公開日 2022年08月21日
更新日 2022年08月21日
近年市内で、ヒグマの目撃情報が増えています。野山に出入して活動する場合は、場所や時間帯などヒグマの出没情報を確認して、被害に遭わないように注意する必要があります。
しかし、それでもヒグマに遭遇してしまったら・・・。一般的に有効であると考えられている対処方を紹介します。
(※注意:ヒグマは野生動物のため、遭遇状況や、そのヒグマの性格などにより対処方は異なり、必ず効果があるというのではありません。)
1【ヒグマとの距離が離れている場合(100m)】
・ヒグマがこちらに気づかない状態⇒気づかれないようにヒグマを見ながら静かに避難する。
・ヒグマが近づいてきている⇒ヒグマは、人であると認識すると基本的にその場から立ち去ることが多いです。人のほうに近づいてくる場合は、こちらが人間であると認識していない可能性があります。 こちらが人であると理解させるために、石や倒木の上に立って、大きく腕をふりながら穏やかに声掛けいしてください。
・ヒグマが人だと認識しても近づいてくる⇒ヒグマが興味本位または、捕食目的として考えて近づいている可能性が高いです。車内や木の上など、すぐに避難できる場所があればそこへ避難してください。近くに避難場所 がなく、逃げ場もない場合は、強気に対応するしかありません。石や倒木の上に立ち、自分を大きく見せて大きな声や音を出して威嚇しましょう、2人以上いる場合は、必ずまとまって行動してください。クマ撃退スプレーを持っていれば、噴射の準備をして、その他、棒など武器になりそうなものを手にとります。
2【ヒグマと突発的に遭遇した場合(20m~50m)】
あわてずに、ゆっくりと両腕を大きくふりながら、穏やかに声をかけてください、突進に備えて、ヒグマとの間に、障害物(立ち木)などが来るように静かに移動してください。
・ヒグマがこちらを無視している場合⇒上記の行動に加えて、ヒグマから目を離さず、ゆっくり離れてください。急な動きはヒグマを興奮させます、また逆にこちらがいつまでも動かないでいると、敵だと判断されて襲われる危険性が高くなります。
3【ヒグマが目の前にいるときに遭遇した場合(20m以内)】
・驚いて突発的に走って逃げたり、大声でわめいたりすると、ヒグマは防衛的な攻撃をしてきます、ヒグマも人を恐れているため,さらに怯えさせるとストレスのあまり暴走してしまいます。
静かに、落ち着いて両手を大きく振りながら退避してください、ヒグマを見ながら穏やかに声掛けしながら後ずさりしてください、可能なら、クマ撃退スプレーの準備と、突進に備えた障害物(木など)をヒグマとの間に置く位置へ静かに移動してください。
4【ヒグマが突進して来たら】
・威嚇突進の場合⇒突進の多くは、威嚇のための突進で、途中で止まり、後退する場合が多いです、この場合、ヒグマを見ながら穏やかに声掛けして、突進に備えた障害物(木など)をヒグマとの間に置くようにしつつゆっくり後退してください。
・本当の突進の場合⇒突進が止まらず、3m~5mの位置まで接近してきた場合、クマ撃退用スプレーを、ヒグマの顔に全量を一気に噴射してください。スプレーが効かない、またはスプレーがない場合、その場に倒れこんで防御態勢をとりましょう。
【襲われた時の防御姿勢について】
ヒグマから攻撃を受けそうになったら、受けるケガを最小限に抑えることが重要です。
・うつ伏せになり、首の後ろに両手を回し、首・顔・腹部の急所を守る姿勢です。リュックがプロテクターになります、転がされてもその勢いで、元の姿勢に必ず戻ること。