【SCENERY】空の景・宙の景 沢田哲郎×一原有徳

公開日 2024年12月22日

更新日 2025年03月23日

一原有徳記念ホール(市立小樽美術館3階)

一原有徳についてはこちらのページに詳しい説明があります。

沢田×一原ミニおもて沢田×一原ミニうら
【SCENERY】空の景・宙の景のチラシ(表面)は、こちらからご覧ください。[PDF:384KB]
【SCENERY】空の景・宙の景のチラシ(裏面)は、こちらからご覧ください。[PDF:1.31MB]

趣旨

 沢田哲郎(1935-1998)は、武蔵野美術大学在学中に健康を損ね北海道に帰郷し、アンフォルメルの影響を受けながら、道内公募展でデビューを飾りました。
 1967年、南米サンパウロでの個展が成功し、海外で日系大企業の目に留まりました。日本企業の海外進出とともに沢田の作品も南北アメリカ、カナダで人気を集めます。飛行機の上空から見た空の景に由来する「SKY SCAPE」は、初めは刷毛を用いて色の帯を平行に連ねた油彩の抽象作品でした。1974年からセリグラフに本格的に取り組み、その美しいグラデーションを版画で表現することに成功し、画面下部には雲や島影を思わせる不規則な凹凸の矩形が現れました。
 一方、一原有徳(1910-2010)が1959年に発見したモノタイプは、漆黒の闇と遠近法的な収縮で構成されることからSF的世界に例えられ、「ABSTRACT LANDSCAPE」(評論家・中原祐介)と呼ばれました。

 本展は、世界的に活躍した小樽ゆかりの版画家、沢田哲郎と一原有徳の「抽象的な風景」を展覧するものです。沢田も一原も何かの象徴ではなく、純粋に抽象表現を目指していましたが、私たちは自身の記憶や経験によって、彼らの作品から何らかの風景的なイメージを喚起させられます。
 季節や時間帯によって変化する空の色を思わせる沢田哲郎のセリグラフ、無機的な冷たい闇の空間や宇宙を思わせる一原有徳のモノタイプ。それぞれを対比しつつ、彼らの独自の版画表現をご堪能ください。

 

会期 

令和7年2月8日(土)〜令和7年6月15日(日)

 

お問い合わせ

教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
このページの
先頭へ戻る