傾向を踏まえますと、一刻も早く市として執り得る措置を講じる必要があるという考えから、北海道からの要請に先んじた形にはなりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた基本方針を決定しましたので、お知らせします。
 資料をお配りしていますので、ご覧ください。市として権限を有する部分に限られますが、基本方針として4点掲げています。いずれも期間は、明日5月15日(土)から同月31日(月)までとします。まず1点目、市有施設の休館等の取り扱いについてです。添付の資料に掲げている市有施設についてですが、原則、休館または閉鎖の取り扱いとさせていただきます。開始期日については、事前周知等が必要な施設もありますので、準備が整った段階で、ということになります。なお、既に予約済みで、興行イベント、競技大会等で延期の対応ができない場合には、主催者が感染防止対策を講じた上で利用可としています。
 2点目、市が主催する行事の取り扱いについてです。原則、中止とさせていただくことといたしますが、具体には配布の資料でご確認いただければと思います。ただし、延期等の対応ができず、実施の必要性の高いものについては、感染防止対策を講じた上で、例外的に実施することとしています。
 3点目は、市立小中学校における行事の取り扱いです。学校行事、具体的には運動会、修学旅行などですが、5月に開催、実施を予定していたものについては、6月以降に延期します。
 4点目は、職員の時差出勤についてです。交代制勤務で実施が難しい職場を除く全職場を対象に、時差出勤を実施します。具体的には、通常勤務のほか、30分繰下げ、1時間繰下げの三つのパターンとし、通勤時の公共交通機関での密を避け、感染防止を図りたいと考えています。併せて、職員の年次有給休暇の取得を促進することにより、職場の密の緩和を図りたいと思っています。
 以上4点を基本方針とし、対策を講じていきたいと考えています。市民の皆さんには、特に施設の休館等では、ご不便をお掛けすることになるかと思いますが、これ以上の市内での感染拡大を防止するためには、必要な措置と考えていますので、なにとぞご理解、ご協力をいただきますようお願いします。
 最後に、昨日来報道がされている市町村長のワクチン接種についてご報告させていただきます。4月28日(水)、小樽市立病院から秘書課を通じ、「医療従事者のためのワクチン接種に急なキャンセルが2名あり、院内での調整が付かず、廃棄しなければならなくなるため、できれば、市長である私と小山副市長に接種してもらいたい」旨、連絡がありました。これを受けて、私と副市長は、ワクチンを廃棄することができず、急を要する中で、やむを得ない状況と判断をし、同日4月28日の夕方、1回目の接種を受けたものであります。
 私からは以上です。よろしくお願いします。

出席した報道機関の記者から、下記のような質疑がありました。

(総務部長)
ご質問等ございましたら、どうぞご発言ください。

(北海道新聞)
最後のワクチン接種の関係ですが、今回公表に至った理由と、公平性の観点というところで各地の報道のところでの議論があると思いますが、その辺に関しての認識をお願いします。

(市長)
公表に至った経過については、先ほどもお話を申し上げましたとおり、昨日来、新聞あるいはテレビ等で、各地の市町村長がワクチン接種を受けたということで、これを受けまして、今日記者会見がありますので、この機会について、ご報告を申し上げたいと思い、判断をしたところです。それを受けての私の考え、思いではありますが、全国のすべての状況を理解しているわけではありませんが、率先して市長が接種を受けたケースと、今回、小樽市のように、ワクチンを廃棄する、このことも社会問題となっている中で、病院としても他に選択肢がなくて、やむを得ない状況だったのだろうなと考えていますが、そういったケースと二つあると思っていますので、私どもは後者ではありますので、急を要する中で、やむを得ない状況だったのではないかと認識しています。

(朝日新聞)
接種を受けた日にすぐ公表しよう、発表しようということは、考えられなかったのでしょうか。

(市長)
いえ、ありませんでした。

(朝日新聞)
その理由は。

(市長)
理由は特に。

(朝日新聞)
公平性ということはあまり考えられませんでしたか。

(市長)
躊躇はいたしましたが、やはり先ほど来お話をさせていただいているように、選択肢がない中で、一方では廃棄せざるを得ない状況の中で、やむを得ない措置だったんだろうという認識でいましたので、とりわけ市として公表するという考え方は、その時点ではありませんでした。

(朝日新聞)
今はいかがですか。反省しているとかっていうことは。

(市長)
特にないですね。これが、私が医療従事者を差し置いて、先に接種をさせてくれと病院側に申し入れたということであれば、それは大変大きな問題だと思っていますが、今回はそういう状況ではないということでご理解をいただきたいと思います。

(読売新聞)
まず31日という数字の設定の仕方は、緊急事態宣言の期間を考えて、31としているのかというのが一つですね。それから、(2)の感染防止対策を講じた上で実施するとありますが、実施する具体的な行事があるのであれば教えてくださいというのが二つ目。あと三つ目は、これ以上の対応は、市有施設じゃない部分の休業とか時短とかに関しては道権限で出てくると思いますが、それも小樽市も無関係ではないので、言えなきゃいいのですが、今日の段階で道との協議は今現状どうなっているのかを教えていただきたい。とりあえずその三つをお願いします。

(市長)
最初の二つについては、細かいお話ですので、総務部長の方からお答えします。現状で申し上げますと、国が緊急事態宣言の適用を北海道に、という方針を示された段階で、北海道と小樽市との間で、今協議が行われている状況ではありません。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の大きな違いというのは、今度は休業要請ができるということになってきます。最終的に、国、北海道が協議の上、どういうような判断をされるのかわかりませんが、そういった結果を待ちながら、小樽市としてどういった対応ができるかどうかについて、明日以降、道から連絡が入り次第、小樽市として何ができるかどうかについては、考えていきたいなと思っています。

(総務部長)
31日までの期間とした理由というところですが、これについては、道の方で、すでに今、要請がかかっている期間が31日までということになっていますので、その期間に合わせた措置ということにしています。今後、緊急事態宣言等でまた期間の変更等があれば、それに合わせて変更していくということで考えているところです。それから、二点目にお話がありました、行事の中で、感染防止対策を講じた上で実施するというものですが、これについては、市が関わっているもので、この時期にやらなければならない総会的なものもあると聞いています。今、出てきているイベントの中では、中止するものということで、こちらの方で取りまとめた経過ということがありますので、表の中等には書いてありませんが、そういうような時期がずらせないものはあると各部の方から話を聞いています。具体名は抑えきれていませんので、ご容赦いただきたいと思います。

(NHK)
市長のワクチン接種についてですが、つまり、市長と副市長が接種するというのは、市立病院の判断という認識で良かったですか。最終的には市長の判断になるのでしょうか。

(市長)
そうですね。市立病院で医療従事者に接種するワクチンが、急きょキャンセルになったということで、病院側の方から打診があって、受けていただけないかということでした。それを受けて私どもが、やむを得ない状況だということで、私と副市長は応諾をしたということです。

(NHK)
2回目の接種については、全く話とかは出ていないのでしょうか。

(市長)
2回目は、一応予定は入れています。3週間後ということです。

(NHK)
それも、医療従事者の枠でというかたちになるのですか。

(市長)
結局そういうことになると思います。私ども、まだ65歳未満ですから、本来であれば一番最後に接種をせざるを得ない状況ですが、1回でやめていいのかどうかということも、病院側と、先生とも相談させていただかなければならないと思っていますが、今のところ予定は入っています。

(北海道新聞)
市長、道の対応に先んじてということで、防がなければならないということでの今回の判断ということですが、今日、ホームページの方の市長のメッセージも更新されていて、リンクなしとか、若い感染の方が増えているとか、かなり市内の感染状況に懸念を示されているのかと思いますが、改めて皆さんに強い措置をお願いする状況で、市内の感染状況に対しての受け止めをお話しいただければと思います。

(市長)
私のメッセージの中にもありますが、これまでと違い、まず若い世代の方々に増えてきている。それから、感染経路が不明なケースが多いということ。それから、変異ウイルスの確認が増えているということで、市民の皆さんにとっては、誰もが、いつ、どこで感染しても不思議ではない状況になっているということで、注意喚起をさせていただいています。市民の皆さんには、こういったかたちで、厳しい措置を取らざるを得ない状況にはなっていますが、一日も早く日常ですとか、一日も早く元気な地域経済を取り戻したい、ということでご理解をいただきたいなと思っています。

(朝日新聞)
市長としては、まん延防止より、ひと際強い緊急事態宣言というのは、歓迎されているということでよろしいですか。

(市長)
私としては、昨日のこの場でもお話したかどうか記憶が定かではありませんが、どうしても人の流れというのは、規制のあるところから規制のないところに流れていく傾向があると思っています。これは首都圏で現実的にそういった状況があって、県境をまたいで人が動いていることを考えると、やはり北海道一斉に同じ状況を作り出すということは、大事なことではないかなと。我々としては今、人と人との接触の機会だとか、あるいは人の行動を抑制するということが一番求められているわけですから、全道一円で同じ規制をするということは、私としては望ましいことではないかなと思っています。

(北海道新聞)
緊急事態宣言の関連で、今朝、急転直下で変更になったことに関しては、つまりそれによって小樽市も「まん延防止」だと思っていたものが、緊急事態になったと。より強いものになったと。この急転直下で方針転換したことに関して、どのように受け止めていますか。

(市長)
私としては、今の朝日新聞さんにお答えしたとおり、緊急事態宣言になって、全道一円に厳しい措置が講じられる方が、望ましいのではないかと思っています。それとは別に、小樽市の感染状況が拡大していますので、いち早く、小樽市独自の対策を講じていく必要性があると判断をしたところです。先ほども申し上げたとおり、緊急事態宣言になると、時短から休業要請まで可能になってきますので、その動向については慎重に見極めていきながら、市としては何ができるのかこれからも考えていきたいと思っています。

(北海道新聞)
首長のワクチン接種ということですが、危機管理を担う首長が先に打つべきだという論調もあり、一方で高齢者よりも早く打つということはどういうことだということもあり、今回のケースに限らずですが。首長が先に打つということに関して、一般的にという意味ですが、どのように考えていますか。

(市長)
分からないですね。それぞれではないでしょうか。私は先行して打つつもりは当初ありませんでした。65歳以下ですから、その順番が来た時に、市民の皆さんと同じように接種券を受け取って、予約をして、接種を受けるつもりでした。一般的にと言われますと、それぞれお考えがあると思いますので、私はうまくお答えすることができません。

(北海道新聞)
市立病院で、今後もワクチンが余る場合があると思いますが、今後の対応などは。

(市長)
改めて昨日今日の報道を見ていますと、五つ六つ単位で接種していきますので、キャンセルが出たりして余るケースが出るようなことが考えられますので、病院局ともお話をしまして、ガイドラインなどが必要なのかどうか、そういったことは検討させていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
おそらく全国的にも問題になっているのが、いつの間にかやっていて、それが後で発覚すると、なぜ事前に説明できないのか、というところも一つ集約されているところがあるのかなと思うので、その辺がしっかり明示されていることが大切なのかなということが一つ思います。それと、地域感染者が多いという話ですが、市長は先手を打ちたいとおっしゃっていますが、市内の飲食店の経営者方から聞くと、これだけ多くなっていて、これは後手ではないか、というご意見を直接聞いたりします。なかなか難しいところだとは思いますが、現状の捉えですね、果たして本当に先手になっているのかという素朴な疑問をされている方もいらっしゃるので、そういったことをお答えできるのであれば、お伺いしたいと思います。

(市長)
私としては、先手だと思っていますし、前回は逆に言うと外出の自粛要請などは、北海道から打診を受けてお答えをしてきた経過はありますが、例えば今回のまん延防止重点措置等については、市の方から先に、逆に要請をしていったということを考えますと、私としては決して後手ではないと思っています。

(小樽ジャーナル)
人の動きを抑制するということですが、ワクチン接種に関しては、従来どおり24日から、予約した方から接種が始まるのでしょうか。

(市長)
今のところはその予定でいます。もちろん感染防止対策には十分に注意を払いながら実施の予定でいます。

(小樽ジャーナル)
この週にはどのくらいの方々が接種に動き出すのでしょうか。

(保健)
今の時点ではまだそこの具体的な数字は把握しきれていない状況です。

(NHK)
ワクチン接種の件ですが、市長、副市長以外の方で、医療従事者でもなくて、キャンセル分を接種した市の関係者の方はいますか。

(市長)
詳しくは承知していませんが、いないと思います。

(総務部長)
他に無ければ、以上をもちまして、本日の記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

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